[目次]

▼ ジェレミー・アレン・ホワイトとは?

▼ カルバン・クラインの新しい顔に

▼ エスクァイアUKの独占インタビュー

▼ カルバン・クラインでのインタビューはYouTubeで!


ジェレミー・アレン・ホワイトとは?

日本でもHuluで配信されているDisney傘下のFX制作の『The Bear(邦題:一流シェフのファミリーレストラン)』で、若きシェフに扮する俳優ジェレミー・アレン・ホワイト。。そこでは、一筋縄ではいかない厨房スタッフとともにサンドイッチ店の改革に奮闘する姿を愉快痛快に演じる実力が再び認められ、第80回に続き2年連続で第81回ゴールデングローブ賞でもテレビ部門(ミュージカル/コメディ)最優秀主演男優賞を受賞したのです。👨‍🍳

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
How to Chef Like Carmy Berzatto | The Bear | FX
How to Chef Like Carmy Berzatto | The Bear | FX thumnail
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そんなホワイトのことを、多くの人は(特に日本では)突如現れた新星のように感じているのではないでしょうか? 彼は1991年2月17日にニューヨーク市で生まれ、舞台芸術に興味を持ち、プロフェッショナル・パフォーミング・アーツ・スクールに通います。そして2011年、18歳のときに(パラマウント傘下のShowtimeで放送)『シェイムレス 俺たちに恥はない』の長男フィリップ・ギャラガー役に抜擢。そこで、アルコール依存症の父親とともに、そんな父との生活に苦労を強いられる子どもの一人として演じます。派手さもなく、苦悩を描いたドラマがゆえ、世間に広く認知されることもなかったようですが…。

2020年よりNetFlixでも配信が開始され、現在は日本でもシーズン1~5までは観ることができます。WOWOWでも2012年1月~2014年12月の期間で、シーズン1~4までが放送されました。筆者もそこでホワイトの存在を知っていたのですが…確かにホワイトは、シーズンを追うごとにその存在感を増していました。しかし、日本で観ることができたのは前述のようにシーズン4まで。その後の行方は…忘れていました。

すると2022年6月より米Huluで配信されたドラマ、『一流シェフのファミリーレストラン』の主役となっています(日本では、2022年8月よりDisney+で視聴可能に)。それを知ってチェックすれば、ニューヨークで世界的な活躍を見せていた気鋭のシェフが、故郷のサンドイッチ店を立て直すための苦悩を見事に演じているのです。

「シェイムレスのフィルのときから、成長したなぁ~」と(根拠のない)上から目線で思っていたら、2023年1月に開催された第80回ゴールデングローブ賞 テレビ部門(ミュージカル/コメディ)最優秀主演男優賞に(ちなみにこの年、第29回全米映画俳優組合賞男優賞 <コメディシリーズ>、第28回クリティクス・チョイス・アワードテレビ部門コメディシリーズ主演男優賞も受賞しています)。そして2024年も…。

ゴールデングローブ賞のジェレミー・アレン・ホワイトとcalvin kleinのタキシードゴールデングローブ賞の記事はこちら
Kevin Mazur / Getty Images
受賞式には、ブラック・タキシードで登場でした…。

これはもう、「ジェレミー・アレン・ホワイトなんて知らない」ではすまされない時代となりました。とは言え、現実「知らない」と答える人も少なくないでしょう。なので、これを機会に知っておいてください。直近では映画にも。2023年8月に公開された『フィンガーネイルズ』(日本ではAppleTVで)、そして、2023 年12月に公開された『アイアンクロー』(日本公開は2024年4月5日~)です ので。

カルバン・クラインの新しい顔に

鉄棒を握るカルバン・クラインの新しい顔ジェレミー・アレン・ホワイト
Mert Alas for Calvin Klein
カルバン・クラインのアンダーウェア“Modern Cotton(モダンコットン)”シリーズをまとったホワイトの鍛え上げられた肉体からは、情熱的なパワーとともにモダンでエレガントなアティチュードを感じさせてくれます。まるで、このアイテム同様に、心地いい上質なコットンのようなニュアンスです。

