[目次]

▼ 高圧洗浄機の選び方

▼ 電源タイプを確認

▼ 給水タイプを確認

▼ 洗浄力を確認

▼ 機能やオプションを確認

▼ 高圧洗浄機のおすすめ8選

▼ まとめ


高圧洗浄機とは、蛇口から出る水の約10倍以上とも言われる圧力で頑固な汚れもすっきり落としやすい清掃アイテムです。家庭用としての人気も高く、諦めかけていた頑固な汚れや、手やブラシでは届かない部分の汚れもあっという間に清潔にできることが大きく期待できるので、掃除全体がラクになるでしょう。

特にここ数年で、家庭用の高圧洗浄機の実力が広く知られるようになり、さまざまな製品が発売されました。そこでこのページでは、高圧洗浄機の選び方を詳しく解説すると共に、ケルヒャーやアイリスオーヤマ、マキタなど人気メーカーの製品を中心におすすめの高圧洗浄機を紹介します。

高圧洗浄機の選び方

電源タイプを確認

 
domin_domin//Getty Images

▼コード式

コンセントに電源コードを接続して使う高圧洗浄機です。充電式に比べてパワーが強力で、バッテリー切れの心配もありません。頑固な汚れを落としたいときや、長時間の使用に向いています。

一方で、電源が取れない場所では使えません。目安として、15~30分以上の連続使用をする場合や洗浄力が強力な高圧洗浄機が欲しい場合は、コード式を選ぶのがおすすめです。

▼コードレス(充電式)

内蔵バッテリーの電力で使用するコードレスタイプの高圧洗浄機です。コンパクトな製品が多く、電源コードがないので取り回しがしやすく気軽に使えます。

連続使用時間は15分~30分ほど。また、パワーはコード式には及ばないものが大半。長時間使いたい人、とにかくパワフルな高圧洗浄機が欲しい人には向きません。一方、電源が取れない場所でも使えるため、集合住宅に住んでいる人の洗車などに活躍する高圧洗浄機です。

給水タイプを確認

 
SimonSkafar//Getty Images

▼水道直結式

コード式の高圧洗浄機に多く、高圧洗浄機と水道をホースでつないで使います。水道がある場所での使用に限られますが、水の残量を気にしなくてよいので洗浄に集中できるメリットも。外壁やベランダなどで使いたい場合は、水道直結式の高圧洗浄機がおすすめです。

▼タンク式

本体内蔵のタンクに水を入れて使うタイプの高圧洗浄機です。水道がない場所でも使用可能です。また、充電式に多い方式でもあり、そういったタイプを選べば、水道も電源もない場所で使えます。

タンク式を購入する場合は、連続使用時間をチェックしましょう。タンク容量が20Lなど大容量のものであれば、比較的長い時間使えて、タンクに水を入れる回数を減らせます。

▼自吸式

本体に内蔵されたポンプで、水を吸い上げて使うタイプです。バケツに溜めた水や、風呂桶の残り湯を吸い上げて使うことを想定しています。タンク内蔵式に比べて、本体が軽くなるメリットがあります。

また、アウトドアで川などから給水することも可能です。そうした使い方をする場合は、不純物をろ過するフィルターが内蔵されている高圧洗浄機を選ぶようにしましょう。

洗浄力を確認

 
Daniel Grill//Getty Images

▼吐出圧力

高圧洗浄機は、水の圧力を表わす数値としてMPa(メガパスカル)を使います。チェックしたいのは、通常使用時の圧力を表わす「常用吐出圧力」です。この数値が大きいほど水圧が高く、頑固な汚れも落としやすくなります。

以下が、洗浄に必要な圧力の目安です。強力すぎると外壁の塗装が剥がれたり、網戸が破れてしまうリスクもゼロではありません。そのため、用途にあったパワーで使える高圧洗浄機を選ぶのがおすすめとなります。


【吐出圧力の目安】

洗車や網戸の掃除:2~5MPaほど

外壁やベランダなど頑固な汚れの掃除:5MPa以上


▼吐出水量

吐出水量とは、1分もしくは1時間あたりに吐き出す水の量のことです。同じ水圧であれば、水量が多い高圧洗浄機のほうが噴射する水が太く、広い範囲の汚れを落としやすくなります。

反対に、水圧が高くても水量が少ないと噴射する水が細くなり、一度の噴射で洗浄できる範囲が狭くなります。

便利な機能やオプションパーツを確認

 
Michael Warren//Getty Images

▼水流調整機能

汚れを落とす場所に合わせて、水の量を変えることができる機能です。例えば網戸の清掃では、広い範囲に噴射しつつ水圧を落とし、お風呂の頑固な汚れを取りたいときは、噴射する範囲を狭くして水圧を上げる、といった使い分けが可能です。

