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自宅で血圧を手軽に測定できる家庭用血圧計。新型コロナウイルス対策で、病院や公共施設の共用血圧計の撤去が相次いだこともあり、高齢者を中心に需要が高まっています。
最近では、上腕にカフを巻く「カフ式」や、より正確な測定が可能な「アームイン式」に加え、手首で測れる手軽なタイプや「腕時計（ウェアラブル）型」などの血圧計も登場しています。さらには、Bluetoothを介してスマホアプリにデータを連動できるタイプも人気です。
そこでこのページでは、家庭用血圧計の選び方を解説するとともに、オムロンなどの人気メーカーを中心に、Amazonで買えるおすすめの家庭用血圧計を紹介します。
血圧計選びのチェックポイント
血圧計には大きく分けて4種類の測定方法があります。まずは、それぞれの特徴や機能、使い勝手を解説します。それに続いて、測定方法以外にチェックしたいポイントを2点紹介します。
測定方法1｜手首式：手首に装着小型タイプ
コンパクトかつシンプルなのが、手首で測るタイプの血圧計です。手首に巻きつける測定部分（カフ）と本体が一体になっているので、収納時も場所をとりません。
構造がシンプルなぶん、測定時の腕の曲げ方などによって数値にバラつきが出てしまいがちです。説明書を読んで、正しい姿勢で測定することが大切です。商品価格は2000円台程度からあり、スマホ連動など高機能タイプだと1万円程度のものが一般的です。
測定方法2｜カフ式：上腕にカフを巻くタイプ
上腕に測定部分（カフ）を巻きつけて使用する血圧計です。カフの装着や測定時の姿勢への慣れは必要ですが、手首で測るタイプに比べて使いやすいと感じる方が多いはずです。価格と性能のバランスが良いのが特徴です。
測定結果から健康状態を分析したり、正しく測定するためのガイドをしてくれる製品もあります。また、スマホ連動タイプもあります。価格は安くて3000円台程度から。中心価格帯は1万円前後、高価なもので2万円ほどが一般的な価格帯となります。
測定方法3｜アームイン式：測定部に腕を通すタイプ
筒になった測定部分に上腕を通して測るタイプの血圧計です。医療機関や公共施設に設置されていることの多いタイプで、家庭用のものは製品数が少なめです。
カフを巻きつける手間がないので、一日に何度も測定する必要のある方にとっては便利でしょう。測定時の姿勢が安定しやすいだけに、結果が最も誤差が少ないとされています。
価格は安くて1万円ほど、高価なもので3万円弱となります。本体が大きいため、設置場所の確保が必要です。
測定方法４｜腕時計型：ウェアラブル端末
腕時計型のウェアラブル端末として、血圧測定機能を搭載している製品はアップルウォッチをはじめ数多くあります。また、人気血圧計を数多く出しているヘルスメーカーのオムロンは、血圧測定に特化した腕時計型のウェアラブル端末を発表しています。その精度は、管理医療機器としての認証を取得しています。
その他機能｜スマホ連動機能の有無
血圧の測定は、毎日続けることが大切です。となると、数値の管理をいかにストレスなく行うかも大切なポイントとなります。そこでおすすめなのが、Bluetoothを介してスマホアプリにデータを連動できる血圧計です。ノートなどに血圧数値を書いて保管する必要がないので、より続けやすくなるはずです。
その他機能｜測定データのメモリー量
測定した血圧を記録するメモリーの容量も、製品によって変わります。あらかじめ確認しておくことをおすすめします。1人分のデータを180回分記録できる血圧計であれば、1日2回測定しても3カ月分までさかのぼってデータを確認することができます。
血圧計のおすすめ9選
ここからは、編集部がおすすめしたい血圧計を紹介します。
タニタ 手首式血圧計 BP-213-WH
ネット通販でも人気の高い、タニタ製の血圧計です。大きな文字で読み取りやすくつくられています。ケース付きなので、旅先などにも持っていくのに便利です。
