[目次]

▼ スーツケースの選び方

▼ スーツケースのおすすめ10選

▼ まとめ


出張や旅行に欠かせない旅行道具の一つが、キャスターつきのスーツケースではないでしょうか。多くのメーカーからさまざまな商品が販売されている、大変人気の旅行アイテムです。

機内持ち込み対応のスーツケースであれば機動性に優れ、移動をスムーズにしてくれるものを選びたいもの。長期旅行にも対応できる大型スーツケースであれば、大切な荷物をしっかり守ってくれる堅牢性も大切になります。

そこでこのページでは、スーツケースを選ぶときに気をつけたいポイントを詳しく紹介します。さらに、おすすめのスーツケースをタイプ別に紹介します。

スーツケースの選び方

スーツケース
Israel Sebastian//Getty Images

スーツケースの種類をチェック

ハードタイプ(ファスナー式)

本体のシェル部分が樹脂や金属などのハードな素材でできていて、開口部にはファスナーを使っているタイプです。

衝撃や水、汚れへの耐性がありながら比較的軽量なのが特徴です。一方でファスナー部分は刃物で切れてしまうので、防犯性はあまり期待できません。耐水性が必要な場合は、ファスナーが止水タイプになっているか確認する必要があります。

ソフトタイプ

外装が柔らかい布でできているスーツケースです。スーツケースの中で最も軽く、取り回しのよさは抜群です。外ポケットがついている製品が多く、利便性にも優れています。

一方で防犯性や耐衝撃性は低く、荷物が航空機積み込みの際などに手荒く扱われてしまうと、内部の荷物が破損する可能性が高くなります。

ハードタイプ(フレーム式)

本体が樹脂や金属などのハードな素材で、開口部も同様にハードな素材でつくられているタイプです。3タイプの中で最も頑丈ですが、重量がかさみます。

耐衝撃性が高く、水や汚れにも強いことがほとんどです。簡単に開けられてしまう心配もない商品が多いため、治安に不安のある地域へ渡航する際にも比較的心強いタイプです。

スーツケースの大きさをチェック

日数に応じた容量を選ぶ

スーツケースにはさまざまなサイズ、容量の製品があります。スーツケースは大きな製品で、大きすぎると取り回しが悪化するため、必ずしも「大は小を兼ねる」とはなりません。

荷物の量は人によって異なりますが、1泊分=10リットル程度が目安になると言われています。そのため2泊なら20リットル、3泊なら30リットルを目安に、自分の荷物が人より多いか少ないか? などを考慮して選ぶとよいでしょう。

機内持ち込み対応サイズから選ぶ

飛行機の機内にスーツケースを持ち込みたい人は、機内に持ち込み可能なサイズであることを必ず確認しましょう。日系の大手航空会社の場合、目安となるのはスーツケースの3辺の長さの合計が115cm以内であることです。

しかし、日系の航空会社でも100席未満の機材や、LCCでは指定サイズが異なる場合があります。さらに、海外の航空会社は基準が大きく異なることがあります。利用予定の航空会社の基準をチェックしてからスーツケースを選びましょう。

スーツケースを持つビジネスマン
Morsa Images//Getty Images

スーツケースの開き方をチェック

両面開き

両面開き(両開き)は、スーツケースの中央に開口部があり、左右均等に開くタイプです。大きな収納スペースが2カ所に分かれているため、長期の旅行で荷物が多いときでもパッキングがしやすいメリットがあります。

一方で、両方を大きく広げて荷物の出し入れをする必要があるため、開くのに広いスペースが必要です。また、駅や空港などの出先で開くとなると大変です。ハードタイプのスーツケースは基本的にこの方式です。

片面開き

収納スペースがメインの一つだけのタイプです。荷物の出し入れはフタを開けるだけでよく、スペースを取りません。また、駅や空港など出先で荷物の出し入れをすることも、比較的しやすいでしょう。

