[目次]

▼ 発毛剤とは? 育毛剤との違いは?

▼ 市販発毛剤に使われるミノキシジルの効果と副作用

▼ 発毛剤の副作用の心配は?

▼ 男性用発毛剤のおすすめ8選

▼ 医薬品の分類とは?

▼ まとめ


加齢とともに増える悩みと言えば、「薄毛」もその1つ。公益社団法人日本皮膚科学会の発表によると、日本人男性の20代の約10%、30代の約20%、40代の約30%、50代以降は40数%の男性が薄毛に悩んでいると言います。

最近では、「リアップ」や「スカルプD」などの商品名に加え、ミノキシジルやアデノシンなどの効果のカギを握るキーとなる成分名もテレビやネットなどで目にする機会も多くなっているかと思います。しかしながら、「発毛剤と育毛剤の違い」をはじめ、「医薬品と医薬部外品の違い」「発毛剤による副作用」など、疑問を抱いている人も少なくないのではないでしょうか?

そこで、発毛剤を選ぶ上で知っておきたい基礎知識や選び方、また、市販されているおすすめの発毛剤をここでご紹介しましょう。

発毛剤とは? 育毛剤との違いは?

発毛剤と育毛剤の違いを説明します
MarcoMarchi//Getty Images

薄毛などのいわゆる毛髪のトラブルに対応する商品は、大きく2種類に分けられます。それが「発毛剤」と「育毛剤」です。

「発毛剤」とは、新しい毛髪を増やす発毛効果が認められている医薬品になります。なので、その用途は主に薄毛の治療ということになります。発毛効果以外にも、毛髪を強く育てたり、頭皮環境を改善する育毛効果も期待できるのです。

一方、「育毛剤」とは、医薬部外品に分類されます。頭皮を清潔に保ち髪が育ちやすい環境を整え、これ以上の抜け毛を防ぐ役割を有するものをそう呼んでいます。

市販発毛剤に使われる「ミノキシジル」の効果と副作用

「日本皮膚科学会編 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、5段階で成分の推奨度を規定しています。

それによると、「最もおすすめできる」と最高の評価を与えた成分は次の3種類、どれも医薬品成分でした。

  • フィナステリド
  • デュタステリド
  • ミノキシジル

上記の中で、市販薬への配合が認められている唯一の成分、それが「ミノキシジル」となります。

ミノキシジルの効果とは?

「ミノキシジル」とは血管拡張薬として開発された成分であり、のちに発毛効果があるとされ発毛剤に転用された医薬品になります。毛包(もうほう)という器官に直接作用し、新しい毛の発生を促進したり、既にある毛髪の成長を促進する作用があることを、様々な国で認めています。

また「ミノキシジル」には、成分濃度が1%の製剤と5%の製剤があります。大正製薬の調査によると、5%の製剤のほうが髪の総数や太さの点において1%の製剤よりも高い発毛効果を研究を重ねた結果、明らかになっているとのことです。

とは言え、副作用(後述します)も強くなりますので、使用には細心の注意が必要でしょう。ちなみに、AGA治療向けの内服薬としての開発も行われていましたが、犬による動物実験の結果、心臓破裂で死亡。これによって内服薬としての開発は中止されたという話もありますので、十分の注意が必要です。

発毛剤の副作用の心配は?

発毛剤の 副作用に悩む男性の写真
sturti//Getty Images

医薬品は効果が認められていますが、副作用のリスクがあります。

個人差がありますが、ミノキシジルが配合されている発毛剤ですと、頭痛や手足のむくみ、頭皮の発疹などが発症する可能性があります。副作用が起きにくいように用法・容量を守り、違和感がある場合は医師や薬剤師に相談するのがベターでしょう。

男性用発毛剤のおすすめ8選

ここからは、おすすめの発毛剤を紹介します。どれも有効成分のミノキシジルを配合し、第1類医薬品に分類される商品です。購入に際して、薬剤師による適正使用の確認が必要となります。詳しい購入の手順は各サイトをご確認ください。


スカルプD 【第1類医薬品】メディカルミノキ5

【第1類医薬品】メディカルミノキ5

スカルプD 【第1類医薬品】メディカルミノキ5

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アンファーの「スカルプD メディカルミノキ5」は、ミノキシジルを5%配合した発毛剤です。

この商品独自の取り組みとして、三井住友海上火災保険株式会社と「スカルプD ミノキ補償制度」を創設し、その条件に該当する方を対象に治療費補償を行っています(すべての方が、補償対象というわけではありません。詳細は公式ページにて補償規定をご確認ください)。

これは業界でも異例の取り組み。ご興味のある方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。


大正製薬 【第1類医薬品】リアップX5プラスネオ 62mL【Amazon.co.jp限定】

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大正製薬の「リアップX5 プラスネオ」はミノキシジルを5%配合し、壮年性脱毛症における発毛、育毛・脱毛の進行予防といった効果・効能を持つ第1類医薬品です。ミノキシジル以外にも7種の有効成分を配合し、発毛をサポートします。

長期投与試験(この商品を1日2回使用し、4週間ごとに被験者が自身の毛髪状態を5段階で評価した試験)では、使用52週で約9割の被験者が発毛効果を実感するという結果が出ています。


