Tシャツ並みの気軽さに加え、大人にふさわしいきちんと感を兼備するポロシャツは、春夏の時期にぜひともワードローブに加えておきたい鉄板アイテム。
中でも1933年に誕生し、全てのポロシャツのオリジナルとして知られるラコステの「L.12.12」は、時代とトレンドを超えて愛されてきた名作中の名作。時流に合わせてアップデートを繰り返しながらも、当時のデザインを継承するオーセンティックなデザインはまさに「永遠のスタンダード」と言えるでしょう。
そしてデザインが完成されているがゆえに、「L.12.12」にはスタイルを問わずあらゆるコーディネートに調和する懐の深さが感じさせてくれます。合わせるパンツにしても、ジーンズにチノパン、ショートパンツにスラックスと、カジュアルからドレスまで、さまざまなパンツであってもスポーティかつ品のある装いへと導いてくれるのが大きな魅力です。
一枚もっておいて損はない名ポロシャツ。単体で着てももちろん様になりますが、実はジャケットやシャツなどのインナーとしても使い勝手のいい優れもの。襟が付いているため上品さはしっかりとありながら、シャツとはまた違う適度なカジュアルさをもたらしてくれるでしょう。
今回はビームスのスタッフによる、三者三様のレイヤードテクニックをご紹介。インナーとしての活用術をマスターすれば春から夏、そして秋にかけての3シーズンに渡ってポロシャツを楽しめるので、ぜひ参考にしてみてください。
ネイビーブレザーにウエスタンシャツ、古着のミリタリーパンツと、アメカジアイテムを散りばめたトラッドテイストのコーディネート。王道の組み合わせのように見えますが、首元を注視すると伊井さんならではのこだわりが。
カジュアルスタイルの場合、シャツのインナーにはTシャツやタンクトップを選ぶことが多いですが、伊井さんはそこにラコステの「L.12.12」を投入。ポロシャツをインナー使いすることで王道のトラッドスタイルにさりげないアクセントを加え、オリジナリティのある着こなしが完成しています。
カラーはコントラストの抑えられたエクリュを選択。ウエスタンシャツとのバランスを考慮し、うるさくならないようボタンをきっちり一番上まで留めてコンパクトに見せているのもポイントです。
Polo Shirt:ラコステ
Jacket:ビームスF
Shirt:古着
Pants:古着
Belt:ジェイアンドエムデヴィッドソン
Shoes:パラブーツ
武骨な印象になりがちなミリタリージャケットですが、ポロシャツを中に着ることで爽やかさの薫る好印象なスタイルに。ポロシャツが持つ軽やかさと品の良さをうまく利用した好例です。
「L.12.12」の淡いイエローのトーンも絶妙で、適度に主張しながらもジャケットのカーキと抜群の相性を見せています。モダンな着こなしにつながるセンスある色の組み合わせは、ぜひ見習いたいテクニック。
またボトムスには、ドレス寄りのアイテムであるウールのトラウザーズとビットローファーを選び、カジュアルなトップスとのメリハリを意識。大人っぽさは保ちつつ、硬軟を織り交ぜ遊びの利いたこなれた着こなしに仕上げています。
Polo Shirt:ラコステ
Jacket:ドレイクス
Pants:イガラシ トラウザーズ
Shoes:グッチ
清潔感のあるポロシャツは、ビジネスカジュアルにおいても有用。白やネイビーの定番色ももちろんありですが、アクセントとして明るい色を取り入れて、いつもの装いに違いを出すのもいいでしょう。
伊藤さんが提案してくれたのは、上の本重さんと同じく「L.12.12」のイエローを使ったジャケットスタイル。落ち着いた配色のマドラスチェックとの合わせが、コーディネートに華やかさを添えています。爽やかさのあるホワイトパンツで軽さを出し、春夏らしい見た目になるよう重さを調整しているのも見逃せません。
よく見るとジャケット、ベルト、ソックス、シューズをさりげなく茶系でリンクさせ、全体にまとまりが出るよう工夫しています。
Polo Shirt:ラコステ
Jacket:ビームスF
Pants:オーベルジュ
Belt:バロンズハンター
Shoes:クロケットアンドジョーンズ
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