収納スペースが一カ所なので、比較的コンパクトな製品に多い方式です。ソフトタイプのスーツケースに多く採用されています。

キャスターの数をチェック

4輪キャスター

スーツケースの底の4隅にキャスターが付いているタイプです。立てた状態で転がすことも、斜めにして引っ張ることもできます。

荷物が重くても運びやすいこと、動きの自由度が高いことがメリットで、重いケースも比較的ラクに運べます。一方で電車の中などで転がっていきやすいので、ストッパーつきの製品を選ぶことをおすすめします。

2輪キャスター

スーツケース片側にだけキャスターがついているタイプです。移動の際は、必ずスーツケース本体を斜めにすることが4輪キャスタータイプとの違いです。

4輪キャスタータイプと違ってキャスターが本体にしっかり固定されていることから、比較的騒音が少なく、安定して走行できます。また、スーツケースを立てるとストッパーが働くため、電車の中で転がっていくことも基本的にありません。

一方で必ず斜めにしないと動かないので、4輪キャスタータイプよりは動きに自由度がありません。

スーツケースを持つ女性
aire images//Getty Images

その他にチェックしたいポイント

マチ幅拡張機能

開口部にファスナーを使ったスーツケースの中には、厚みを変えられるものがあります。マチ幅拡張機能やエキスパンダブル機能と呼ばれ、必要に応じて内容量を増やすことができます。お土産が増えがちな人におすすめの機能です。

ロック機構

大抵のスーツケースには、ロック機構がついています。カギを使うシリンダーロックとダイヤル式ロックの2種類に分かれているので、これは好みで選んで構いません。

なお、アメリカ合衆国およびアメリカ領へ渡航する人は、TSAロックつきの製品を選びましょう。TSAロックつきであれば、米国運輸保安庁の係員が持っているカギで解錠できるようになるためロックが破壊されることを防げます。

本体の重さ

忘れてはならないのは、本体の重さのチェックです。基本的に軽いほうが持ち運びはしやすくなりますし、電車の網棚や飛行機の頭上の荷物入れに乗せるときもラクになります。

特に注意したいのが、機内持ち込み時です。機内持ち込みサイズに収まっていても、ハードタイプのフレーム式、しかも金属製の本体だと、少し荷物を詰めただけで重量制限に引っかかってしまうことがあります。

スーツケースのおすすめ10選

▼ハードタイプ(ファスナー式)

FREQUENTER(フリクエンター) クラムアドバンス 41cm

FREQUENTER(フリクエンター) クラムアドバンス 41cm

 クラムアドバンス 41cm
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フリクエンターは、まもなく創業200年を迎える、兵庫の老舗メーカー「エンドー鞄」自慢のスーツケースシリーズです。特許技術でつくられたキャスターは業界トップとも言われるほどの静かさで、不快なゴロゴロ音を極限までなくしています。

フロント部分には前開きの大型ポケットが装備されており、ここには小物とノートPCを収納できるようになっています。小型のコインロッカーにも収納できるサイズなので、国内旅行にも適しています。

  • 容量:23リットル
  • 重さ:約3.1kg
  • サイズ:幅33 × 高さ49 × 奥行22cm = 104cm(三辺合計数値)
  • 機能:両面開き、4輪キャスター、ダイヤルロック(TSAロック対応)

FREQUENTER(フリクエンター) リエーヴェ 48cm

FREQUENTER(フリクエンター) リエーヴェ 48cm

 リエーヴェ 48cm

フリクエンターシリーズですが、前開きのポケットなどをなくしたシンプルな構造になっており、その代わりにとても軽量です。

機内持ち込み可能となる、ほぼ上限のサイズでありながら、重さは2.8kgほどに抑えられています。そこに特許を取得した超静粛なキャスターが組み合わされ、走行は非常にスムーズとのこと。キャスターが摩耗した場合は自分で交換が可能です。

  • 容量:33リットル
  • 重さ:約2.8kg
  • サイズ:幅35 × 高さ55 × 奥行23cm = 113cm(三辺合計数値)
  • 機能:両面開き、4輪キャスター、シリンダーロック(TSAロック対応)

