記事に移動

記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がEsquireに還元されることがあります。
記事中に記載の価格は、記事公開当時の価格です。

パリ中心部にできた新しいホテル5選

独自の魅力を持つホテル、贅(ぜい)を尽くしたホテル、その中間にあるホテル…。「その全てがそろっている」と言えるのがパリではないでしょうか。今回は、ここ数年で登場した新しいホテルをピックアップして紹介します。

By
e
Courtesy Hotels

最近、パリのホテルは話題に事欠きません。光あふれる愛とラグジュアリーの街には、すでに人気の有名ホテルのほかにも、数々の魅力あるホテルが新たにオープンしています。美術館でのアート鑑賞、数々のブランドショップ巡りやレストランでの食事など、この街でやるべきことはこなしきれないほどあるでしょう。

ですが、そのような中で問題は、どこに宿泊するか? ということ。滞在中を通して、1日中部屋の中で過ごすわけではありませんが、宿泊場所もやはり少しでも魅力的でなければ、パリに来たことを実感することはできないでしょう。

つい最近まで、パリのホテルをインターネットで検索すると、「ル・ムーリス」や「リッツ パリ」のような有名なクラシックホテルから郊外の古いホステルまで、見つかるのは最高級の贅(ぜい)を尽くしたホテルばかりだったかもしれません。ですが今やその状況は一変しています。パリにはここ数年で、新たなホテルが次々とオープン。その多くはやはり高級ホテルですが、そこまで高価格ではないホテルも増えています。そして、その中にこそ注目すべきホテルがあります。

LVMHグループが運営するホテルブランド「シュヴァル・ブラン(Cheval Blanc)」、そして「ブルガリ」といったブランドの参入で、ファッションブランドがホテルも手がける時代が到来しました。また、新たに登場した「オテル・ダム・デザール」や「オテル・マダム・レーヴ」のようなホテルは、モダンな内装や近隣の雰囲気を十分に味わうことができ、街の中心部にありながら(少なくともパリの基準では)銀行口座を完全に空にすることなく滞在することが可能です。

1区や2区の中心部での滞在を考えているかどうかにかかわらず、ルーヴル美術館の行列に並ぶ前に、リュクサンブール公園沿いのセーヌ川沿いは散策したいところです。また、シャンゼリゼ通りから歩いてすぐの「トリアングル・ドール(黄金の三角地帯)」に行く予定なら、これらのホテルは予約する価値もあります。

今回ご紹介するリストは、パリの新しいホテルすべてを網羅したものではありません。ですが、再来したくなるホテルに違いないでしょう。

1

オテル・ダム・デザール

オテル・ダム・デザール
Hotel Dame des Arts

スタイルと立地という要素を兼ね備え、さらに宿泊料は今回のホテルリストの中では手頃な「オテル・ダム・デザール」。このホテルが2023年2月にパリ6区(サンジェルマンまたは左岸として知られるこの街でも極めてホットな地区)にオープンしたことは、ここ数年で特に大きなニュースの一つです。

その理由は明らか。ロロ・ピアーナのファニチャーなどを手がけるラファエル・ナヴォのユニークな芸術的センスがいかんなく発揮された109の客室は、由緒正しく伝統的なホテルとはまた違った魅力があります。

コンパクトな室内を有効に使える収納付きのハイベッドなどの便利でスマートな機能や、未来的なジムなども充実。客室の3分の1にはテラスが設けられており、そのほとんどからエッフェル塔が見えます。なので、ドアを開けた瞬間に「まさに今、パリに滞在している」と感じることのできるホテルの一つです。

週末の夜にはDJがいるバーや、パリでは珍しく北太平洋のエッセンスを取り入れた食事を提供するレストラン、地元の人たちも並ぶという屋上バーも魅力。料金が上がる前に宿泊することをおすすめしますが、料金が上がったとしても、秋に予定されている姉妹ホテル「オテル・デ・グラン・ボヤジュール(Hôtel des Grands Voyageurs)」のオープンを楽しみに待ちましょう。

公式サイト

2

オテル・マダム・レーヴ

オテル・マダム・レーヴ
Hotel Madame Reve

街の中心地にありながら落ち着いた雰囲気のホテルをお探しなら、まさに最適なホテルがあります。

1区にひっそりとたたずむオテル・マダム・レーヴは、ベッドからでもパリの雰囲気を感じることができ、周辺の眺望を楽しめます。客室63室、スイート19室は、そのほとんどが3階の元郵便局を取り囲むように配置されており、パリの大通りに面した部屋からは、すぐにその魅力を感じられるでしょう。

外側の部屋には、傾斜した天窓風の大きな窓が天井全体に広がっており、目覚めるとまるで屋上にいるような気分。内側の部屋は美しい中庭に面しており、バルコニーでコーヒーを楽しむことができるでしょう。どちらも捨てがたい魅力です。

このホテルの最大の特徴は、中心部にありながらゆったりとした雰囲気が漂うロケーションにあります。外の喧噪からは一切閉ざされたこのホテルでは、客室に入った瞬間、都会のド真ん中にいることも忘れてしまうほど。

ホテル内の地中海料理では、トライするべきタコ料理もあります。このレストランは、地元の人々もランチを求めて行列をつくるほど。さして驚くことではないと思われるかもしれませんが、パリの価値観では「行列ができる光景」というのは珍しいものなのです。

