必死に運動をしたり、筋肉痛をこらえて全力でやるということまで必要はありません。
「『アクティブリカバリー』は、少し心拍数を上げることで、血液の循環を促進させ、筋肉に栄養分をあふれさせることで、代謝廃棄物を取り除いていく…と考えてください。これは明らかに低強度の運動であっても、実際にあなたが筋肉痛に至るまで行なったトレーニングや運動と同程度のレベルの効果を与えるとも言えるのです」と、ニューヨーク州のベスページにある理学療法士(P.T.、D.P.T.、O.C.S.、C.S.C.S.資格保有者)のジョナサン・アマートさんは「メンズヘルス」US編集部に教えてくれました。
「バックスクワット」や「デッドリフト」を行なった翌日に、足がとてつもなくだるくなったことはありませんか? アマートさんによると、「アクティブリカバリー」には、こういった運動をした翌日に、そのワークアウトの最大1回のうちのわずか25%を繰り返すことで効果が上がるという研究発表が出されています。「このことで遅発性筋肉痛の影響と、その持続期間が大幅に削減されるでしょう」と言います。
もちろん技術的には、「アクティブリカバリー」とは見なされていないことをしていても、回復が期待できるものもありますが…。
NSCAのC.S.C.S.認定士であるザック・マーレイさんによれば、マッサージ、ストレッチ、寒冷療法、冷水に浸すことなどの第三者の協力を得て行う、『パッシブリカバリー(passive recovery)』も効果があるとおすすめしています。ただし、そこには1つだけ注意点があるそうです。それは…「『回復した』と感じる人が持つ心理的な要素は別として、この『パッシブリカバリー』の効用を裏づける実質的な証拠を見つけ出そうという研究は、まだまだ最小限しか行われていないませんので…」と、彼はつけ加えています。