身体に負担をかけずに「約7kgの減量を実現する」ための4つのコツ
健康的に持続可能で、安全なカロリー制限の方法について学びましょう。
結婚式や仕事の重大局面などを目前に控え、いまさらのように体形が気になる――誰もが一度は、そんな思いをしたことがあるのではないでしょうか? 最近なら、コロナ禍以前のように対面での営業活動が増えてきたビジネスパーソンの中には、「あと7kg(15ポンド)体重を落とせれば、あのお気に入りのスーツもまた似合うようになるはずだ…」と、後悔とともに新たな志を掲げようとしている人も少なくないでしょう。
ですが、そこで急激な減量をしようと極端な食事制限や過酷な運動などをすれば、むしろ健康に悪影響を及ぼしかねません。そしてなにより危ぶむべきこととして、急激な減量はリバウンドを招く危険性をはらんでいることは多くの専門家が唱えていることはご存じのはずです。
これは恐ろしいことですが、脂肪というものは素早く落とそうとすればするほど、健康を害するリスクが高まる可能性があることはさまざまな研究で叫ばれているのです。「安全な減量を目指すのであれば、持続可能で健康的で、心身に害を及ぼさない方法を選ぶ必要があります」と注意を呼び掛けるのは、米国マサチューセッツ州の健康コンサルタント「ニュートリオン・リワイヤード」社を経営し、消化器系の健康、スポーツ栄養学、メンタルヘルスを専門とするエリン・ケニー博士です。
極端な変化が人体に起これば、その反作用は付いて回るもの
「体重を長期的に管理しようと思うのであれば、きちんとした戦略に基づいたチャレンジが必要です」と、ハーバード大学医学大学院のファティマ・コディ=スタンフォード博士も指摘しています。彼女は、「メンズヘルス」US版のアドバイザーとしても活躍しています。「例えば、過剰なカロリー制限を行うことで一時的に減量の効果が表れるかもしれません。ですが、身体はすぐに反作用を起こし、減った分の体重はリバウンドしてしまいます」と、スタンフォード博士は言います。
毎日数時間のジム通いやツナ缶だけのダイエットなど行わなくても、減量へと導く方法は存在するのでご安心を。結局のところ、「摂取カロリーと消費カロリーのバランスこそが減量の鍵」というわけです。
米国ミネソタ州ロチェスター市に本部を置く総合病院「メイヨークリニック」によれば、「約450g(1ポンド)の脂肪を落とすためには、約3500キロカロリー(*1)をどうにかしなければならない」ということ。(*1出典:Counting calories: Get back to weight-loss basics)
「健康的に痩せたいのであれば、1週間で約450g減量を目安に」
カロリーを摂取するのは簡単ですが、それはつまり、「摂取量を抑えるのも難しくない」とも解釈できるわけです。健康的に痩せようと思うのであれば、目安とすべきは1週間で約450g(1ポンド)の減量を目指しましょう。すなわち、1日あたりの摂取カロリーを約500キロカロリーずつ減らすのと同義になります。
摂取カロリーの制限を日常に取り入れることは、それほど大変なことではありません。ここでは健康にとって無理のない、安全なカロリー制限の方法について学んでおきましょう。