2018年9月8日(現地時間)のテニス全米オープンにて、男女シングルス日本人史上初のグランドスラム優勝の快挙を成し遂げた大坂なおみ選手…この全米オープンでの彼女の活躍を見逃した方、また、彼女をまだよく知らない方に向け、大坂なおみ選手を振り返ってみました。
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それは2018年9月8日(現地時間:日本時間9日)のこと。大坂なおみ選手は、テニスの全米オープン2018で決勝のコートに立ちました。対戦相手は、元女王のセリーナ・ウィリアムズ選手。
結果は6-2、6-4と、見事、大坂なおみ選手がセリーナ・ウィリアム選手に対してストレート勝ち。男女シングルス日本人史上初の、グランドスラム優勝の快挙を成し遂げました。
そしてつづく同年9月23日(日本時間)には、凱旋出場となった東レ・パンパシフィック・オープンでも決勝までコマを進めることに…。しかしながら、決勝の相手カロリナ・プリスコバ選手に4-6、4-6と敗れ、優勝はできませんでした。会見では「今までにないくらい疲れを感じている」と本音を吐露していた彼女。つづく中国・武漢オープン(2018年9月23日~29日)を欠場することも、同年9月23日に発表しています。
いま彼女がすべきことは、休養のようです。そして、休養後の彼女を温かく迎え、さらに今までの以上の声援をおくることが、われわれがすべきことではないでしょうか。そのためにも…このタイミングで大坂なおみ選手のこれまでの姿を確認しておきましょう。
2013年にプロ転向し、180センチという長身を生かしたプレイでめきめきと頭角を現してきた彼女の姿を。その成長と成績の裏に隠れる道のりは決して、たやすいことではないことも感じ取れることでしょう。
それでは、まぶしく輝く20歳の新星大坂なおみ選手の姿を、ダイジェストでご紹介します。
2018年9月
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先日まで東京で開催されていた、東レ パン パシフィック オープンにて。2018年9月21日に開催された準々決勝での大坂なおみ選手。この時点で世界ランキングは7位の彼女は、世界ランキング25位のバーボラ・ストリコバ選手(チュコ)と対戦したました。全米オープン優勝後、初の大会はここ日本で。6 - 3、6 - 4のストレート勝ちでベスト4へ進みます。そして準決勝ではカミラ・ジョルジ選手(イタリア)と対戦。ここでもストレート勝ちし決勝へ。決勝では、世界ランキング8位のカロリーナ・プリスコバ選手(チェコ)と対戦し、4 - 6、4 - 6でストレート負けに…。休みなしで続いたツアーで、大坂なおみ選手も疲れがたまっていたようです。
皆さん、こんなときだからこそ、これまでより以上に大坂なおみ選手を応援しましょう!
2014年7月
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カリフォルニア、バンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシックにて。WTA(Women’s Tennis Association=女子テニス協会)のツアーデビューを飾りました。初めて予選を突破し本戦に出場、1回戦では当時世界ランキング19位のサマンサ・ストーサーを2-1で下しています。
2015年9月
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東京にて。東レ パン パシフィック オープンの初戦では、女子ではめったに見られない時速200キロのサーブを叩き出し、会場をどよめかせる場面もありました。
2015年10月
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シンガポール、WTAライジング・スターズ・ファイナルにて。決勝で大坂選手は、世界ランク35位の格上キャロリン・ガルシア(フランス)を下して優勝。この大会はWTA ファイナルのエキシビジョンマッチとして、WTAファン投票で選ばれた4選手が出場することになっています。そこでの優勝するということは、人気・実力ともに世界から認められたことに。この当時から、世界から注目を浴びていたのです。
2016年1月
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メルボルンで開催された全豪オープンにて。グランドスラム初出場を果たし、3回戦まで進出。周囲を驚かせました。
2016年5月
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パリ、全仏オープンにて。いわゆる「ローラン・ギャロス」とも呼ばれるグランドスラムの一つ。ここでも初出場ながら大きく健闘し、3回戦まで進みましたが、シモナ・ハレプ選手(ルーマニア)にセットカウント1-2で敗退しております。
2016年9月
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NY、全米オープンにて。この年にはグランドスラムでの本戦出場までの安定した実力を発揮するようになりました。ただし、ここでもやはり3回戦まで。惜しくも16強には、あと一歩及ばなかったのです。