▼噴射角を変える可変ノズル

高い所や低い所の洗浄に役立つのが、噴射する角度を変えられる可変ノズルです。これがあると、例えば洗車する際に車のフロアの下側や、フェンダーの中に付いた汚れを落としやすくなります。

▼ブラシや洗剤ボトル

ノズルの先端にブラシを付けられる高圧洗浄機もあります。これを使えば、高圧洗浄をしたあとにブラシなどで掃除する手間が省けます。洗車や窓掃除、お風呂掃除などにおすすめです。

高圧洗浄機のおすすめ8選

京セラ(Kyocera) 高圧洗浄機 AJP-1210 667100A

京セラ(Kyocera) 高圧洗浄機 AJP-1210 667100A

高圧洗浄機 AJP-1210 667100A

京セラ(Kyocera) 高圧洗浄機 AJP-1210 667100A

¥9,807
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今回紹介する中で、最も軽い高圧洗浄機です。水道直結方式かつコード式のシンプルな構造により、本体は5.2kgに抑えられています。女性でも比較的扱いやすい重さで、家のベランダやお風呂の掃除などに活躍することでしょう。

電源スイッチは回してON・OFFするダイヤル式、ノズルは先端を回すことで水量を無段階に調節できるタイプです。ホース類は本体に収納できるようになっていて、すっきりと片づけられるでしょう。

  • 電源タイプ:コード式
  • 給水方式:水道直結式
  • 吐出圧力:6.5~8MPa
  • 吐出水量:282L/h
  • 重量:5.2kg

ケルヒャー(KARCHER)  K2 サイレント 1.600-920.0

ケルヒャー(Karcher) K2 サイレント 1.600-920.0

K2 サイレント 1.600-920.0

ケルヒャー(Karcher) K2 サイレント 1.600-920.0

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¥23,192

高圧洗浄機と言えば、ケルヒャーを連想する人は多いはず。この「K2 サイレント」は、ケルヒャーの中では購入しやすいエントリーモデル「K2」を、静粛性の面で強化した製品です。水道に直接つないでも、バケツや浴槽から水を吸い上げても使用可能です。

小型ながらもその性能は本格的。最大10MPaの強力な吐出圧力と、大型モデルに引けを取らない360L/hの吐出水量で、上位製品顔負けの洗浄力を発揮します。水圧調整できるノズル、強力な水圧を確保できるノズル、洗剤ボトル付きのノズルの3種類が付属します。

  • 電源タイプ:コード式
  • 給水方式:水道直結式/自吸式
  • 吐出圧力:最大10MPa
  • 吐出水量:360L/h
  • 重量:5.8kg

HiKOKI(ハイコーキ) 高圧洗浄機 FAW105(S)

HiKOKI(ハイコーキ) 高圧洗浄機 FAW105(S)

 高圧洗浄機 FAW105(S)

HiKOKI(ハイコーキ) 高圧洗浄機 FAW105(S)

¥18,488

旧・日立工機であるHiKOKI(ハイコーキ)は、工具で有名なマキタと同じく工具を中心に展開している日本ブランドです。日本のメーカーらしい細やかなサポートと製品の使いやすさが、ネット通販を中心に口コミで評判です。

一般的な家庭でさまざまな掃除に使えるよう、便利なオプションが付属しています。水圧で回転して窓掃除などに役立つブラシや、車の下の汚れなどを落としやすいアングルノズル、詰まったパイプの中を進んで洗浄するクリーニングキットなど、すぐに役立つものばかりです。

  • 電源タイプ:コード式
  • 給水方式:水道直結式
  • 吐出圧力:5~7.5MPa
  • 吐出水量:330L/h
  • 重量:6.5kg

ボッシュ(BOSCH) UA125J3

ボッシュ(BOSCH) UA125J3

UA125J3

ボッシュ(BOSCH) UA125J3

¥24,503

今回紹介する中で、最強の水圧と水量を誇る製品です。それでいて、本体は6.8kgと比較的軽量なので、初めて高圧洗浄機を使う人でも無理なく扱えるはずです。

ノズル交換をしなくても、排出する水の幅や勢いを簡単に調整できるノズルが付属しているため手間がありません。このノズルは先端のみパーツを交換することで、角度調整も可能。掃除できる範囲が広がります。

ベランダなどを掃除する際に、水しぶきが飛びづらくなるブラシ付きカバーも付属しているため、マンションのベランダ清掃にも便利です。「価格が高くても納得できる内容」と言えるでしょう。