他の製品との大きな違いは、測定時の温度（室温）が表示されること。室温が低いと血圧が上昇する傾向があるため、9℃以下の場合に測定をストップして知らせてくれます。時計付きなので、あらかじめ血圧の測定時刻を決めればアラームで知らせてくれます。
オムロン 手首式血圧計 HEM-6233T
さまざまな機能・価格帯の血圧計をラインナップしているのがオムロンです。こちらは手首式の最上位機種で、スマホアプリとの連動機能を搭載しています。
測定時の姿勢によって結果が左右されがちな手首式の欠点を補うため、「測定姿勢ガイド」を搭載。手首が正しい高さになると、自動で測定を開始します。オムロン純正アプリを介してオムロン体組成計とのデータ統合をすれば、身体の状態を可視化しやすくなります。
オムロン 上腕式血圧計 HCR-7601T
オムロンの血圧計の中でも高機能な製品です。他の製品より液晶パネルが大きいため読み取りやすく、最新の測定値と過去の測定値を並べて表示することもできます。
過去1週間分の測定データを朝と夜で別々に管理し、それぞれの平均値が基準値を超えた場合にお知らせしてくれる、うれしい機能を搭載。血圧が上昇傾向にある場合でも、早めに気づきやすくなります。
パナソニック 上腕血圧計 EW-BU17-T
凝った機能やアプリとの連動はありませんが、大きな液晶画面や片手でも簡単にに着脱できるカフ（測定部）など、使いやすさにこだわった血圧計です。
カフは両腕どちらでもスムーズに使えるように設計され、心地良い肌触りの起毛素材を使用。寒い日でも冷たくないように配慮されています。1人分のデータを180回分記録できるので、1日2回の測定なら3カ月分までさかのぼって確認できます。
オムロン 血圧計 上腕式 全自動タイプ HEM-1021
血圧を正確に測ることを重視した、アームイン式の血圧計です。手の甲までしっかり置ける折りたたみ式の腕置きがあるので、リラックスして測れます。
腹圧によって血圧が上がってしまう前かがみの姿勢にならぬよう、測定姿勢チェック機能も搭載。血圧計を置いたテーブルが低すぎるなど、具体的な指示を出してくれます。新しい加圧方式を採用し、強く締めつけすぎることなく測定できます。
テルモ 電子血圧計 ES-P2020DZ
家庭用のアームイン式としてはリーズナブルで、ネット通販での口コミでも好評な製品です。大型製品の多いアームイン式血圧計の中では最小クラスとなります。
この製品は、血圧計と同じく静脈の音をマイクで拾って測定します。振動などのノイズも除去できるので、より正確な測定が可能となっています。専用のNFC（近距離通信）リーダー／ライターを用意することで、PC上の専用ソフトでの過去データの閲覧も可能です。
オムロン ウェアラブル血圧計 HeartGuide HCR-6900T-M
腕時計タイプの血圧計です。活動量計やウェアラブル端末の機能に血圧計を追加しているので、運動量の管理にも役立ちます。
血圧を常時測定しているわけではありませんが、座った状態で本体を心臓の高さまで上げて測定ボタンを押せばOK。測定中に身体が動いてしまったり、不規則な脈拍が測定された場合は知らせてくれます。常に血圧をチェックしたい方にとても便利です。
エレコム エクリア HCM-AS01BTWH
PC周辺機器でおなじみのエレコムも、血圧計や体組成計などの健康家電をつくっています。この製品は、スマホアプリに連動できるタイプとしてはリーズナブル。スマホだけでなく本体にも2人分のデータを記録可能で、家族と共用するのにも便利でしょう。
シチズン 電子血圧計 （手首式）CH-650F
手首で測るタイプで本体がコンパクトなので、使わないときにも邪魔になりません。
1人分の過去60回分のデータが自動で記録されるので、1日2回測っても1カ月分のデータを振り返ることが可能です。直近3回分の平均値も出してくれるので、健康管理にも役立つでしょう。
まとめ
同じように見える家庭用血圧計ですが、測定方法や記録できるデータ数、さらにスマホ連動機能など、機能にはさまざまな特徴があります。毎日使用するものだけに、小さな使い勝手の違いが大きな差になることもあるでしょう。機能を吟味し、自分に合った最高の血圧計を選んでください。
