インターネットの検索エンジンに「果物で太る」と入力すると、さまざまな意見に遭遇することでしょう。ある人は、「その糖度に罪悪感を持つ」と言う人もいます。その一方で、「食物繊維が豊富な上にカロリーが低いことは、食生活における美徳だ」と指摘する人もいます。

つまり、極端な炭水化物抜きダイエットの栄養計画を無視すれば、1日に2、3個のフルーツを食べれることは身体に良いことと言えるのです。そんな中、ここで紹介する最新の研究は、「われわれは、フルーツが擁する身体を変化させる最大の効果の1つを見落としているかもしれない」と示唆しているのです。そこで、さらに興味深い質問をしてみたいと思います。

「フルーツで筋肉はつくのか?」です。

◇果物で筋肉をつけることは可能か否か?

英国のイーストアングリア大学で行われた研究によると、「その可能性は高い」とのことです。

研究データの分析結果

42歳以上の1万3000人以上のデータを分析したところ、男性の約60%が推奨されるビタミンCの摂取量を満たしていないことがわかりました。また、これらの血液中のビタミンC濃度が低い人は、骨格筋量が少ないという予想外の副作用もあったのです。

40歳を過ぎると、ある程度の筋肉量の減少は予想されていますが、ここでの分析結果によると、ビタミンの摂取量が目標値に達していないと、そのプロセスが加速される可能性があることを示唆していました。

筋肉形成に必要なのはタンパク質だけではない

この研究の著者によると、「ビタミンCには、筋肉の破壊につながる可能性のある有害なフリーラジカル物質から細胞を守る働きがあるため、摂取量が不足していると加齢による衰えを加速させてしまいます」とのこと。言い換えれば、「筋肉をつけるために必要なのは、タンパク質の量だけではない」ということが言えるでしょう。

◇まとめ・アドバイス

ビタミンCが豊富なオレンジが苦手であれば、パパイヤ、イチゴ、パイナップル、グレープフルーツキウイなどもありますので、1日の目標量の200%に相当する量を摂取することも可能でしょう。

さらに、糖分の多いスポーツドリンクやマルトデキストリン入りのシェイクに比べて、運動後のエネルギー切れによるグリコーゲンの補給が長続きし、消化もしやすいというメリットもあります。オレンジなどのビタミンCが豊富なフルーツを新たな選択肢として、ここで考えてみてはいかがでしょうか。

Source / Men's Health UK
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。