[目次]

▼ カセットコンロとカセットボンベの安全な使い方

▼ カセットコンロの選び方

▼ カセットコンロのおすすめ9選

▼ まとめ


自宅で鍋料理や焼肉、たこ焼きを楽しむ場合に重宝するカセットコンロ。ひと口にカセットコンロと言っても、さまざまな種類があります。皆さんも、何を基準に選べばよいか迷ってしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は、カセットコンロの選び方を詳しく解説。また人気のイワタニをはじめ、Amazonや楽天市場で購入できるおすすめのカセットコンロを厳選してご紹介します。さらに、カセットコンロ(カセットボンベ)の安全な使い方にも触れていくので、ぜひ最後までご覧ください。

カセットコンロと
カセットボンベの
安全な使い方

カセットコンロ
Andrei310//Getty Images

はじめに、カセットコンロとセットボンベの安全な使い方についてご説明します。カセットコンロとカセットボンベを適切に取り扱い、不用意な事故を防ぎましょう。

カセットコンロを
2台並べない

まず守るべきは「カセットコンロを2台並べない」こと。カセットコンロを2台並べて使用するとカセットボンベが過熱され、爆発するおそれがあるからです。過去にはカセットコンロを2台並べて使用したことによる爆発事故も起きています*1

他にもカセットコンロを電磁調理器の上で使ったり、カセットコンロを覆うほど大きな調理器具を使ったりするとカセットボンベが過熱され、爆発する危険があるとも言われています。

詳しくは一般社団法人日本ガス石油機器工業会のホームページ*2において、イラストとともに紹介されているのでぜひ一度目を通しておきましょう。

ガス漏れの原因になる?
10年たったら買い替えよう

カセットコンロには、「使用期限」があることをご存じでしょうか? カセットコンロに内蔵されているガス漏れを防ぐためのゴム製の部品(Oリング)は、使用頻度に関わらず経年劣化すると言われており、製造後10年を目安に買い換えることが推奨されているのです。

カセットコンロには大抵の場合、「西暦の下二桁・月」の順番で製造年月日が記されたシールが貼ってあります。さっそく手持ちのカセットコンロの製造年月日をチェックしてみましょう。そして、新しいものに買い替えたほうがよさそうか? を検討してくださいね。

カセットコンロの捨て方

手持ちのカセットコンロの製造年月日をチェックし、新しいものに買い替えたほうがよい…という場合に問題となるのが、カセットコンロの捨て方ではないでしょうか?

カセットコンロの捨て方は、自治体によって異なります。例えば東京・新宿区では、カセットコンロは粗大ゴミとして捨てられるそうです*3。このようにカセットコンロを捨てるときは、住んでいる自治体のごみの捨て方も確認しましょう。

カセットコンロの選び方

料理をしているところ
Jupiterimages//Getty Images

続いて、カセットコンロを選ぶ際に押さえておきたい五つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にして、自分にとって使い勝手のよいカセットコンロを見つけてください。

家庭用かアウトドア用か?
用途で選ぶ

まずはカセットコンロを家庭で使いたいか? それともアウトドアで使いたいか? を考慮し、それに適したほうを選ぶことが大切です。

家庭用として販売されているカセットコンロには火加減を細かく調節できたり、プレートを付け替えて焼肉を楽しんだり、たこ焼きを調理できるモデルがラインアップしています。鍋料理以外にも使える、応用力の高さが魅力です。

一方、アウトドア用として販売されているカセットコンロには「風よけ」が付属しているモデルが多く、風が吹いても火が流れにくいのが特徴です。まさに屋外で使うのにぴったりで、「キャンプやバーベキューにもってこい」と言えるでしょう。

火力と連続燃焼時間を
チェック
カセットコンロの火
fhm//Getty Images

◇火力は2.6kW前後が使いやすい

カセットコンロの火力は強いほどよい…というわけではありません。火力が強いほど素早く加熱できるのはメリットとなりますが、その分、カセットボンベの減りが早くなるからです。

そこでおすすめしたいのが、火力2.6kW(キロワット)前後のもの。これくらいの火力があれば十分に調理が可能ですし、カセットボンベが減るスピードも許容範囲に収まるはずです。