  • 電源タイプ:コード式
  • 給水方式:水道直結式/自吸式
  • 吐出圧力:最大12MPa
  • 吐出水量:390L/h
  • 重量:6.8kg

アイリスオーヤマ SBT-512N

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) SBT-512N

 SBT-512N

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) SBT-512N

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¥12,812

この「SBT-512N」の特徴は、製品の見た目からもわかる通り、大きなタンクを備えていること。電源コードは必要ですが、水道がない場所やホースを引っ張ってくるのが面倒な場所でも使いやすい仕様になっています。

タンク容量は23Lで、満水だと7分ほどの連続使用が望めます。それ以上使いたい場合は、水道と直結することが可能。水圧、水量はほどほどですが、価格の安さを考えれば十分なパフォーマンスと言えるでしょう。

  • 電源タイプ:コード式
  • 給水方式:水道直結式/タンク式(容量23L)
  • 吐出圧力:6.5~8.5MPa
  • 吐出水量:280L/h
  • 重量:7kg

マキタ(Makita) 高圧洗浄機 MHW0820

マキタ(Makita) 高圧洗浄機 MHW0820

高圧洗浄機 MHW0820

マキタ(Makita) 高圧洗浄機 MHW0820

¥38,255

工具や掃除機が人気のマキタは、さまざまな性能の高圧洗浄機を用意していますが、コチラは業務用としても使えるほどの性能を備えた製品です。

最大11MPaの強力なパワーを思う存分使える通常モードの他に、水圧を抑える静音モードも用意。集合住宅のベランダなど、音の大きさが気になる場面で重宝するはず。

ノズル先端の操作で水圧を調整できる機能を備えている他、泡をつくれるノズルや、洗浄用ブラシに交換もできます。大型のポンプが付属しており、バケツなどから水を吸い上げるのもスムーズです。また、ホースは本体上部にくるくると巻き取れるようになっていて、後片づけが簡単なのも魅力です。

  • 電源タイプ:コード式
  • 給水方式:水道直結式/自吸式
  • 吐出圧力:5~8、最大11MPa
  • 吐出水量:360L/h
  • 重量:10.3kg

ケルヒャー(KARCHER) モバイルマルチクリーナー OC3

ケルヒャー(Karcher) モバイルマルチクリーナー OC3

モバイルマルチクリーナー OC3

ケルヒャー(Karcher) モバイルマルチクリーナー OC3

¥17,000

タンクとバッテリーを内蔵した、水道や電源がない場所でも使えるコードレスタイプの高圧洗浄機です。本体の重さは2.2kg。タンクだけを取り外せるので、水汲みの際はタンクだけ持っていくことができます。

バッテリーの持続時間は15分ほど。吐出圧力は高圧洗浄機としてはかなり控えめの0.5MPaですが、実際に購入した人の口コミでも「家の外で自転車やバイクを洗浄するには、十分な水圧でした」と好評です。また、水でなくぬるま湯(40℃未満)を使うことで、汚れ落ちのアップが期待できます。

  • 電源タイプ:コードレス
  • 給水方式:タンク式(タンク容量4L)
  • 電源:コードレス(充電式)
  • 吐出圧力:0.5MPa
  • 吐出水量:非公開
  • 重量:2.2kg

工進(KOSHIN) SJC-1820

工進(KOSHIN) SJC-1820

SJC-1820

工進(KOSHIN) SJC-1820

Now 13% Off
¥12,500

バケツなどから水を吸い上げる自吸式で、本体重量が1.9kgと軽いコードレスタイプの高圧洗浄機です。大型リチウムイオンバッテリーを内蔵し、約60分の充電で、最大13分程度の連続使用が可能です。

吐出水量はコード式タイプに比べて少ないものの、吐出圧力は2.2MPaとコード式タイプに迫る水圧を確保。付属するのは広い範囲に扇状に噴射できるノズルと、水圧を調整できる回転ノズルの2本です。両手で持てるガンタイプのデザインなので、小柄な人でもしっかり支えられるでしょう。

  • 電源タイプ:コードレス
  • 給水方式:自吸式
  • 吐出圧力:2.2MPa
  • 吐出水量:120L/h
  • 重量:1.9kg(バッテリー含む)

まとめ

頑固な汚れもすっきり落としやすい高圧洗浄機。網戸やベランダ、風呂場の掃除など、今まで諦めていたような掃除も自分で行えて、家を清潔に保ちやすくなります。

クルマやバイク、自転車の掃除なども、高圧洗浄機があればずっと簡単になるはず。ぜひ、この記事で紹介したことを参考に高圧洗浄機を購入して、掃除に取り入れてみてはいかがでしょうか?