[目次]

▼ ワイヤレス充電器の仕組みと規格

▼ iPhone向け|ワイヤレス充電器の選び方

▼ Android向け|ワイヤレス充電器の選び方

▼ ワイヤレス充電器のおすすめ12選

▼ まとめ


 
David Hansom//Getty Images

ワイヤレス充電に対応したiPhoneや、Androidスマホ(Galaxy、Xperiaなど)を充電ケーブルにつながずに充電できる「ワイヤレス充電器」。置いたりマグネットで付けるだけで充電できて便利ですが、使用するスマホに合わせた選び方があります。

このページでは、Qi(チー)規格やMagSafe規格などのワイヤレス充電の規格について説明し、ワイヤレス充電器を購入する際の選び方を解説します。

また、iPhoneとAndoroidスマホそれぞれにおすすめの、Apple純正やAnker(アンカー)、Belkin(ベルキン)など人気のワイヤレス充電器を紹介します。

ワイヤレス充電器の仕組みと規格

スマホのワイヤレス充電の仕組みは「電磁誘導」

 
Blackzheep//Getty Images

電子機器のワイヤレス充電には、レーザーやマイクロ波を使ったものもありますが、スマートフォンのワイヤレス充電は「電磁誘導方式」が使われています。

スマホと充電器にそれぞれ電磁コイルが内蔵されており、充電器側のコイルに電気を流すと磁界が発生します。それにスマホ側のコイルが反応して磁界を電気に変換することで、バッテリーが充電できるという仕組みです。

「Qi」規格が主流。
iPhone用の「MagSafe」規格も登場

 
Issarawat Tattong//Getty Images

以前はワイヤレス充電の規格が乱立していましたが、現在は「Qi(チー)」という国際規格にほぼ統一されています。iPhoneやXperia、Galaxyなどがこの方式を採用しています。

同じ電磁誘導を用いたApple独自の充電規格として、2020年に「MagSafe(マグセーフ)」が登場し、iPhoneに採用されました。このMagSafeはQi規格と互換性があるので相互利用も可能です。

iPhone向け|ワイヤレス充電器の選び方

iPhone8以降は「Qi」規格に
対応した「7.5w以上」の充電器を

 
d3sign//Getty Images

iPhone8以降のiPhoneは、ワイヤレス充電規格「Qi」に対応しています。充電時の最大ワット数は7.5wです。iPhoneに使えるワイヤレス充電器を探す場合は、「Qi」規格に対応した「出力7.5w以上」のワイヤレス充電器を選ぶとよいでしょう。

iPhone12以降なら
「MagSafe」充電器がベスト

 
Kilito Chan//Getty Images

iPhone12からは、Apple独自のワイヤレス充電規格「MagSafe」に対応しています。基本的な仕組みは「Qi」と同じですが、MagSafeは従来の倍となる最大15w(iPhone12 miniのみ最大12w)でiPhoneを高速充電できます。

マグネットが内蔵されていてスマホと充電器がくっつくので、「充電器がズレて充電できていない」という事態が大幅に減ります。iPhone12以降を使っているなら、MagSafe規格に対応した充電器を購入するのがおすすめです。

Android向け|ワイヤレス充電器の選び方

XperiaやGalaxyも
「Qi」規格に対応したものを

 
Kilito Chan//Getty Images

アンドロイド(Android)スマートフォンの場合、ワイヤレス充電に対応した製品は、基本的に全て「Qi」規格を採用しています。代表的な製品はソニーの「Xperia」やサムスンの「Galaxy」、Googleの「Pixel」で、京セラや中国メーカー製のスマートフォンでも採用しています。

充電器のワット数は
スマホの仕様に合わせて選ぶ

 
Grace Cary//Getty Images

アンドロイドスマートフォンはさまざまなメーカーがつくっているため、製品によって仕様がまちまち。例えば「Xperia 1 III」と「Glaxy S21」のワイヤレス充電は、最大15w。ですが「Pixel6 Pro」は、最大23wに対応しています。

Andoroidスマホの場合は仕様書や説明書を読んで、ワイヤレス充電で最大何ワットに対応しているか?を確認することが大切です。その上で、それ以上のワット数に対応したワイヤレス充電器を購入するのがよいでしょう。

