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ランニングやウォーキングの際に膝が痛む。階段の上り下りで膝を曲げるのが辛い…。そんなときに動きを楽にサポートしてくれるのに頼りになるのが、膝(ひざ)サポーターです。
膝サポーターには筒状になったタイプやバンドを巻くタイプなど、いくつかの種類があります。ですが、基本的な知識さえあればスムーズに選ぶことができます。
このページでは膝サポーターの効果やデメリット、購入時の選び方を解説。さらに、Amazonなどの口コミでも評判の良い、おすすめの製品を紹介します。
膝サポーターの効果は?
膝サポーターには、大きく分けて3つの効果が期待できます。
まずは「固定効果」。膝サポーターは関節の動きを助けたり、無理な動きを防ぐことに役立ちます。これはスポーツを行う際に全般的に必要とされることの多い機能であり、スポーツ用サポーターが得意とする領域です。
次に、膝を温めることで血行を良くする「保温効果」を追求したタイプのサポーターもあります。血行が良くなることで痛みの軽減が期待ができます。人の汗や体温で発熱する素材でつくられた製品も登場しています。
最後に、「安定効果」が挙げられます。膝を固定しないまでもぐらつきを安定させることで、痛みの軽減を目指すタイプのサポーターです。階段の上り下りの際に、膝に痛みを感じる人には強い味方になってくれることでしょう。
膝サポーターのデメリットは?
サポーターを常に着け続けていると、足回りの筋肉に衰えを招く恐れも否定できません。適度に運動し、必要に応じてサポーターを着けるようにしましょう。
あくまでも注意点ですが、固定効果を目的としたスポーツ用サポーターは製品によっては締めつけがきついため、装着したままにするとかえって血行に悪影響を及ぼす恐れも…。運動時のみ着けるつけるようにするなど、様子を注意深く観察しながら使い方を工夫してみることをおすすめします。
膝サポーターの選び方
運動時に使うならスポーツ用の膝サポーターを
ランニングやトレッキングなど、運動の際に使うことが目的なら、スポーツ用の膝サポーターを選びましょう。
その選び方にもコツがあります。ランニングなど膝の曲げ伸ばしが多いスポーツの場合は、ストレッチする素材や構造のサポーターを選びましょう。トレッキングで長時間使う場合は、締めつけすぎないように調整できる構造のものが良いでしょう。
日常生活のサポートには膝を安定させるサポーターを
日常生活の中で起こる膝の痛みには、膝を安定させることを重視したサポーター選びをおすすめします。
膝の曲げ伸ばしや、ひねりの動作で膝関節に不安を感じているケースでは、膝の動きをベルトで締めつけて制限するタイプのサポーターを選ぶ人が多いようです。
膝が冷えると痛む場合は保温できる素材のものを
冬場や夏のクーラーで身体が冷えると膝が痛んでしまう場合は、「保温」のためのサポーターを選びましょう。体温を熱に変える素材でできたものや、遠赤外線加工の素材でできたサポーターなどがあります。
洗濯機で洗えるサポーターなら手入れがラク
膝サポーターは肌に密着させて使うものなので、定期的な洗濯が必要です。
手洗いのほうが長持ちしますが、忙しい人にとっては洗濯機で洗えるもののほうが手間が減らせて便利かもしれません。自分の生活スタイルに合わせて選びましょう。
膝周りのサイズに合ったものを選ぶ
膝サポーターを購入するときは、自分に合ったサイズを選ぶことが重要です。小さすぎると血行が悪くなってしまいますし、大きすぎると本体の効果が得られません。
自身の膝周りのサイズは、以下の手順を参考に測るとよいでしょう。ただ、製品によって測り方が指定されている場合はそちらに従ってください。
【自分に合ったサポ―ターのサイズの測り方】
- 椅子に座り軽く膝を曲げます
- 膝頭(ひざがしら=ひざこぞう)の周囲の長さをメジャーで測ります
- その長さが膝のサイズです。合ったサイズの製品を選びましょう
おすすめの膝サポーター9選
ザムスト(ZAMST) EKシリーズ EK-3
膝全体を圧迫して保護できる、スポーツ時に使うことを主眼に置いたサポーターです。サイズは5種類あり、さらにベルトタイプなので微調整もできるでしょう。
EKシリーズには「1」「3」「5」の3タイプがあり、数字が大きくなるほどサポート力が大きくなります。このEK-3は中間で、サポート力と薄さのバランスが良い製品です。
- 用途:スポーツにおすすめ
