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テレビの下に設置するだけで、手軽にホームシアター感覚でテレビを楽しめるサウンドバー。これは簡単に言うなら、「テレビ用スピーカー」になります。複雑なシステムを組まなくても立体的な音が楽しめるサウンドバーを中心に、いま人気を集めています。ただ、全て見た目が似ていることもあり、どの製品を選ぶべきかはきちんと調べなくてはわかりにくいのも事実。
このページでは、賢いサウンドバーの選び方を詳しく紹介します。さらに、ヤマハやソニー、JBLなどの人気メーカー製品を中心に、性能に対して価格の安い製品やAmazonアレクサ対応製品、サブウーファーを搭載したサウンドバーなども紹介します。
サウンドバーとは?
サウンドバーとはテレビの前に置いて使う、横に長い棒状のカタチをしたスピーカーユニットです。2つ以上のスピーカーが内蔵されていて、テレビに内蔵のスピーカーより豊かなサウンド音を楽しめます。
テレビとの接続方法は、HDMIケーブルやミニプラグなどで簡単にできます。大型液晶テレビの前の空いているスペースに設置できるので、場所も取りません。
サウンドバーが今までのスピーカーと違うのは、サウンドバーを一つ置くだけでホームシアターのようなサウンドが楽しめることです。
今まではホームシアターを組もうとすると、自分の後ろにもスピーカーを置く必要がありましたが、サウンドバーなら最新のデジタル技術を搭載することによって、テレビの前に置いたサウンドバー一つで、後ろや上からも音が聞こえてくるように感じられるのです。
映画館でおなじみの「Dolby(ドルビー)」に対応した製品も多く、自宅にいながら迫力ある音声を楽しめる…映画好きにはかなりおすすめです。
サウンドバー(テレビ用スピーカー)の選び方のポイント
サウンドバーは横幅の広い製品です。大型の液晶テレビの前に置いて収まりが良いようにつくられていますが、テレビ台が小さいと設置できなかったり、テレビより長いと置いた際のバランスが悪くなることもあります。そこで、まずはサイズを確認しましょう。
サウンドバーのサイズを確認する際は、横幅だけでなく高さも重要です。スタンドが短めのテレビの前に高さがあるサウンドバーを置くと、画面の下端がサウンドバーで隠れてしまう可能性があります。購入前にサイズをしっかりチェックしましょう。
ブルーレイプレイヤーなどから映像と音をテレビに取り込んで、テレビからサウンドバーに音声ケーブルをつなぐと、音が圧縮されて劣化します。それを防ぐのが「4Kパススルー」機能です。
これがあると、ブルーレイプレイヤーなどから音だけ直接サウンドバーに取り込めるので、より良い音を楽しめます。
また、パススルーに対応していなくても、補完技術「eARC」などで音質をクリアにしてくれる製品もあります。パススルー非対応の場合は、「eARC」に対応しているか? を目安に選ぶとよいでしょう。
立体的なサウンドで臨場感をアップさせてくれるのが、「DTS:X」や「Dolby Atmos」です。映画館でも使われる技術で、前後左右や空から降るような音も表現できます。特に映画好きな人なら、ぜひチェックしたい機能です。
サブウーファーは、低音だけを再生するスピーカーのこと。これが搭載されているサウンドバーなら、音に迫力と厚みが生まれます。
ほとんどのサウンドバーに内蔵されてはいますが、さらに迫力を求めるならサブウーファーを分離したタイプもあります。場所は取りますが、低音の迫力がさらに増します。
Blu-rayプレイヤーやFire Stick TVなどの外部機器を接続するのであれば、サウンドバーのHDMIは入出力1ポートずつあるものを選びましょう。
なお、地デジやテレビ内蔵の映像配信サービスアプリを使って視聴するのがメインで、外部プレイヤーを使わないのなら、この点は気にしなくても問題ないでしょう。
サウンドバーのおすすめ10選
ソニー サウンドバー HT-S100F
リーズナブルな価格と、抜群のコストパフォーマンスで、サウンドバー入門用として人気を集めている商品です。Amazonで最もよく売れているサウンドバーのひとつで、口コミは1000件を大きく超えます。
シンプルながら必要十分な機能で、Dolby Digitalにも対応。4つのスピーカーを内蔵し、見ている人を包み込むような立体的なサウンドを実現しています。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:Dolby Digital
- サブウーファー:なし
- 接続:HDMI出力1ポート、Bluetooth、光デジタル
DENON DHT-S216K
手頃な価格ながら、機能の充実したサウンドバー。これより価格の安い製品は、パススルー非対応のものがほとんどです。サブウーファーを2基内蔵しているので、迫力あるサウンドを楽しめる上に3Dサラウンド「DTS Virtual:X」にも対応しています。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:DTS Virtual:X
- サブウーファー:内蔵
- 接続:HDMI入出力1各ポート、Bluetooth、光デジタル
ヤマハ YAS-109B