エース クレスタ2 No.06936

ACE(エース) クレスタ2 No.06936

クレスタ2 No.06936
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スーツケースの国内定番ブランド「ACE(エース)」。このクレスタ2は、機内持ち込みの上限ギリギリサイズでありながら、重さが2.8kgに抑えられている人気の製品です。

荷物が崩れないように抑えるメッシュの仕切りや、電車などで転がっていかないようブレーキをかけるストッパー、身長や使用シーンに合わせて4段階で調整できるハンドルなど、基本的な機能をきっちり押さえています。多くの人におすすめできる商品と言えそうです。

  • 容量:35リットル
  • 重さ:約2.9kg
  • サイズ:幅35 × 高さ55 × 奥行25cm = 115cm(三辺合計数値)
  • 機能:両面開き、4輪キャスター、ダイヤルロック(TSAロック対応)

エース タッシェ No.06537

ACE(エース) タッシェ No.06537

タッシェ No.06537
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5日程度の長めの旅行にも対応できる、59リットルのスーツケースです。外装は軽量なポリカーボネート素材で、重さはサイズの割に軽量な4.1kgに抑えられています。旋回性に優れた双輪キャスターで、安定した走行が可能です。

フロントにはすぐに取り出したいものや、ノートPCを収められるクッション性のあるポケットがついており、ビジネスシーンでも活躍することでしょう。カラーバリエーション豊富で、5つのカラーから選べます。

  • 容量:59リットル
  • 重さ:約4.1kg
  • サイズ:幅44 × 高さ66 × 奥行27cm = 137cm(三辺合計数値)
  • 機能:両面開き、4輪キャスター、ダイヤルロック(TSAロック対応)

ACE DESIGENED BY ACE スーツケース オーバル

ACE DESIGENED BY ACE(エースデザインドバイエース) スーツケース オーバル

スーツケース オーバル

カラフルでポップなデザインが印象的な「ACE DESIGENED BY ACE」は、ACEのブランドの中でも異色と言える存在。道具として気軽に使い倒せる、カジュアルラインとしての魅力があります。

外装はポリカーボネートとABS樹脂で、その分サイズの割に軽量なのが特徴。70リットルの大容量でありながら、4.2kgほどしかありません。さらにマチ幅拡張機能がついているので、旅行先でお土産が増えてもすっきり収納できるでしょう。

  • 容量:70リットル
  • 重さ:約4.2kg
  • サイズ:幅41 × 高さ59 × 奥行27cm = 136cm(三辺合計数値)
  • 機能:両面開き、4輪キャスター、ダイヤルロック(TSAロック対応)、マチ幅拡張機能

▼ソフトタイプ

ace. TOKYO ロックペイントSS 31L

ace. TOKYO (エース トーキョー) ロックペイントSS 31L

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軽量かつ丈夫なポリエステル素材を使用した、堅牢性に定評のあるスーツケースです。ソフトタイプで定番となる片開き仕様ですが、その分メインスペースが大きく、内容量の割に大きな荷物を収められるメリットがあります。

フタの裏の大型メッシュポケットと、フロントのオーガナイザーポケットには、ペンや手帳、さまざまなツールなど、こまごましたものを収納できるようになっているため、小分けのための袋やインナーバッグを減らせます。荷物を軽くしたい人にもおすすめです。

  • 容量:31リットル
  • 重さ:約2.3kg
  • サイズ:幅37 × 高さ54 × 奥行23cm = 114cm(三辺合計数値)
  • 機能:片面開き、4輪キャスター、ダイヤルロック(TSAロック対応)

プロテカ マックスパスソフト3

Proteca(プロテカ) マックスパスソフト3

マックスパスソフト3

機内持ち込みの上限サイズいっぱいにつくられた、ソフトタイプのスーツケースです。ハードタイプより本体が薄いため、内容量は実に42リットル。できるだけたくさんの荷物を機内に持ち込みたい人にうってつけです。