◇カセットボンベの消費量を抑えたい、
そんな場合は「省エネ」タイプを

さらにカセットボンベの減りを抑えたい! と願う場合は、カセットボンベ1本あたりで使い続けられる時間(連続燃焼時間)をチェックしましょう。

「一般的なカセットコンロの連続燃焼時間は1時間前後」と言われていますが、なかには2時間近いものもあるそうです。気になる人は、このような「省エネ」タイプを選ぶことをおすすめします。

どんな安全装置が
付いているかを確認

ほとんどのカセットコンロには、カセットコンロ本体やカセットボンベが過熱されてカセットボンベの圧力が異常に上昇した場合に、自動的にガスを遮断する「圧力感知安全装置」が付いています。また、吹きこぼれなどにより火が消えたことを感知し、自動的にガスを遮断する「立ち消え安全装置」が備わっていることも…。

冒頭でご説明したとおり、カセットコンロを適切に取り扱わないと思わぬ事故につながるおそれがあります。ですので、どんな安全装置が付いているか? も忘れずに確認しておきましょう。

サイズは30cm × 30cmを
目安にしよう
カセットコンロを使っているところ
Crispin la valiente//Getty Images

カセットコンロのサイズ選びで迷ったら、「幅30cm・奥行き30cm」を一つの目安にするとよいでしょう。これくらいコンパクトなものなら置き場所や収納場所に困りにくいですし、災害時にも持ち出しやすいはず。「一人暮らしの人にもおすすめ」と言えるサイズ感です。

お手入れのしやすさも大切

使用後のカセットコンロには鍋の煮汁が付着していたり、焼肉やたこ焼きの油がはねていたりすることも…。ですが、拭き取ろうにも複雑な構造になっていると細部まで手が届かず、面倒になってしまいますよね。

そこで注目してほしいのが、汁受けの形状と取り外しやすさなどです。例えば汁受けは、「山型」になっているものがおすすめ。もしも吹きこぼれた場合に煮汁が外側に流れるため、内側が汚れにくくなっているからです。

さらに汁受けを簡単に取り外せるものや、フッ素加工が施されているものなら汚れを落としやすく便利です。カセットコンロ選びでは、このようなお手入れのしやすさも見逃せないポイントとなるので、忘れずにチェックしておきましょう。

カセットコンロのおすすめ9選

イワタニ カセットフー 達人スリムIII CB-SS-50

カセットフー 達人スリムIII CB-SS-50

イワタニ カセットフー 達人スリムIII CB-SS-50

¥4,840
Amazon で見る
楽天市場 で見る

テーブル接地面から五徳*4までの高さが、わずか74mmと非常にスリムなカセットコンロです。調理するときも食べるときも、動作の邪魔になりにくいとのこと。また、人間工学に基づきデザインされた点火つまみを搭載しており、操作性も抜群と言えるでしょう。

さらに火力を維持しつつ、カセットボンベを無駄なく消費できる「ヒートパネル方式」を採用しているところも人気の理由のひとつでしょう。別売の「焼肉プレート」や「たこ焼きプレート」を購入すれば、鍋料理以外の料理も楽しめますよ。

  • サイズ:幅335 × 奥行き275 × 高さ84mm
  • 火力:3.3kW
  • 連続燃焼時間:約70分(気温20~25℃のとき、強火連続燃焼にてカセットガス1本を使い切るまでの実測値)
  • 安全装置:圧力感知安全装置ほか

イワタニ カセットフー タフまるジュニア CB-ODX-JR

カセットフー タフまるジュニア CB-ODX-JR

イワタニ カセットフー タフまるジュニア CB-ODX-JR

Now 31% Off
¥6,898

従来モデルの「カセットフー タフまる」より、約60%コンパクト化! ソロキャンプにもぴったりなカセットコンロです。特許登録済みの「ダブル風防ユニット」を搭載しているところも、キャンプに最適な理由の一つ。炎に影響を及ぼす風は防ぎつつ、炎の燃焼に必要な空気は引き込む仕組みです。たとえ屋外であっても、きっと問題なく使えるでしょう。

耐荷重は10kg。内径が20cm以下の鍋および8インチまでのダッチオーブンに対応しています。持ち運びに便利な専用キャリングケースが付属している点も見逃せません。

  • サイズ:幅286 × 奥行き192.5 × 高さ122mm
  • 火力:2.3kW
  • 連続燃焼時間:約102分(イワタニカセットガス/パワーゴールド使用時)
  • 安全装置:圧力感知安全装置ほか