ワイヤレス充電器のおすすめ12選

【iPhone専用Qi充電器】

Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)

Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)

622 Magnetic Battery(MagGo)
¥6,990
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「高速充電は必要ないが、MagSafeのマグネットに付けられるモバイルバッテリーが欲しい」、という人におすすめしたい製品です。7.5wのQi充電になる代わりに、Apple純正MagSafeバッテリーパックの約半額で購入できます。

折りたたみ式スタンドを内蔵しているので、スタンドとしても利用可能。本体色はホワイト・ブラックの他、淡い水色も選べるので、iPhoneのカラーに合わせてコーディネートもできそうです。なお、iPhone12/13の「mini」より幅が広く充電器がはみ出すのでご注意を。

Anker 623 Magnetic Wireless Charger(MagGo)

Anker 623 Magnetic Wireless Charger(MagGo)

623 Magnetic Wireless Charger(MagGo)

Anker「MagGo」シリーズの製品で、据え置きで使うスタンド型の充電器です。マグネットでiPhoneを固定して充電しつつ、スタンドの支柱部分でAirPodsもワイヤレス充電できるという優れものです。

立て掛けるスタンドタイプと違い、装着したまま縦向きから横向きに変えたり、角度や方向を調整したりできます。なお、iPhoneにケースを付けない状態、もしくは、MagSafe充電対応のiPhoneケースを付けた状態でのみ充電できます。どのケースでも充電できるわけではないので、購入前に確認しましょう。

【iPhone専用MagSafe充電器】

Apple MagSafe充電器

Apple(アップル) MagSafe充電器

MagSafe充電器

MagSafe規格の15w充電に対応した充電器は、Qi規格のものに比べて値段が高めなことが多く、安いものを探そうとするとあまり聞きなじみのないメーカーが多くなります。もちろん、ネームバリューと製品の信頼性は別物ですが、知っているメーカーの製品を希望する人も一定数いるはずです。

そんな人におすすめなのが、コチラのApple純正充電器です。価格は4000円を超えるため、ワイヤレス充電器としてはやや高価ですが、iPhone12以降を使っている人なら、これを購入するのが間違いないでしょう。

Apple MagSafeバッテリーパック

Apple(アップル) MagSafe バッテリーパック

MagSafe バッテリーパック
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¥12,053

Appleの純正製品で、MagSafe規格の15w充電に対応したモバイルバッテリー型充電器です。iPhone12シリーズ以降のiPhoneの背面にぴったりと付いて、充電しながらスマホを使うことができます。

もし背面にバッテリーパックをつけたままだと重く感じるようなら、Lightningケーブルで接続することも可能です。iPhone12以降のユーザーなら、一つあると便利な製品と言えるでしょう。

Belkin BOOST CHARGE PRO MagSafe 認証ポータブルワイヤレス充電パッド

Belkin BOOST CHARGE™ PRO MagSafe認証ポータブルワイヤレス充電パッド

BOOST CHARGE™ PRO MagSafe認証ポータブルワイヤレス充電パッド

Appleストアでも取り扱いのある「Belkin(ベルキン)」の製品。iPhoneやiPad向けアクセサリーがおなじみのアメリカのメーカーです。

この充電器は、MagSafeの磁石にぴったりと付き、スマホスタンドとしても使えます。充電しながらiPhoneで動画を見たいときにも便利です。また、2mのロングケーブルなので充電しながら使うのにも向いています。

Belkin BOOST CHARGE PRO MagSafe 3-in-1 磁気ワイヤレス充電器

Belkin BOOST CHARGE PRO MagSafe 3-in-1 磁気ワイヤレス充電器

BOOST CHARGE PRO MagSafe 3-in-1 磁気ワイヤレス充電器

コチラはiPhoneとApple Watch、さらにAirPodsまでまとめて充電できるApple好きにはたまらない逸品。国内最大級のオーディオビジュアル総合アワード、「VGP(ビジュアルオーディオアワード)2022」も受賞している人気アイテムです。

3つのアイテムを別々に充電する必要がなくなるため、充電器を減らすことができて、デスク周りがすっきりします。メタルを施した美しいデザインも所有欲をくすぐります。

【平置き型のワイヤレス充電器(Qi規格)】

Anker PowerWave 10 Pad

Anker PowerWave 10 Pad

PowerWave 10 Pad

今回紹介する中で、最もオーソドックスかつリーズナブルなワイヤレス充電器です。Qi充電の出力はGalaxyシリーズでは10w、iPhoneでは7.5wとなります。その他の機種では5wです。