フロントには、チケットやパスポートを収められるポケットを用意。さらにフタの内側には、ノートPC用のポケットと開きすぎ防止のストラップが付いているため、少しだけフタを開けてPCを取り出すこともできます。

ほかにも、転がっていかないようにするストッパーや、静粛性に優れたキャスターを備えるなど、使い心地のよさが好評。高価ですが、その価値のあるスーツケースと言えそうです。

  • 量:42リットル
  • 重さ:約2.4kg
  • サイズ:幅40 × 高さ50 × 奥行25cm = 115cm(三辺合計数値)
  • 機能:片面開き、4輪キャスター、シリンダーロック(TSAロック対応)

Douchebags Db. Big B 90L

Douchebags Db. Big B 90L

Db. Big B 90L

ノルウェーの「Db.」は、デザイン性と機能性の両方が評価され、世界中の旅行者や冒険家から支持されている最高品質のバッグブランドです。

この「Big B 90L」は、シリーズ最大となる90リットルの超大容量を誇るソフトタイプのスーツケースです。本体に直接取りつけられた二つの車輪が、スムーズな走行に役立ちます。同じDb.の製品であれば、フックを使って簡単にドッキングできるようになっているため、Db.製品でそろえれば使い勝手はさらにアップするでしょう。

  • 容量:90リットル
  • 重さ:約5kg
  • サイズ:幅85 × 高さ50 × 奥行30cm = 165cm(三辺合計数値)
  • 機能:片面開き、2輪キャスター、シリンダーロック(TSAロック対応)

▼ハードタイプ(フレーム式)

プロテカ チェッカーフレーム 00141

ProtecA(プロテカ) チェッカーフレーム 00141

チェッカーフレーム 00141

プロテカは、優れた機能と耐久性が特徴のスーツケースブランドです。製品はすべて北海道の工場で製造されています。このチェッカーフレームは軽量かつ高剛性なマグネシウム製フレームを採用し、優れた防犯性能を誇ります。

ほかにも超静音設計のキャスターや、手元でスマートに操作できるストッパーなど、使い心地をよくするための装備が満載されており、3年間回数無制限の修理保証も付属します。スーツケースをよく使う人に特におすすめしたい製品です。

  • 容量:35リットル
  • 重さ:約3.4kg
  • サイズ:幅53 × 高さ37 × 奥行25cm = 115cm(三辺合計数値)
  • 機能:両面開き、4輪キャスター、シリンダーロック(TSAロック対応)

プロテカ チェッカーフレーム 00143

ProtecA(プロテカ) チェッカーフレーム 00143

チェッカーフレーム 00143

チェッカーフレームシリーズの製品で、1週間程度の長期旅行にも使える67リットルの大容量タイプとなっています。

このサイズのスーツケースは、航空会社への預け入れが必須。預け入れ荷物は存外に荒く扱われることもあり、この製品の高い堅牢性が意味を持ってきます。また、カラフルなカラーバリエーションは、ベルトコンベヤーに流れてくる自分の荷物を見つけるのにも役立つでしょう。

3年間、回数無制限の修理保証がついており、しかも破損が航空会社による破損でも無償修理が可能です。旅慣れた人にこそ、おすすめしたいスーツケースと言えます。

  • 容量:67リットル
  • 重さ:約4.5kg
  • サイズ:幅67 × 高さ45 × 奥行28cm = 140cm(三辺合計数値)
  • 機能:両面開き、4輪キャスター、シリンダーロック(TSAロック対応)

まとめ

スーツケース選びのポイントは、自分が必要としている大きさや機能を見極めることから始まります。使いやすい機能満載で、しかも頑丈なスーツケースを選ぶと本体が重くなり、価格も高くなるためです。反対に値段だけを見て買うと、不便だったり強度が足りないなどの不具合があるかもしれません。

ここで紹介したスーツケースは、どれも評判のよいものばかりです。選び方で解説したことを参考に、自分に必要なスーツケースの大きさと機能を見極めて、ぜひ、ぴったりのスーツケースを見つけてください。