さて本題です。さらにジェレミー・アレン・ホワイトは、カルバン・クラインの新しい顔(ばかりでなく腕も腹筋なども…でも、主役はもちろんウェア)になりました。

「(マンハッタンの)ハウストン・ストリートを歩くたびに、カルバンの看板をよく目にしていました。そうして大きくなっていったという感じです――キャンペーンはいつの時代も、その時代を超越したエレガントを感じされてくれたいたのですが、まさか、自分がそのキャンペーンに登場するとは思わなかった…」と、このブランドの新たなアイコンになった歓びを、ホワイトはエスクァイアUK版に語っています。

2024年1月4日より発信された、彼が出演するカルバン・クライン2024年春のキャンペーンではアンダーウェアばかり。彼の直近の映画『アイアンクロー』を知る人、そして注目している人なら「予想どおり」のことかもしれません。この作品で彼は、1980年初頭に熾烈な闘いでプロレス界に歴史を刻んだ“鉄の爪”フォン・エリック一家…その三男(レスラーのフォン・エリック兄弟としては三男、実際は四男の)ケリー・フォン・エリックを演じています。ゆえに(日本では「虎の爪」の異名を持つ)米プロレスのアイコン的存在をよりリアル演じるため大幅な肉体改造を行っていたのですから…。

そんなホワイトは、生粋のニューヨーカーでもあります。そこで撮影を担当したMert Alasマート・アラス=いまファッション写真界を席巻する写真家デュオMert and Marcus<マート&マーカス>の一人)は、ロケ地をマンハッタンにします。そこで生き生きと、そしてエレガントかつ情熱的に撮影が行われました。一連のスチール写真とビデオから、ホワイトとこの街とのつながりも強烈に感じることができます。

カルバン・クラインのintense power(インテンスパワー)シリーズをはくジェレミー・アレン・ホワイト
Mert Alas for Calvin Klein
INTENSE POWERシリーズをはくジェレミー・アレン・ホワイト。このシリーズの日本での展開は、1月16日(火)から発売開始されます。

ホワイトが着こなすのはカルバン・クラインのアンダーウェアの中でも、カルバン・クラインにとって最もアイコニックなスタイル、“Modern Cotton(モダンコットン)”シリーズ。そして、“INTENSE POWER(インテンスパワー)”シリーズです。

そこに描写されるアティチュードは、まさにモダンなコットンのよう。われわれの感情を優しく受け止めてくれながらも、Intense…強烈的であり情熱的なパワーがみなぎっています。それでいて、モダンさも心地よさも感じさせる。このビジュアルはもしかすると、「現在のわれわれが忘れかけているファッションへの想いを、思い出してください」という、カルバン・クラインからのラブレターのようにも感じられます。

カルバン・クラインのmodern cottonシリーズをはいてポーズをとるジェレミー・アレン・ホワイト
Mert Alas for Calvin Klein
摩天楼の中、カルバン・クラインのアンダーウエア“Modern Cotton”シリーズのトランクスのみでポーズをとるジェレミー・アレン・ホワイト。

エスクァイアUKによる
独占インタビューもぜひ!

以下、UK版US版からの転載です。俳優としてのキャリがピークへと駆け上ろうしているときに、モデルというキャリアで幅を広げた彼に、エスクァイアUK版がカルバン・クラインでの仕事、お気に入りのメンズウェアなどについて話を聞いています。

質問01:
記憶に残っている
カルバン・クラインの
キャンペーンは?

マーク・ウォールバーグとケイト・モスのキャンペーンは、とてもクールでしたね。このキャンペーンが初めて公開されたときのボクはまだ若かった…確か10代でしたが、このキャンペーンを観て、本当にクールだて感じたことを今も覚えています。

質問02:
『The Bear』によって
白Tシャツが
再注目されましたね。
あなたにとって
完璧な白Tシャツとは?

着心地がよくなければならないし、あと仕立ても重要。『The Bear』で着ているTシャツは仕立てんです。この作品を通じて、Tシャツも仕立てられるということを知りました。

袖に関してですが、そのバランスが重要です。肩にフィットしていて、(その袖裾は)ちょうどいいところにあるべきだと思っています。そして(ボディ)の裾に関しては、ベルトラインの真上に当たるようにしたい…。マーロン・ブランドの映画『欲望という名の電車』のようなフィット感のあるTシャツが、ボクのお気に入りです。

質問03:
…ということは現在は
Tシャツは全て
仕立てているのか?

