多くのスニーカーブランドがある中、「エスクァイア・デジタル」ではサステナブルな活動や指針から、このスニーカーブランド「Allbirds(オールバーズ)」をかねてより注目してきました。2018年8月には、環境保護に熱心なレオナルド・ディカプリオが出資を表明し、さらには、バラク・オバマ前大統領が度々愛用している姿が目撃されていたからです。

 2019年12月時点で世界での出店数は14店舗と、創業からわずか3年という期間で大きな成長を遂げており、日本上陸の期待も高まっていたところ…。2020年1月10日(金)に、「オールバーズ」が東京・原宿に第1号店となるコンセプトストアをオープンするという朗報が舞い込んできたわけです。

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Allbirds
原宿にオープンするコンセプトストアには、メンズとウィメンズの全アイテムがシリーズごとに並びます。

 ブランドの世界観を表現した店内には、「Allbirds」のメンズとウィメンズの全アイテムがシリーズごとに並ぶとのこと。そこには、メリノウール、ユーカリ繊維など素材の説明を記したタグもつけられるといいます。

♢「オールバーズ」とは?

 「オールバーズ」は、サンフランシスコのスタートアップ企業として元サッカーニュージーランド代表のティム・ブラウン氏と、バイオテクノロジーの専門家であるジョーイ・ズウィリンガー氏によって2016年に誕生したブランドです。

オールバーズの創業者であるジョーイ・ズウィリンガー氏とティム・ブラウン氏
Allbirds
写真左はバイオテクノロジーの専門家のジョーイ・ズウィリンガー氏。右はサッカーの元ニュージーランド代表のティム・ブラウン氏。

 長年、スニーカー愛好家であったブラウン氏は、大きなロゴや目立つ色、そしてケミカル素材…といった従来のスニーカーのあり方に疑問を持ち続けていました。そこで彼が着目したのが、生まれ育ったニュージーランドの名産品“メリノウール”です。

 この優れた素材の特性を信じ、彼はバイオテクノロジーの専門家であるズウィリンガー氏に話をもちかけたことによって、この「オールバーズ」が誕生したわけです。
 

♢サステナブルな製品の開発とスニーカーの魅力

 最高級のメリノウールやリヨセルからつくられた同社のスニーカーは、サポート力に優れ、非常に快適な履き心地を実現しています。その快適さは素足で履けるほどで(ニオイまで快適であるかは個人差があります)、必要なときには洗濯機で洗うことも可能となっているところが魅力。

 また、ブラウン氏のこだわりである製造方法は、もちろん環境に配慮しています。シューレースには再生ポリエステルを使用し、インソールには石油ではなくヒマシ油を用い炭素排出量を抑えるといったサステナブルを追究したつくりに…。

 そんな「オールバーズ」の製品の質の高さや企業姿勢にひかれ、2018年8月に俳優のレオナルド・ディカプリオが同社への投資を発表しています。そのニュースもあり、ローンチから短い期間ながら同社は世界的に大きな注目を浴び、急成長を遂げていったというわけです。

 当初発売したモデルは「Wool Runners(ウールランナー)」のみでしたが、その後も、ユーカリの木の繊維で快適さを備えたメッシュ構造の「Tree(ツリー)」シリーズや、サトウキビ由来でカーボンネガティブなGreen EVA素材を靴底に採用した「Wool Runner-up(ウールランナーアップ)」など、エコフレンドリーな素材の開発を続け、現在では5シリーズまでそのラインアップを広げているのでした…。

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Allbirds
カラフルなシューズボックスが並ぶ、見るだけでも楽しい店内に。

 自分の足にも(財布にも)、そして地球にも優しい「オールバーズ」のスニーカー。今後も世界での浸透度がより高まっていくことが期待できる、要注目のブランドです。東京・原宿へ行った際には、ぜひとも足を運んでみましょう。

 
♢店舗概要
Allbirds 原宿(オールバーズ原宿)
オープン日/2020年1月10日(金)
住所/東京都渋谷区神宮前1-14-34
   原宿神宮の森ビル1階
営業時間/11:00~20:00
不定休

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