イワタニ カセットフー エコプレミアム CB-EPR-1

カセットフー エコプレミアム CB-EPR-1

イワタニ カセットフー エコプレミアム CB-EPR-1

¥5,580

こちらは炎が内側に出る「内炎式エコバーナー」を搭載したモデルになります。加熱効率に優れており、通常型バーナーに比べると16%の省エネが可能になるそうです。カセットボンベの消費量を抑えたい人におすすめしたい商品です。

五徳には汚れが付着しにくく高い耐久性を誇る「光沢シルバーフッ素コート」が施されており、お手入れも楽ちんでしょう。また、大きめな土鍋(口径約30cmの10号土鍋)に対応しているところもポイント。5〜6人で使えるカセットコンロをお求めの人にもイチオシです。

  • サイズ:幅344 × 奥行き282 × 高さ89mm
  • 火力:2.9kW
  • 連続燃焼時間:約72分(気温20~25℃のとき強火連続燃焼にてカセットボンベを使い切るまでの実測値)
  • 安全装置:圧力感知安全装置ほか

イワタニ カセットフー アモルフォプレミアム CB-AMO-80N

カセットフー アモルフォプレミアム CB-AMO-80N

イワタニ カセットフー アモルフォプレミアム CB-AMO-80N

Now 18% Off
¥27,169

イワタニの「カセットフー」シリーズの中でも最上位機種に当たる「アモルフォ プレミアム」は、ステンレスでできたフラットな鏡面から、炎が沸き立つように設計されているのが特徴です。圧倒的な存在感で、食卓を華やかに盛り上げてくれるカセットコンロとして注目を浴びています。

もしも炎が消えてしまっても、センサーがそれを感知して自動的に再点火させるといった安全装置も搭載。さらに、鍋底に火力を集中させる「内炎式バーナー」を採用することで、カセットボンベの消費量削減も実現しました。お値段は張りますが、一考の価値あり…と言える逸品です。

  • サイズ:幅355 × 奥行き310 × 高さ84mm
  • 火力:2.9kW
  • 連続燃焼時間:約72分(温度20~25℃の時、強火連続燃焼の実測値)
  • 安全装置:圧力感知安全装置、再点火型・立ち消え安全装置

アイリスオーヤマ カセットコンロ IGC-S1-G

カセットコンロ IGC-S1-G

アイリスオーヤマ カセットコンロ IGC-S1-G

Now 10% Off
¥4,020

アイリスオーヤマのカセットコンロは、熱が逃げにくいという「内炎式バーナー」を採用しているのが特徴。少ないガスでも早く温まる、省エネ設計になっています。ちなみに気温20〜25℃において、未使用の「IRIS OHYAMA CASSETTE BOMBE」を最大火力で全て使用した場合の連続燃焼時間は約1時間11分間ということ。カセットボンベを交換する手間も少なく済むでしょう。

五徳一体型の天板にはフッ素加工が施されており、汚れがこびり付きにくくなっているところも美点。また、洗剤とぬるま湯を使って洗うこともでき、清潔に保ちやすくなっています。

  • サイズ:幅約33 × 奥行き約27.4 × 高さ約10cm
  • 火力:2.9kW
  • 連続燃焼時間:約1時間11分
  • 安全装置:圧力感知ガス通路遮断方式

Aladdin(アラジン) ポータブル ガス カセットコンロ ヒバリン

ポータブル ガス カセットコンロ ヒバリン

Aladdin(アラジン) ポータブル ガス カセットコンロ ヒバリン

¥12,980

「七輪」と「火鉢」を融合させたような、非常にユニークな形のカセットコンロです。燃料はもちろんカセットボンベで、マグネット式で簡単に脱着できます。重さ約2.8kgと軽量なうえ収納袋も付属しているので、持ち運びにもおすすめできます。

付属品の「グリルキット」では、直火(じかび)では焦げてしまいやすい餅や魚を焼いたり、スルメを炙(あぶ)ったりすることも。さまざまな用途に使える、汎用性の高さも魅力の一つです。

  • サイズ:幅278 × 奥行き295 × 高さ188mm
  • 火力:2.8kW
  • 連続燃焼時間:約70分
  • 安全装置:圧力感知安全装置(ガス通路閉止型)

