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本気でeスポーツやPCゲームに臨む際に欠かせないのが、ゲーミングモニターです。通常のパソコンモニターよりも動きの速い映像に強く、シューティングゲームや格闘ゲームも快適にプレイできます。
しかし、ひと言にゲーミングモニターと言っても、さまざまな性能のものがあり、知らずに選んでしまうと後悔することも…。そこでこのページでは、ゲーミングモニターの賢い選び方をご紹介するとともに、PS4・PS5、Switchなどの家庭用ゲーム機でも使えるおすすめ製品を紹介していきます。
ゲーミングモニターと一般用モニターの違いとは?
最も大きな違いは、ゲーミングモニターなら素早い動きに対応できることです。具体的には「リフレッシュレート」や「応答速度」が強化されており、映像がより滑らかで残像が残りづらくなっています。
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が更新される回数のことで、数値が高いほど動きが滑らかになります。枚数が多いほど動きが滑らかになるパラパラ漫画と同じ原理で、一般用モニターは60Hz程度、ゲーミングモニターは144~240Hz程度と、かなりの違いがあります。
応答速度は、画面の色が変化するのにかかる時間のことになります。単位は「ms(ミリ秒)」で、「1ms」は応答速度が1/1000秒のこと。数値が小さいほど、画面に残像が残らず、速い動きもくっきりと表示できます。
ゲーミングモニターの選び方
シューティングゲームやオンライン対戦ゲームでは、画面の大きさ・解像度の高さより、「ひと目で全体を把握できること」が重要となります。
そのため、あまり大きなモニターではなく、24インチ程度のサイズまでを目安に選ぶことをおすすめします。また解像度は、フルHD(1920 × 1080)で十分です。動きの早いゲームでは応答速度が重要で、その点でもフルHDであることが有利に働くことでしょう。
RPGのように素早さを求められないゲームや、広い範囲を一度に見たいシミュレーションゲームには、WQHD(2560 × 1440)や4K(3840 × 2160)のモニターが合っています。
モニターのサイズも27インチ以上の大画面が生きますし、ゲームの種類によってはワイドモニターも有効です。なお、こうした高解像度のゲームでは、パソコン側の「GPU(グラフィックカード)」性能も重要なので、自身のPCの性能を確認しましょう。
PCゲームのためにモニターを選ぶなら、リフレッシュレートは「120Hz」以上を基準に選ぶことをおすすめします。一般的な60Hzモニターとの違いは明らかで、高い費用対効果が得られるはず。
動きの早いシューティングゲームをするなら、「144Hz」以上のモニターが適しています。最近ではさらに性能の高い240Hzや360Hzといったモニターも登場していますが、現状は「144Hz」を基準に選ぶことをおすすめします。
PS4やニンテンドースイッチ(Switch)などの家庭用ゲーム機は、本体が「60Hz」の出力までしか対応していないため、一般用の60Hzモニターで十分です。
ただし、PS5は120Hzまで対応しています。PS5用として購入するなら、120Hzモニターがよいでしょう。その際は本体とモニターを接続するHDMIケーブルも、120Hz対応品を選ぶことが必要になります。
ゲーミングモニターとして販売されるものは、一般用のモニターより遅延が大幅に少なくなっています。ただ、FPSなどのシューティングゲームをプレイする場合、ゲーミングモニターの中でも速い応答速度の製品が必要になります。
動きの速いゲームには、「1ms以下」のモニターを用意するとよいでしょう。それ以外のゲームでは「4ms以下」を基準にすると、価格と性能のバランスが取れた製品が選びやすくなります。
おすすめのゲーミングモニター9選
I-O DATA GigaCrysta EX-LDGC221HTB
2万円を切るリーズナブルな価格ながら、144Hzの高リフレッシュレートと0.6msというトップクラスの応答速度を実現しているゲーミングモニターです。
その分、画面は21.5インチと小さめですが、低予算でゲームを始めるにはおすすめの製品です。
- モニター:21.5インチ・TN液晶パネル
- リフレッシュレート:144HZ
- 応答速度:0.6ms
LGエレクトロニクス UltraGear 24GN600-B