低価格モデルのため、内蔵されているコイルの面積が小さく、5w充電となるスマホの場合は充電に時間が掛かることもあるなど少々の割り切りも見られます。それらを理解した上で購入するのであれば、コスパ的にも満足できるでしょう。

  • 最大出力:10w

Anker PowerWave Pad Alloy

Anker PowerWave Pad Alloy

PowerWave Pad Alloy

コチラは最大出力15wの高速タイプ。XperiaやGalaxy、Pixel、そしてiPhoneなど、対応するワイヤレス充電のスピードに応じて、5W / 7.5W / 10W / 15Wの出力を切り替えて充電してくれます。

価格がやや高くなる分、ワイヤレス充電のための内蔵コイルの面積が広くなり、上に置いたスマホが滑り落ちないように滑り止め加工もされています。充電スピードの速度を重視する人は特におすすめです。

  • 最大出力:15w

【スタンド型のワイヤレス充電器(Qi規格)】

エレコム EC-QS03BK

エレコム EC-QS03BK

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¥1,999

エレコムは、ワイヤレス充電器をつくる数少ない日本のメーカーです。この充電器は、Galaxyシリーズを最大10w、その他のスマートフォンは(iPhoneも含め)5wで充電できます。

他製品との違いは、背面の充電用コイルの高さを調整できるようになっていること。スマホによって内蔵コイルの位置が違い、うまく充電できない事態もときどきありますが、この製品ならその心配がほとんどありません。

  • 最大出力:10w

Belkin BOOST CHARGE WIB002dqWH-A

Belkin BOOST CHARGE WIB002dqWH-A

BOOST CHARGE WIB002dqWH-A

探してみると意外と少ない、15wのQi充電に対応しているスタンドタイプの充電器です。内部にコイルを二つ配置しているため、立てても横にしても、充電範囲から外れにくくなっています。

カラーはホワイトとブラックがあり、丸みのある洗練されたデザインも魅力です。性能に対して価格も高すぎず、コスパを重視する人にもおすすめできます。

  • 最大出力:15w

【モバイルバッテリー型のワイヤレス充電器(Qi規格)】

AUKEY Basix Pro PB-WL02S-BK

AUKEY(オーキー) Basix Pro PB-WL02S-BK

Basix Pro PB-WL02S-BK

ワイヤレス充電スタンドとしても使えるモバイルバッテリーです。出張先や旅先に持って行けば、モバイルバッテリーとしても、スマホスタンドとしても重宝するので、荷物も減らせて一石二鳥です。

Qiによるワイヤレス充電は、Androidスマートフォンで最大10w、iPhoneで最大7.5w。有線による充電も可能で、USB PDに対応した機器に最大20wで充電できます。有線で2台、ワイヤレスで1台の合計3台を同時充電できるので、充電する機器を多く持ち歩く人にもおすすめです。

  • 最大出力:10w

Anker PowerCore III 10000 Wireless

Anker PowerCore III 10000 Wireless

PowerCore III 10000 Wireless

容量1万mAhクラスのモバイルバッテリーでは定番となる人気製品です。最大10wのQi充電に対応し、iPhoneへは7.5wで充電可能。有線の場合は最大18wのUSB PD充電が可能で、有線2台とワイヤレス1台の3台同時に充電できます。

本体には簡易的なスタンドが内蔵され、スタンドとしての使用も可能です。立て掛けながらのワイヤレス充電はできませんが、有線充電を併用すれば十分活用できます。厚み5mmまでのケースなら、つけたままで充電できるのも他の製品に対するアドバンテージです。

  • 最大出力:10w

まとめ

ワイヤレス充電器があると、スマホをポンッと置くだけで充電が可能です。充電ケーブルの抜き差しの手間がなくなりますし、抜き差しによってスマホに傷がつかなくなるのも良い点です。

ワイヤレス充電器は、利用しているスマホの機種によって選ぶスペックがかわります。ここで紹介した選び方を参考に、自分に合ったワイヤレス充電器を選んでください。