楽しく世界観を堪能できる
体験型イベント

1967年にイタリア ミラノで創業し、熟練した金細工職人の手により、ユニークなデザインとカラーストーンを特徴とするジュエリーを生み出してきたポメラート。フェアマインドゴールド(国際非営利組織ARM<Alliance Responsible Mining>が提携する小規模鉱山で、公正な労働環境のもと採掘されたゴールド)の調達を増やしたり、ミラノの金細工専門学校と連携して職人技術を保護したりするなど、環境や社会に配慮したジュエリー制作に取り組んでいることでも知られています。

ポメラートのジュエリー
pomellato

このポメラートの中でもアイコニックなアイテムと言えるのが、「ヌード」コレクション。カラーバリエーションが豊富で、ミニマルなデザインに大粒のストーンが美しくきらめくジュエリーです。そんな「ヌード」コレクションにフィーチャーした体験型のイベント「ヌード クラフテッド エモーションズ」が現在、東京ミッドタウンのアトリウムとコートヤードで開催されています。

会場には、まるで工房の中に入りクラフツマンシップを間近で見ているような感覚を味わえるVRコーナーや、職人がジュエリーを作成する際に使用する工具等の展示。さらには、「ヌード」のカラーストーンからインスピレーションを受けた色彩に包まれたなか写真撮影ができるフォトブースや、自分の性格から理想のジェムストーンを見つけることができるクイズコーナーなど、ポメラートの世界観を楽しく体験できるアトラクションが用意されています。

ラウンジスペースでは、1970年代にジョエ・コロンボが手掛けた「マルチチェア」、アキッレ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニのフロアランプ「アルコ」、ジャンカルロ・マッティオーリによるテーブル ランプ「ネッソ」(1967年)といった、現代におけるイタリアのモダンインテリアの原点となった名作家具の展示まで…。

ポメラートのイベント会場
pomellato
ポメラートのイベント会場
pomellato

加えて、AIを駆使した映像制作で知られるミラノのアーティスト アルベルト・マリア・コロンボ氏とコラボして制作された「ヌード クラフテッド エモーションズ」の映像も必見です。印象派の絵画と現実を融合させた、幻想的な世界を描いたムービーとなっています。エスクァイア日本版は今回、コロンボ氏に映像制作の裏側についてうかがうことができました。

アルベルト・マリア・コロンボ
pomellato

映像に込めた想い、
そしてコロンボ氏にとっての
ジュエリーとは

編集部:映像を拝見しましたが、本当に不思議な世界観でした。アルベルトさんがこうしたAIアート作品を始められたきっかけは、何だったのでしょうか。

コロンボ氏:ファッションフォトグラファーとして、より現代的で意味のある方法で新たな美学を持ったイメージを創り出す必要性を感じていました。そこで私は、その目標を達成するのに役立つビジュアルアートの新技術を探し始めたのです。その中でAI(人工知能)と出会い、2019年以来撮影と映像制作に導入しています。

編集部:今回の映像制作にあたっては、「ヌード」コレクションをどう表現しようと考えられたのでしょうか?

コロンボ氏:「ヌード」コレクションのジェムストーンはそれぞれ異なる感情を表現していて、一つ一つの感情は色を通して伝えられます。このプロジェクトにおける私の役割はこれらのテーマを解釈し、ビデオのフレームを「Moving Painting(動く絵画)」に変換することだと捉えました。カラーとシェイプは色彩心理学の原則に従って、それぞれのジェムストーンが表現する感情を強調し、響き合わせて昇華させています。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Pomellato unveils ‘Nudo Crafted Emotions’
Pomellato unveils ‘Nudo Crafted Emotions’ thumnail
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コロンボ氏:撮影は、ミラノの中でも特に歴史的で美しい場所の一つである邸宅ヴィラネッキで行ったのですが、これはこの制作で最も特別な出来事になりました。ヴィラネッキはピカソからモディリアーニまで、ヨーロッパの貴重な美術品で埋め尽くされた豪華な邸宅で、その建築様式はミラノの本質を表していて、私の作品にこれほどの歴史と美を取り入れることができたのは夢のようでした。

編集部:アルベルトさんにとってジュエリーは、どういう存在でしょうか。

コロンボ氏:一般的にファッションとは、友人や他の人々に対する自分自身のスタイルを選択することで、社会に対して自分を表現するものと考えています。そのとき、ジュエリーはいつも最高のアクセントになるのです。服と組み合わせることでコーディネートを、つまりは自分自身を完成させることにつながるのです。

私はこの6年間、24時間365日と言えるくらい、常にピアスを着けています。もはや私の一部になっていて、着けていなければ「何かが足りない…」と感じるでしょう。

編集部:余談ですが、愛犬の名前が「AKIRA」と海外メディアのインタビューで聞きました。日本名のように思いましたがその由来は…?

コロンボ氏:大好きな質問です! 愛犬の名前は、大友克洋さんの名作マンガ・アニメ『AKIRA』にちなんでいます。私は日本の芸術と文化に深い尊敬と愛情を持ち、そこから絶えずインスピレーションを得ています。日本人それぞれの芸術的な技術に対するひたむきさと正確さは、「敬意を表する」と同時に「目指したい」と思える精神なのです。


「ヌード」コレクションは世界中の女性から、熱烈な指示を集めるジュエリーです。が、熟練の職人の世界がのぞけるインタラクションや幻想的でクリエイティブな世界観は男女問わず楽しめるはず。イベントは10月22日(日)までなので、気になる人はお見逃しなく。

◇「ヌード クラフテッド エモーションズ」概要
開催日:~2023年22日(日)
会場:東京ミッドタウン アトリウム・コートヤード
住所:東京都港区赤坂9-7-1
営業時間:午前11時~午後9時
入場:無料(事前予約不要)
イベントサイト