…(笑)。でも、お気に入りのTシャツはたいてい古いものになりますね。LAのメルローズ・アベニューの蚤の市には、90年代から2000年代初頭にかけての古いTシャツがたくさん売られています。そんな着古した、着古した、着古した、着古した……着古したものが、ボクに一番似合うと思っています。

カルバン・クラインのtシャツを着こなすジェレミー・アレン・ホワイト
Mert Alas for Calvin Klein
“Modern Cotton”シリーズのクルーネックTシャツとトランクスで登場するジェレミー・アレン・ホワイト。水による演出によって、セクシーさが増しています。

質問04:
演じたキャラクターから
ヒントを得た
スタイルはありますか?

カーミー(『The Bear』でのホワイトの役柄)は、「自分自身にとってふさわしいものは何か?」を知っているので、そこから大きく外れることはありません。なのでボクも、自分のワードローブにこれと同じアプローチを取り入れています。自分にふさわしくないと思うものは身に着けたくないですね。

※似合うかに合わないか、を見極めることも大切であり、そこに達するまでには失敗を恐れずトライを繰り返すことが必要となるでしょう。つまりは、失敗を早いうちに経験し、それを認め、そこから早いうちに成功を見出してください…ということでは?

質問05:
カーミーはデニム愛好家…
撮影中にデニムの良さを
再認識できましたか?

どうだろう...多くのことを学んだのは確かです。デニムがどれだけ高価なものなのか、とか…。でも、『The Bear』の撮影を始めるまでは、人々がこんなにデニムに夢中だなんて知りませんでしたよ。

『The Bear』製作スタッフの)脚本家クリス(クリストファー・ストアラー)や(お調子者のパンク系シェフ、ニール役を演じる)マティ・マシスンなど、デニムに夢中になっているスタッフや出演者たちとデニムに関して話も重ねたけど…。そこで気づいたことは、「(ヴィンテージの)デニムがどれだけ高価なものか」っていうことぐらいですかね(笑)。

でも、ボクはシンプルなものが好きなんです。撮影中、とある古いジーンズをはいていたんだけど…そう、セカンドシーズンだったね、そこではいたのは確か20年代のものだったと思います。撮影スタッフの衣装デザイナーが、「仕立てが悪い」とか言っていましたが、ボクはそのジーンズがとても気に入りました。なぜなら、ボクの脚のぴったりのフィットしたからです。

ボクは背が低いし(公称170cm)、脚も短いので、普通は裾上げすることが必須なんですけど、その20年代のジーンズはそのままでよかったんです。「当時の人は小さかっただけなのかな…」「デニムは全て、20年代のヴィンテージを買うべきだな」と思うようになりました(笑)。

カルバン・クラインのジーンズをはこうとするジェレミー・アレン・ホワイト
Mert Alas for Calvin Klein
もちろん、カルバン・クラインのジーンズも気に入ったことでしょう。そこにはモダンなシンプルさがあるので…。まさにホワイトの好みでもあります。

質問06:
映画『アイアンクロー』の
舞台は80年代です―
その時代から復活させたい
服はありますか?

トラックスーツ(スポーツトレーニング用のジャケット&パンツ。日本では、いわゆる「ジャージ」と俗称しているもの)が大好きなんです。

とは言え、自分では着こなせないとは思うけど…(笑)。

でも、トラックスーツのスタイルには憧れていて、『アイアン・クロー』の撮影で着る機会がありました。そして、そのときのシューズもお気に入りです。もう他で何度も話していますが、ナイキの「コルテッツ」が大好きなんです。ナイキ「コルテッツ」は、80年代に脚光を浴びたシューズですよね…。

質問07:
自身で「コルテッツ」は
お持ちですか?