「DTS Virtual:X」に対応したサウンドバーです。Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)を搭載していて、音声でのコントロールも可能。SpotifyとAmazonMusicの中から好きな音楽を流すことも可能であり、声をはっきり聞かせてくれる「クリアボイス」機能もあるので重宝することでしょう。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:DTS Virtual:X
- サブウーファー:内蔵
- 接続:HDMI入出力1各ポート、Wi-Fi、Bluetooth、光デジタル
LGエレクトロニクス SN7CY
4Kパススルー、ARC、さらに「Dolby Atmos(ドルビー アトモス)」に対応しつつ、価格が抑えられた人気製品です。サブウーファー非搭載ですが、低音強化のためパッシブラジエーターを搭載。英国のオーディオメーカー「メリディアン」が監修したサウンドが好評です。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:DTS:X、Dolby Atmos
- サブウーファー:なし
- 接続:HDMI入出力1各ポート、Bluetooth、光デジタル
パナソニック SC-HTB01
横幅60cm前後の製品が多い中、こちらは43cmとかなりコンパクト。それでいてサブウーファー内蔵、「Dolby Atmos」対応なので設置スペースが限られていても迫力のサウンドを楽しめます。20型や24型など、小さめのテレビを使っている人にもおすすめです。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:DTS Virtual:X、Dolby Atmos
- サブウーファー:内蔵(30w)
- 接続:HDMI入出力1各ポート、Bluetooth、光デジタル
JBL BAR 5.0 MultiBeam
5基のスピーカーを搭載し、さらに4基のパッシブラジエーターで低音を強化した一体型サウンドバーです。部屋の形状を測定し、前・横・上方向に配置したスピーカーで最適な音に調整してくれるので、「Dolby Atmos」の3Dサウンドを心ゆくまで楽しめます。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:Dolby Atmos
- サブウーファー:なし
- 接続:HDMI入出力1各ポート、Wi-Fi、Bluetooth、光デジタル
ソニー HT-X8500
スピーカーとサブウーファーを正面に2基ずつ搭載。「Dolby Atmos」などの3Dサウンド規格に対応しつつ、ソニー独自の立体音響エンジンも搭載しています。テレビの真下に設置するとまるで画面から音が聴こえてくるかのように調整してくれる、発売以来大人気の製品です。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:DTS:X、Dolby Atmos
- サブウーファー:内蔵(80w)
- 接続:HDMI入出力1各ポート、Wi-Fi、Bluetooth、光デジタル
Bose TV Speaker
独自の音を追求するBOSEは、超有名メーカーでありながら異色。この「TV Speaker」はシンプルな名前のとおり、光デジタルケーブル一本で接続が完了するので簡単に使えます。4Kパススルーもサブウーファーも搭載されていないにも関わらず、実に心地良い音だと評判です。
- 4Kパススルー:非対応
- サラウンド:―
- サブウーファー:―(別売り)
- 接続:HDMI1ポート、Bluetooth、光デジタル
シャープ シアターバー 8A-C22CX1
4Kだけでなく8K放送の「MPEG-4 AAC 22ch」規格の音声出力も可能な、ハイエンド製品です。さらにサウンドバーだけで前後左右から音が聞こえるように鳴らす、立体音響技術も搭載しています。
サブウーファーは別体ですが、本体にウーハーを内蔵。アクオスユーザーならぜひ導入したい最新のシステムです。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:Dolby Atmos
- サブウーファー:別体
- 接続:HDMI入出力1各ポート、Bluetooth、光デジタル
ソニー サウンドバー HT-Z9F
ソニーの数あるサウンドバーの中で、上位機種かつ最も人気の高い一台がコチラ。ハイレゾやひと通りの高音質サラウンド規格に対応し、これを買っておけばまず間違いがないとまで言える鉄板商品です。
立体音響などの最新技術はもちろん、スピーカーユニットにも独自の素材を使うなど、足元から鍛え上げています。
- 4Kパススルー:対応
- サラウンド:DTS:X、Dolby Atmosほか
- サブウーファー:別体
- 接続:HDMI入力2、出力1ポート、Wi-Fi、Bluetooth、光デジタル
まとめ
決してTVに付属しているスピーカーの質が悪い…、というわけではありません。むしろ、最近のTVのスピーカーは良質の音を楽しませてくれるものが数多くあります。ですが、立体音響対応のサウンドバーは手軽でありながら、驚くほどの効果をもたらしてくれます。
ぜひこのページで解説した方法で、お気に入りのサウンドバーを選んでみてください。