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世界の空を飛ぶ大型飛行機6選|ボーイング747やエアバス ベルーガなど

サッカー場よりも長い翼に、シロナガスクジラを支えられるほどの最大積載量…。こうした巨大な飛行機が地上に降り立つことできることに改めて驚かされますが、エンジニアリングの進化による素晴らしい成果とも言えるでしょう。

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airbus belugaxl in the sky
Christopher Furlong//Getty Images

飛行技術の驚異的な進化はとどまるところを知りません。オリンピックプールよりも長く、世界最大のタンクよりも重く、5階建てのビルよりも高い飛行機があれば、その光景はより一層信じがたいものになります。

そこで今回は、NASAが保有する「スーパーグッピー」から巨大なボーイング747「ドリームリフター」まで、世界の大型飛行機をリストアップしました。日本で見られる飛行機もありますので、空港へ訪れたときにはぜひ探してみてください。

1

エアロスペースライン「スーパーグッピー」

super guppy on the runway
NASA/Tom Tschida

「スーパーグッピー」はNASAを除き、世界中の各機関では退役しています。NASAが運用し続けているのは、「スーパーグッピー」が宇宙船やロケットの部品を運ぶのに最適な大きさだと考えているためでしょう。

最初の「スーパーグッピー」は、ボーイング社のC-97「ストラトフレイター」をベースに開発され、膨らんだ胴体を特長に持つターボプロップ貨物機(排気圧ではなくプロペラが生み出す推進力が大半を占める航空機)として1965年に初飛行を遂げています。

大型で不格好な形状のために、現在ではほとんどがエアバスの巨大輸送機「ベルーガ」に取って代わられましたが、NASAは今もなおスーパーグッピーを愛用しています。

2

ボーイング747LCF「ドリームリフター」

boeing 747 dreamlifter taking off next to the ocean
Yamaguchi Yoshiaki/Wikimedia

2000年代、ボーイング社は世界中で製造されるボーイング787「ドリームライナー」の部品を輸送するために、大きな収納力を持つ貨物機が必要であることに気づきました。その解決策として、同社最大の飛行機であるボーイング747に特注の貨物室をつくることにしたのです。

6万5000立方フィート(約1840立法メートル)という巨大な貨物室を持つ「ドリームリフター」は、ジャンボ貨物機であるボーイング747-400Fの3倍もの容量を積み込むことができます。

「ドリームリフター」は4機あり、貨物を積み込む際には、最大125トンまで積載できる専用の巨大なローダー(貨物の搭降載をする空港の特殊車両)を使用します。

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エアバス「ベルーガ XL」

world's biggest planes  15 planes that dominate the skies
Airbus

2014年に開発された「ベルーガ XL」は、200回以上の試験飛行を経て、2020年に最初の運用飛行を実施。そして、各地にあるエアバス社の工場で作られた主要なパーツを輸送するために、エアバス社が保有する大型飛行機のラインナップに加わりました。

「ベルーガ XL」は巨大で全長206フィート(約63メートル)、貨物室の断面積は世界に数ある貨物機の中では最大とされています。エンジンは、ロールス・ロイス社製のトレント700を搭載。これがこの巨大な飛行機を飛ばすことを可能としています。

従来の「ベルーガ(A300-600 スーパートランスポーター)」より、さらに進化しています。初代「ベルーガ」はエアバス社の大型飛行機A350 XWBの翼を1枚しか運べませんでしたが、「ベルーガ XL」は2枚も運ぶことができるのです。

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ボーイング747

world's biggest planes  15 planes that dominate the skies
Getty Images

「ドリームリフター」はすでに紹介しましたが、それは“空の女王”と呼ばれるボーイング747が成し遂げた偉業の、ほんの一部にすぎません。

アメリカのシカゴに本社を構えるボーイング社は1500機以上のボーイング747を製造しており、世界最大級の旅客機や貨物機、有事の際に空の上の軍事司令部(アメリカの国家空中作戦センター)となる「E-4B」、アメリカ大統領専用機「エアフォースワン」、NASAのスペースシャトルを輸送する専用機や赤外線望遠鏡を搭載し天体観測を行う「SOFIA」が活躍しています。さらにイギリスのヘヴィメタルバンドのアイアン・メイデンは、専用機として「エド・フォース・ワン」というものまで所有しています。

ボーイング747は、海を渡るのに十分な航続距離を持つナローボディ(客室の通路が1本だけの単通路型)の小型飛行機に取って代わられ、姿を消しつつあります。引退はまだ先ですが、ついに生産終了となり、2023年1月31日にはシアトルのエバレット工場で最終機の引き渡しが行われました。

5

エアバスA380

world's biggest planes  15 planes that dominate the skies
Getty Images

フランスに本拠地を置くエアバス社が製造するA380は、ヨーロッパにおける747のような存在であり、A380-800は約850人の乗客を収容できる史上最大級の旅客機です。

一度に多くの乗客を乗せられるA380はまさに世界の空飛ぶバス。長距離路線を飛んでいますが、747と同様に同程度の航続距離を持つ小型機への置き換えが始まっていくかもしれません。

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ボーイング777-9

world's biggest planes  15 planes that dominate the skies
David Ryder//Getty Images

ボーイング社が手掛ける次世代大型旅客機777Xのシリーズにあたる777-9は、世界最大かつ最長の双発民間飛行機です。全長251フィートのこの飛行機は最大426人の乗客を乗せて、1万3500キロメートルに及ぶ長距離フライトをする予定です。

CNNの報道によると、ボーイング777-9に備わる折りたたみ式の主翼は「複合材料による単一の構造物としては世界最大」と言います。約10万5000ポンドの推力を発生させ、ボーイング737の胴体とほぼ同じ幅であるゼネラル・エレクトリック社製のエンジン GE9Xは、民間飛行機に搭載されるものとしては非常に強力なエンジンです。

ボーイング777Xは2013年にボーイング777の派生型として正式発表され、天候不順による数回の延期を経て、2020年1月25日に初めて飛行テストが行われました。ですが現在、さまざまなハードルに直面しています。

「シアトル・タイムズ」紙
が閲覧した最近の文書によれば、アメリカ連邦航空局(FAA)は試験飛行中に発生した「アンコマンド・ピッチ・イベント(パイロットの指示がない状態で機首が急激に上下すること)」を含むさまざまな問題により、承認プロセスを止めていることが明らかになっています。「シアトル・タイムズ」紙の報道によると、FAAの認証は少なくとも2年先になる可能性があり、つまり2024年まで就航しない可能性があるとのことです。

Source / POPULAR MECHANICS
※この翻訳は抄訳です。

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