フルHDとしては標準的な画面サイズと、ゲーミングモニターとして一流の性能を持った製品です。
IPS液晶パネルを使用し、視野角が広く、色もくっきりと表示させることが可能です。画面の角度の調整幅が広く、快適な姿勢でゲームできるのも魅力となっています。
- モニター:23.6インチ・IPS液晶パネル
- リフレッシュレート:144HZ
- 応答速度:1ms
ASUS VG258QR
24.5インチの大画面と、165Hzの高リフレッシュレート、現在トップクラスの0.5msの応答速度を実現しています。TNパネルは、視野角と色再現性でIPSパネルのレベルには及びません。
ですが、どちらもゲームの成績には影響の出ない部分と言えるでしょう。実をとった製品で、口コミでも好評です。
- モニター:24.5インチ・TN液晶パネル
- リフレッシュレート:165HZ
- 応答速度:0.5ms
iiyama G-MASTER GB2760QSU-B1C
「フルHDでは表示範囲が狭い!」と感じる場合、真っ先におすすめしたいのがコチラです。ゲームに必要な性能を安価に実現できるTN液晶を採用し、実戦的な性能を手の届きやすい価格で実現しています。
色味に関しては、「特別に優れている」とは言えないかもしれませんが、コスパのいい製品です。
- モニター:27インチ・TN液晶パネル
- リフレッシュレート:144HZ
- 応答速度:1ms
DELL S2721DGF
大画面モニターの中では少ない、165Hzのリフレッシュレートを実現したDELLの人気モニターです。今話題のHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)に対応しており、それによって白飛びや黒潰(つぶ)れのない美しい映像を実現。DELLのモニターは、スタンドのできの良さも魅力と言えるでしょう。
- モニター:27インチ・IPS液晶パネル
- リフレッシュレート:165HZ
- 応答速度:1ms
ASUS TUF Gaming VG32VQ
画面の大きさを重視する方におすすめとなるのが、こちらの製品です。31.5インチでリフレッシュレート・応答速度共に満足いくモニターは、実に稀少な存在です。
ただし、使用しているVA液晶パネルは、黒の描写のおける深みに特徴があります。それは長所でもあり短所でもあると言えます。なぜなら画面の暗いゲームでは、細部が見えにくくなる可能性があるのでご注意ください。
- モニター:31.5インチ・VA液晶パネル
- リフレッシュレート:144HZ
- 応答速度:1ms
LGエレクトロニクス UltraGear 27GP950-B
横幅は4Kよりやや狭く、高さはWQHDでつくられたワイドモニターです。4KほどにはPCにパワーを要求せず、グッと視野を広げられます。
例えばFPS(TPS)などでは、今まで画面の外側にいた敵も見つけられるようになり、有利にプレイできるというメリットを得ることができるでしょう。
- モニター:34インチ・曲面・IPS液晶パネル
- リフレッシュレート:144HZ
- 応答速度:1ms
- 画面解像度:3440 × 1440
LGエレクトロニクス UltraGear 27GN950-B
高性能かつ実売価格10万円程度という、4Kゲーミングモニターとしては数少ない製品です。液晶テレビ&モニターの大手メーカーLGならではの、色再現性を重視したIPSパネルがゲームの世界観を余すことなく描写してくれます。それでいて、応答速度も抜群です。
- モニター:27インチ・IPS液晶パネル
- リフレッシュレート:144HZ
- 応答速度:1ms
ASUS ROG SWIFT PG27UQ
4Kゲーミングモニターの中で、最高峰の性能と高い評価を受けているのがこちらの製品です。スペックは他のモニターと大差ありませんが、HDRをフルに生かせる色の深みや美しさは抜群です。値段は高価ですが評判も良い製品で、「せっかくなら最高のものが欲しい」と願う方に最適です。
- モニター:27インチ・IPS液晶パネル
- リフレッシュレート:144HZ
- 応答速度:4ms
まとめ
ゲーミングモニターは、PCゲームを快適にプレイするのに欠かせないもの。さらにPCはもちろん、プレステ4やPS5などのプレイにも活躍します。この記事でご紹介したゲーミングモニターは、どれも優れた機能をもつ製品ばかり。価格と性能の特性を理解した上で選べば、必ず満足いただけるはずです。お気に入りのゲーミングモニターと共に、快適なプレイを楽しんでください。