実際、履いています。ホワイトxホワイトのコルテッツしか履かないのですが、なかなか新たに見つけることができないんです。いまの手持ちは、すごくボロボロになったものと、中途半端なもの、そして、真っ新(さら)なものがありますね。

ジェレミー・アレン・ホワイトは肉体で「今年の滑り出しは絶好調さ」と語る
Mert Alas for Calvin Klein
『アイアンクロー』撮影のため鍛え上げられた肉体には、これぐらいの負荷は軽いもの。主に(力こぶとなる)上腕二頭筋を鍛えるカールを行っているホワイトですが、適度にパンプアップした筋肉の切れ味は実に美しく仕上がっています。

質問08:
ぜひ一緒に仕事をしたい
と思う監督はいますか?

たくさんいますね。その中でも、ポール・トーマス・アンダーソンはかなり上位に入るんじゃないかな。アンドレア・アーノルドは本当に大好きです。パオロ・ソレンティーノも大好きで、ソレンティーノを作品はたくさん観ていますね。

質問09:
ソレンティーノ作品で
印象に残っているものは?

『Great Beauty(邦題:グレート・ビューティー/追憶のローマ)』はボクのお気に入りのひとつです。あれを映画館で観たときボクは、映画館を出るや次の上映チケットを買ってまた観ましたよ。『Youth – La giovinezza(邦題:グランドフィナーレ)』も何度も観なおししています。最近も観みましたね。

ウィンクするジェレミー・アレン・ホワイト
Mert Alas for Calvin Klein

あと、『The Hand of God(邦題:Hand of God -神の手が触れた日-』も…。あ、その映画ってクリスマス映画のような気もするけど、なぜかな? 2年前のクリスマスの頃に(Netflixで)配信されたからかな…。少なくとも、クリスマスの翌日くらいに見つけたからクリスマスと結びつけてしまうのかもしれません。

彼の映画は、どれも本当に素晴らしくて、ロマンチック。ボクはイタリア語を話せないし、理解もできないけれど、これらの映画は字幕なしで観ても、ミュートで観ても、ストーリーは理解できるし、登場人物のキャラクターも理解することができるんですよ。彼の映画づくりは普遍的で、理解しやすい何かがあります。

質問10:
ニューヨークで
お気に入りの洋服店は?

ブルックリンのDUNBO(ダンボ=Down Under the Manhattan Bridge Overpass)地区にあるFront General Storeかな…ここの定番商品は本当に素晴らしいよ。

シンプルな黒のクルーネックスウェットシャツも好きだし、ヴィンテージのアイテムもたくさんあります。

ルーフトップでポーズするジェレミー・アレン・ホワイト
Mert Alas for Calvin Klein
下着姿でマンハッタンのルーフトップ(屋上)。生粋のニューヨーカーであり、鍛え上げた肉体だからこそスタイリッシュに映ります。

質問11:
ロンドンで
お気に入りの洋服店は?

あ、そうそう、『The Bear』でシドニー役を演じているアイオウ(・エディバリー)がロンドンに長く滞在したことがあったので、ボクがロンドンに行くということで(ショップの)リストを送ってくれたんだ。

実際、24時間しか滞在できませんでしたが、そのリストの中のClutch Cafeというお店へ行きました。それで本当に気に入ったので、またロンドンに行ったときは行こうと思っています。

質問12:
最後にあなたにとって
ベストドレッサーは誰?

(前出の『The Bear』の脚本家)クリスは、ボクにはできないような着こなしをしています。彼はとてもクリーンで、整然としていて、細部にまでこだわっていますね。

「ベストドレッサー」と言われたなら、ボクは「シャープなテーラリングのウェア、スーツの着こなし」が頭に浮かびますので…。彼は全くそんな感じで、かなりシャープな男だと思います。

ジェレミー・アレン・ホワイトは肉体で「今年の滑り出しは絶好調さ」と語る
Mert Alas for Calvin Klein
黒のトランクスならボディ全体がさらにシャープに、筋肉のカットも際立ちます。

カルバン・クラインでの
インタビューはYouTubeで

カルバン・クラインの撮影でも、ホワイトはインタビューに答えています。YouTubeで公開されているので、ぜひご覧になって彼のことをもっと知ってください。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
On Set with Jeremy Allen White | Calvin Klein Spring 2024 Campaign
On Set with Jeremy Allen White | Calvin Klein Spring 2024 Campaign thumnail
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