公式サイト

3

ブルガリ ホテル パリ

ブルガリ ホテル パリ
Bulgari Hotels

このブランド名については前置き不要でしょう。ブルガリが提供するのは、単なる宿泊場所ではありません。パリの街の真ん中で、「ブルガリ」というブランド自体を味わい尽くせる場所なのです。部屋に入ると、ブルガリ製の大きなトランクでできたミニバーが出迎えてくれるなど、チェックインからチェックアウトまであらゆる場所にイタリアンラグジュアリーの粋が散りばめられています。

広さ1300平方メートルもあるスパには、古代ローマの浴場を思わせるゴールドタイル張りの25メートルプールがあり、客室は「ニューヨークのアパートメントよりも大きいのでは」と思われるほど広々としており、ゆったりとしたバスルームとクローゼットが備えられています。

また、ホテル内の「イル・リストランテ・バイ・ニコ・ロミート」は、まさに珠玉のレストラン。オリジナルの特注プレートにはパリにふさわしい装飾が施されていますが、ティラミスや白トリュフのパスタを口にすれば、やはり“イタリア”。よく見れば、イタリア製のリネンやバスローブ、そしてトイレタリーはブルガリブランドで統一されており、そこかしこに「ベル・パエーゼ(美しき国イタリア)」があふれています。

外出したくなくなるホテル内ですが、正面エントランスから一歩出れば、そこは最高にラグジュアリーなショッピングが楽しめるエリア「トリアングル・ドール」が…。現実逃避の旅にも、終わりは来るものです。絶対に忘れられない滞在をするなら、思い切ってこのホテルを楽しみ尽くすというのも一案です。

公式サイト

ADの後に記事が続きます
4

シュヴァル・ブラン パリ

シュヴァル・ブラン
Cheval Blanc

このホテルのラグジュアリーをひと言で表すことはなかなかできないでしょう。ですが、このワードを聞いたときの人々の反応を見れば、おわかりいただけるかもしれません。例えば、普段の会話の中で「シュヴァル・ブラン」という名前を出してみてください。多くの人が振り向くはず…そんなホテルなのです。

この名前に振り向かない人のために説明すると、このホテルはLVMHグループが2021年9月にオープンした最新のホテルです。そして、これぞラグジュアリーブランドというスタイルを貫いたホテルであり、デザインや宿泊客のエクスペリエンスに一切の妥協を許しません。つまり、究極のラグジュアリーを実現しています。

パリのホテルの中でも圧倒的な長さを誇る屋内プール(天井は全面鏡張り)や、セーヌ川を眼下に眺めるガラス張りのバルコニー(朝食にも最高です!)がついた窓辺…。オリジナルのルームフレグランス、キャンドルやソープ、ディオールのスパグッズ、室内スチームシャワーといったところにもその精神が表れており、室内履きとバスローブは言わずもがな。

ハネムーンなど、最高に贅沢なバケーションで利用すれば、きっと忘れられない思い出になるでしょう。このホテルに滞在すれば、パリの街に出ることすら惜しくなってしまうかもしれません。

公式サイト

5

SO/ パリホテル

so パリホテル
Gaëlle Le Boulicaut

パリをよく知っている人なら、ここの街では「どれだけ高層の部屋か?」ではなく、「どの地区にあるか?」が重要だということをご存じでしょう。それゆえでしょうか、パリの中心部で9階以上の建物はなかなか見当たりません。

「SO/パリ」は、今回ご紹介した5つのホテルの中では中心部から少し距離があるほうです。ただ、最近人気のル・マレ地区からは数分の距離、パリ左岸やリュクサンブール公園からは徒歩で30~40分ほどになります。

では、ちょっとアクセスに劣る「SO/」なのに、ここに滞在すべき理由は何でしょうか? それは…このホテルは、眺望とさりげないモダンラグジュアリーはそれを忘れさせるほど魅力的なのです。

14階建てのこのホテルは、朝食時やディナー時に楽しめる景色、そしてクラブからの眺望がパリ中でも非常に素晴らしいもの。部屋からはエッフェル塔の明かりを一晩中眺めることができ、朝食ではセーヌ川を眺めながらペストリーを楽しむこともできます。

眺望だけでなく、カラフルで未来的なインテリアデザインにも魅了されることでしょう。これはエルメスの中でもアイコニックな店舗の設計も手がけている建築事務所RDAIが設計したもので、随所にファッションのエッセンスが光っています。

他の中価格帯ホテルと比べると、少し徒歩の時間が長くなるかもしれませんが、その分広々とした空間と眺望が得られます。

公式サイト

***

source /ESQUIRE US
Translation / Keiko Tanaka
Edit / Satomi Tanioka
※この翻訳は抄訳です

ホテル

ルレ・エ・シャトーのotowa

ルレ・エ・シャトー70周年:世界をつなぐ高次元の食文化とおもてなし

ウェスティンホテル東京

ウェスティンホテル東京に流れる“別の時間”。その正体を求めて【試泊記】

ザ・リッツカールトン日光の客室

【宿泊券プレゼント】ザ・リッツ・カールトン日光でワンランク上の安らぎを

ヴィラデストワイナリーのワイン

長野の美酒と美食に満たされる一夜。ホテルインディゴ軽井沢のワインメーカーズディナー体験記

ADの後に記事が続きます
ADの後に記事が続きます