ザムスト(ZAMST) ZKシリーズ ZK-1
こちらもザムストの製品ですが、ZK-1は膝の部分もフルカバーされているのが特徴です。膝蓋骨(しつがいこつ)を安定させるとともに、バレーボールなどの膝をつくスポーツで衝撃を緩和してくれることが期待できます。
ZKシリーズには「1」「3」「7」の3タイプがあり、数字が大きいほどサポート力がハードになります。膝の左右へのぐらつきを抑えたい場合は、数字の大きい製品を選びましょう。
- 用途:スポーツにおすすめ
ピップ プロ・フィッツ ひざ M サポーター
薄さ約0.6mmの薄い生地を使用していて、スポーツ時の動きを妨げないサポーターです。表面の滑りが良いためウェアとの摩擦が少なく、膝が隠れるユニフォームでも使いやすいサポーターです。
薄い生地でサポート力を確保するために、3D解析による樹脂プリントをしているのが特徴です。これによってスポーツ時の激しい動きにも追随し、強力にサポートしてくれるでしょう。
- 用途:スポーツにおすすめ
バンテリン バンテリンサポーター ひざ用
ドラッグストアでも、ネット通販でも人気のバンテリンのサポーターです。コチラは筒状になった加圧タイプで、テーピングしたような効果を発揮するようにつくられています。
膝のお皿に沿ってU字型にサポートしてくれるので、膝のお皿のブレに不安を感じている方に最適です。場所によって伸縮率の異なる設計になっているので、自分に合ったサイズを選ぶといいでしょう。
- 用途:日常生活におすすめ
バンテリン バンテリンサポーター 高通気タイプ
こちらもバンテリンのサポーターですが、夏場でも装着しやすい、通気性のよい給水速乾素材を採用しています。本体は爽やかなブルーで、見た目にも涼し気です。
一部にドライメッシュも使っているので、不快なムレを抑えられます。夏場に限らず、サポーターでのムレからくる痒(かゆ)みなどに悩んでいる方にもおすすめの製品です。
- 用途:日常生活におすすめ
バンテリン バンテリンサポーター しっかり加圧タイプ
バンテリンには数種類のサポーターが用意されていますが、コチラは特にしっかり固定できるベルトタイプ。筒状になっているタイプでは加圧が足りない…という方におすすめです。
基本的な考え方は筒状のバンテリンサポーターと同じで、膝のお皿を下側からしっかり支え、さらに横方向も固定することで膝のブレの軽減も期待できます。
- 用途:日常生活におすすめ
リフリーラ 膝サポーター
膝が外側や内側に歪んでいる場合、動くたびにねじれ方向の力が加わり、痛みが出るケースがあります。このサポーターはそのねじれを和らげて、痛みを軽減することを目的とした工夫がなされています。
膝のお皿をシリコンのパーツで支えて、サポーターの位置を固定。サイド部分に金属バネを入れ、膝の曲げ伸ばしもサポート。本体が分厚い分だけ、消臭機能のある生地を使用することで不快感を和らげることを目指しています。
- 用途:日常生活におすすめ
バンテリン 保温サポーター ひざ専用 ふつうサイズ
保温サポーターで最も入手しやすいと思われるのが、コチラの製品です。基本的な構造はすでに紹介したバンテリンのサポーターと同じで、見た目の違いもほぼありません。
違うのは素材で、湿度で発熱するセルフヒートファイバーを採用しています。膝を温めるだけでなく、サポート機能もしっかりとしているので、「夏場は高通気タイプを使い、冬場はこの製品」と使い分けるのも良いでしょう。
- 用途:日常生活におすすめ
スリーランナー 発熱・シルクサポーター
肌や空気中の湿度で発熱する東レ「ウォームサーバ」素材と、保温性に優れたシルクを混ぜた素材でつくられています。膝を温める機能だけを求める方におすすめのサポーターです。
締めつけがあまりないので膝が曲げやすく、他の製品でかぶれてしまった方からも「これなら大丈夫」という声もあり好評です。このタイプは2枚セットが多いですが、これなら片膝だけ使いたい方でも無駄がありません。
- 用途:保温におすすめ
まとめ
スポーツ時のパフォーマンス向上や怪我の防止、また筋力低下にともなって古傷が日常生活で痛みだした人の緩和にも、膝サポーターは役立ちます。このページの選び方に沿って購入すれば、自分に合うサポーターに出合えるはずです。
ただし膝サポーターに頼りすぎるのは、ときに症状の悪化につながる恐れも…。症状の変化を感じたら自分だけで判断せず、必ず医師に相談するなどして膝サポーターと上手に付き合っていきましょう。