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「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ トゥールビヨン」CBS5010.FC6543、280万5000円(税込予価)。2023年5月発売開始予定公式サイト

※本記事は、「エスクァイア」UKのジョニー・デイヴィス(Johnny Davis)による寄稿です。

2023年3月27日(月)~4月3日(月)の期間にスイス・ジュネーブで開催される時計業界の新作見本市「Watches & Wonders 2023」にて、タグ・ホイヤーは「カレラ」の誕生60周年を祝して3つの新モデル「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」と、「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ トゥールビヨン」を発表しました。

新しいタイムレス
クラシックなデザイン
「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」

クラシックな「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」は、2つのバリエーションが用意されています。この60周年記念に合わせてタグ・ホイヤーのデザイナーと時計職人たちは、そのフォルムに手を入れて改良を試みました。

そのバリエーションは、ブラックのカーフスキンストラップにブラックとシルバーの「逆パンダ」ダイヤルと、シグニチャーブルーのダイヤルにカーフストラップ。

「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」cbs2210fc6534 88万500円(税込予価)2023年4月発売開始予定
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「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」CBS2210.FC6534、80万8500円(税込)。2023年4月発売公式サイト

ちなみにこの“「逆パンダ」ダイヤル”というニックネームは、ダイヤルのホワイト/シルバーと本体のブラックとのコントラストから付けられています。逆パンダモデルは、1960年代のホイヤーカレラモデルの中でも特に人気の高いモデルと言われており、初めてクロノグラフとカレンダーが付いた品番3647のダート12、そして「ホイヤー カレラ」の中でほんの数年間だけ限定生産された、最も希少なモデルと言われる品番2447 SNに採用されました。ストラップはパンチング加工のブラックカーフです。

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「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」CBS2212.FC6535、80万8500円円(税込)。2023年4月発売公式サイト

この新しい「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」は、1970年代のカレラモデルに採用されていたドーム型のヘサライトガラスを模した、サファイアガラスによる(外周部に立ち上がりを持たせた)「グラスボックス」が搭載されています。

文字盤の縁を走るタキメータースケールの上に、クリスタルのカーブが流れるようデザインも一新。ステンレススティール製のケースとして、直径39mmのケースは一般的ですが、腕元にフィットするよう人間工学に基づいてアップデートされています。

タグ・ホイヤーはかつて「グラスボックス」デザインを、2015年に一連のリミテッドエディションとして再登場させています。ヴィンテージコレクターに好まれるこのデザインは、同社によれば「時計の文字盤がさまざまな角度から見やすくなる効果もある」と言います。

トゥールビヨンを搭載した
タグ・ホイヤー カレラ初の
「グラスボックス」登場

トゥールビヨンを搭載したタグ・ホイヤー カレラ初の「グラスボックス」登場
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「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ トゥールビヨン」CBS5010.FC6543、280万5000円(税込予価)。2023年5月発売開始予定公式サイト

60周年アニバーサリーエディションの「カレラ」の2つ目は、トゥールビヨンモデルです。この新モデルは、タグ・ホイヤーの新しい「カレラ クロノグラフ」のデザインコードのDNAを受け継ぎ、基本のフォルムも共通しています。唯一の違いは、ダイヤルが6時位置でダイヤルが盛り上がり、トゥールビヨンのケージが見えるようになっているところです。

200年以上前に開発されたトゥールビヨンは、エスケープメントの周りを連続して回転するケージで、精密な機械式ムーブメントへの重力の影響を補正しています。今日でもこの複雑な形状をマスターしている時計ブランドはわずかであり、タグ・ホイヤーはこの技術をマスターしている数少ないマニファクチュールのうちの一社です。

この新モデルはタグ・ホイヤーの自社製トゥールビヨン ムーブメントTH20-09が搭載されており、クロノメーターの認定を受けた自動巻ムーブメントはクロノグラフ機能も備え、パワーリザーブは約65時間

細部まで上品な仕上げ

60周年を迎えたタグ・ホイヤー「カレラ」、1970年代モデルのテイストを取り入れた新作
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また、細部のデザインにより、時計全体のデザインと視認性はさらに高められていることがわかるでしょう。 (大きさの違う円状の線を多重的に彫ることで、繊細な光の反射が楽しめる装飾)アジュラージュ加工は施された深いブルーのサブダイヤルは、シルバーのリングとのコントラストが実に鮮明。これによってクロノグラフが、とても読み取りやすくなっていることが確認できるはずです。

ダイヤル外側に配された分目盛りは、アワーマーカーの鮮やかなオレンジが目を引きます。そして、クロノグラフの中心にある1960年代のレースカーのダッシュボードから着想を得たという三角形の秒針は、ノスタルジックな雰囲気が醸し出されています。

キャリバー「TH20-00」と同じく「TH20-09」も、タグ・ホイヤーのムーブメントディレクターであるキャロル・カザピ氏とタグ・ホイヤーの技術チームが監修したもの。双方向巻上げ式によって効率と精度が上がり、仕上げはよりハイレベルな領域へと達しています(※本モデルは5年間の保証付き)。

シグニチャーとも言えるステンレススティール製の42mmケースの「タグ・ホイヤー カレラ」のブルーダイヤルはサーキュラーサテン仕上げられており、ブルーのカーフストラップを採用。そうしてサファイアガラスのケースバックからのぞく「TH20-09」によって、この物語は名作となって語り継がれるでしょう。

Source / Esquire UK
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。