グリーンウッド カセットコンロ GCMS1

カセットコンロ GCMS1

グリーンウッド カセットコンロ GCMS1

¥3,260

従来のカセットコンロに比べるとコンパクトで、卓上を広く使えると謳(うた)っています。薄型ボディで、鍋の中身が見えやすいところもうれしいポイント。安全装置も付いているため、安全面への配慮も十分と言えます。

カセットコンロに必要な機能は備えつつ、比較的リーズナブルでお求めやすいところも人気の秘訣(ひけつ)かもしれません。初めてカセットコンロを購入する人にもおすすめできます。

  • サイズ:幅323 × 奥行き262 × 高さ86mm
  • 火力:3.5kW
  • 連続燃焼時間:約60分
  • 安全装置:圧力感知ガス通路遮断方式

東海 カセットコンロ コン郎 TC-30MH

カセットコンロ コン郎 TC-30MH

東海 カセットコンロ コン郎 TC-30MH

¥4,080

こちらはライターや喫煙具の製造・販売、ライターの技術を応用した日用雑貨の製造・販売などを手がける東海のカセットコンロになります。注目ポイントは、カセットボンベの下側に熱伝導性の高い金属プレートを設置しているところ。

これにはカセットボンベを適度に温めることで、気化熱(液体が気体になるときに周囲から吸収する熱)の影響を受けて火力が低下するのを防ぐ役割があるそう。よって、最後まで火力が維持されるということです。火力が落ちにくいモデルをお探しなら、ぜひご検討ください。

  • サイズ:幅28 × 奥行き34.5 × 高さ9.5cm
  • 火力:3.5kW
  • 連続燃焼時間:—
  • 安全装置:圧力感知装置、ボンベ誤着防止機能、汁受け皿反転防止装置

BRUNO(ブルーノ) カセットコンロミニ

カセットコンロミニ

BRUNO(ブルーノ) カセットコンロミニ

¥6,500

ガス機器製品を取り扱う老舗メーカー・千石とコラボし誕生した、ミニサイズのカセットコンロです。小鍋でスープをつくったり、ケトルでお湯を沸かしたりするのにぴったりでしょう。

カセットボンベを取り付けると本体から1/3ほど出る形になりますが、スペースが限られた食卓ではきっと重宝するはず。少し気分を変えて、自宅の庭やベランダで食事をしたい…なんて場合にもうってつけです。

  • サイズ:幅228 × 奥行き197 × 高さ114mm
  • 火力:2.1kW
  • 連続燃焼時間:—
  • 安全装置:圧力感知安全装置

まとめ

このページでは、カセットコンロとカセットボンベの安全な使い方を説明したうえで、カセットコンロを購入する際のチェックポイントとおすすめ商品をご紹介しました。ぜひ参考にして、自分にとって使い勝手のよいカセットコンロを見つけてみてくださいね。

[脚注]

*1:東京消防庁の公式サイトに掲載されている「カセットボンベ破裂による事故を防止しよう」を参照

*2:一般社団法人日本ガス石油機器工業会の公式サイトに掲載されている「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」を参照

*3:新宿区の公式サイト「資源・ごみ分別辞典」を参照

*4:鍋や釜などを火にかける際に用いる台のことで、金属や陶器で作った3本または4本脚のある輪。古くは竈子(くどこ)と呼ばれたもので、古代の肉、魚、穀物を煮炊きする土器である鼎(かなえ)に由来するとのこと。

語源については諸説あり、「五徳」と呼ばれるようになったのは安土桃山時代という説がある。これは、茶道の始まりと共に室内で用いる小型の炉「茶炉」または「風炉」があらわれ、このとき、「竈子」をこれまでとは逆にし、爪を上にして使われるように。これにより「くどこ」を逆にして、「ごとく」と呼んで「五徳」の字を充てたものというもの。または文字通り、「五つの徳」を意味しているという解釈もある。この場合は、「火力の調節」「安定した鍋の支持」「熱効率の向上」「火の安全管理」「調理器具の清潔さの維持」などを指すと考えられている。しかしながら、具体的な「五つの徳」が何を指すのかは、時代や地域、使用者によって異なる解釈が存在する可能性もある。