ロート製薬 リグロEX5

リグロEX5

ロート製薬 リグロEX5

¥4,955

ロート製薬から発売されている「リグロEX」は、第1類医薬品でミノキシジルを5%配合。防腐剤・酸化防止剤共に不使用で、頭皮に高密着するように容器を工夫するなど、高い使用感が特徴です。

また、スタイリッシュなデザインの容器なので、グルーミングスペースの雰囲気を損なうこともありません。


ロート製薬 リグロEX5 エナジー 60mL

リグロEX5 エナジー 60mL

ロート製薬 リグロEX5 エナジー 60mL

¥5,946

人気発毛剤「リグロEX」に、毛細胞に栄養を与え、頭皮を健やかに保つパントテニールエチルエーテルを1%追加配合したのが、この「リグロEX5エナジー」です。

ミノキシジルの濃度は5%。毛髪成長をサポートする育毛成分が追加されたことで、頭皮の環境を整えやすくなっています。


アートネイチャー LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5 60mL

LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5 60mL

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¥5,585

50年以上、男性の頭髪と向き合ってきたアートネイチャーによる、初めての発毛剤が「LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5」です。この製品も、ミノキシジルを上限となる5%配合。壮年性脱毛症における発毛と、脱毛の進行予防に働きかけます。

ボトルの蓋(ふた)を開けて、回転部のマークを「はかる」に合わせてからひっくり返すと、先端のドーム部に1回量の1mlが溜まります。そのまま頭皮にトントンとつけていけばOK。使い過ぎもなく、液だれもしづらく、使いやすくなっています。


大正製薬 リアップジェット 100mL【第1類医薬品】

リアップジェット 100mL【第1類医薬品】

大正製薬 リアップジェット 100mL【第1類医薬品】

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¥3,136

リアップジェットは、壮年性脱毛症(一般的に遺伝性の薄毛や抜け毛)における発毛剤です。有効成分「ミノキシジル」を配合し、心地よい使用感のジェット式エアゾールです。容器の先端を頭皮に直接押し当てて15噴射することにより1回使用量を手軽に塗布できる定量噴射容器が好評です。

毛包に直接働きかける発毛成分「ミノキシジル」に加え、頭皮環境を整える3つの成分を配合しています。その3つとは、皮脂の酸化を防ぎ頭皮を保護する「トコフェロール酢酸エステル」、頭皮のかゆみを抑えて清涼感を与える「ℓ-メントール」、毛細胞に栄養を補給する「パントテニ―ルエチルエーテル」。抜け毛の進行予防にも期待が持てます。

セルフチェックシートもダウンロードできるので、手軽にチェックできるので、一度専用ホームページを覗いてみるのもおすすめです。


大正製薬 リアップEXジェット 100mL

リアップEXジェット 100mL

大正製薬 リアップEXジェット 100mL

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¥3,691

「リアップジェット」と同じ成分でできている「リアップEXジェット」は、期待できる効果には違いがなく、使い方も全く同じです。では、どこが違うかというと、その香りにあります。

リアップEXジェットは、甘く芳醇なフレッシュペア(洋梨)の香りを採用。甘さと爽やかさを兼ね備え、男性にも使いやすい洋梨の香りは、最近のメンズヘアケア・スキンケア製品で静かな人気となっています。


佐藤製薬 【第1類医薬品】 アロゲイン5 60ml

【第1類医薬品】 アロゲイン5 60ml

佐藤製薬 【第1類医薬品】 アロゲイン5 60ml

¥5,478

アロゲイン5は他の有力商品同様のミノキシジル5%ですが、それに加えて、使用感にとことんこだわった発毛剤と言えます。

まず、頭皮に直接塗れる「ピンポイントノズル」を採用し、塗りやすいだけでなく、薬液を無駄なく使えます。髪に薬液が付きにくいので、薄毛が気になりだした方にも最適となります。

次に、ベタつかず無香料という点も魅力です。基剤自体にベタつきの原因成分が含まれていません。さらに香料も配合していないので、ニオイも気にならないので、シーンを選ばずに使用可能です。そして最後に、防腐剤や酸化防止剤など無駄な添加物を配合していないので、頭皮への刺激も低減させています。

ミノキシジル5%の効果はそのままに、快適な使用感を求める方にはぴったりの商品と言えるでしょう。


医薬品の分類とは?

ドラッグストアなどで購入できる一般医薬品は、その効果・効能と副作用のレベルに応じて5種類に分類されています。

  • 要指導医薬品
  • 第1類医薬品
  • 指定第2類医薬
  • 第2類医薬品
  • 第3類医薬品

最も薬効と副作用が強いのが、要指導医薬品です。そこから順に、効き目が抑えめであることが多くなります。そのため毛髪状況によって、どの分類の発毛剤を使うべきか検討する必要があります。

ちなみに要指導医薬品は、原則3年間市販薬として販売された後、安全性に問題がなければ一般用医薬品とされます。一般用医薬品は、医療用医薬品(医師の処方箋をもとに、調剤される薬品)に比べて、薬の有効成分の含有量が少なくされています。

まとめ

最近では、科学的にも発毛効果が認められている商品が登場しています。ここでご紹介した発毛剤を例に、ご検討してみるのはいかがでしょうか。効果には個人差があるとのことですが、じっくりと焦らずに取り組むのが吉のようです。ただし、違和感がある場合はご自身で判断せずに、専門医師の診断を受けることをおすすめします。