ゲーム機に関して、およそ5年ごとに訪れる飛躍的な進化には悲しい点もあります。それは、「新たなゲーム機が出るたびに、長年親しんできたゲームたちに別れを告げなければならない」ということです。
雨が降る日曜の午後に、突然『グランツーリスモ2』のような懐かしのゲームを遊びたくなったことはないでしょうか? こんなとき、どうすればいいのでしょうか? ですが、次なる「プレイステーション5(以下、PS5)」が、そんな悲哀を一掃してくれるかもしれません。
テックニュースサイトの「テックスポット」の記事によれば、ソニーが出願した特許の中に、「PS5において、1995年に発売された初代プレイステーション以降すべての世代のプレーステーションをエミュレーション(特定のコンピューターやOS向けに開発されたプログラムを、異なる環境のコンピューターで使うこと)を可能にする機能を持たせることを示唆する文書があったとのこと…。
この特許に関する記事によれば、この特許は「プレイステーション4」のデザイナーであるマーク・サーニー氏の手によるもので、「プロセッサID スプーフィング(processor ID spoofing)」と呼ばれる技術が使われるとのこと。
この技術を簡単に言うなら…過去のゲーム機に対応しているソフトウェアを、新たなゲーム機が過去のゲーム機の模倣をして読み込むということになります。高性能なCPUを搭載した新たなゲーム機は、過去のゲームのデータを素早く上書きしてしまうことも、この技術によって回避できるとのことです。
当然ながら、この特許の出願と「PS5」の後方互換への対応はイコールではなく、この革新的機能が実際に追加されるかについては、未だはっきりとはしていません。
とはいえ、その可能性がある以上、2001年以来の「ウイニングイレブン」シリーズのソフトを手放すのは時期尚早と言えるかもしれませんね。
これは「プレイステーション4」購入時に、これまで愛用していたゲームソフトと涙ながらに別れを告げた皆さんにとってはかなりの朗報…今後の「PS5」情報には、刮目して待つことにしましょう。
From Esquire UK
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。