2016年9月
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東京、東レ パン パシフィック オープンにて。自身初のWTAツアー決勝進出をはたします。また日本人としては、1995年に優勝した伊達公子以来21年ぶりに決勝進出。結果は準優勝に。翌月には、日本勢初となるWTA最優秀新人賞を受賞しています。
2017年1月
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メルボルン、全豪オープンにて。2回戦に第9シードのジョアンナ・コンタ選手(英国)と対戦。4-6、2-6で敗れ、2年連続の3回戦進出は阻まれることに。
2017年4月
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シュトゥットガルト、ポルシェ・テニス・グランプリにて。残念ながら初戦で敗退します。
2017年5月
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パリ、全仏オープンにて。ここでも残念ながら、初戦で敗退。大坂なおみ選手はアリソン・ヴァン=ウィットバンク選手(ベルギー)に対戦しましたが、強打に押され第1セットを落とすと、第2セットもブレーク。その後はブレークバックに成功しましたが、第11・12ゲームを連取され、力尽きました。スコアは3 - 6, 5 - 7のストレートで敗れる結果に。
2017年7月
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ロンドン、ウィンブルドンに初出場、3回戦に進出。ビーナス・ウィリアムズ選手と対戦し敗れてしまいますが、ビーナス本人から「アドバイスすることはない」と称えられたそうです。
2017年8月
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トロント、ロジャーズ・カップにて。3回戦で当時世界ランキング1位のカロリーナ・プリスコバ選手に敗退、第3セットで途中棄権しました。
2017年8月
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NY、全米オープンにて。1回戦では、元世界ランク1位のアンゲリク・ケルバー選手(ドイツ)を破り、話題を呼んだ。このあと、残念ながら3回戦でカイア・カネピ選手(エストニア)に敗れています。
2018年1月
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メルボルン、全豪オープンにて。グランドスラムで初の4回戦進出。当時、世界ランク72位であった大坂なおみは、同じく世界ランク1位であったシモナ・ハレプ選手(ルーマニア)に3-6、2-6のストレートで敗退。ベスト8進出を逃すこととなりました。
2018年3月
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カリフォルニア、BNPパリバ・オープンにて。WTAツアー初優勝を果たし、チャーミングな笑顔を見せた。3月16日(現地時間)に行われた準決勝では当時の世界ランキング1位のシモナ・ハレプ選手(ルーマニア)を破り、同月18日に行われた決勝では、同じく世界ランキング20位のダリア・カサトキナ選手(ロシア)をストレートで破って優勝に輝きました。
2018年6月
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パリ、全仏オープンにて。3回戦でマディソン・キーズ選手(アメリカ)と対戦し、6-1、7-6でストレート負けに。全仏初のベスト16入りを逃しました。
2018年7月
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ロンドン、ウィンブルドンにて。2年連続3度目の出場を果たしましたが、3回戦で当時世界ランキング11位のアンゲリク・ゲルバー選手(ドイツ)に6 - 4、6 - 2で敗退しました。
2018年9月
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NY、全米オープンにて。決勝戦で女王セリーナ・ウィリアムズと激突し、6-2、6-4でストレート勝ちし、日本人選手として初めて4大大会のシングルスを制覇。セリーナがラケットを叩き壊したり、主審と言い争ったりするなど波乱の展開となりましたが、最後には清々しく健闘を称え合いました。
2018年9月
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同じく全米オープンのフィナーレにて。涙ながらの謙虚で素朴なスピーチにもらい泣きし、トロフィーを落としそうになる場面にヒヤッとした人も少なくないはず。改めて、優勝おめでとうございます。
2018年9月
Yoytube@TheEllenShow
アメリカで人気の、こんなTV番組にも出演しています。そりゃ忙しくて、疲れるはずです…。
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