これは市場的にも、もう一度アルコール入り炭酸飲料を活性化するチャンスかもしれません。
約130年以上にもわたるコカ・コーラの歴史で、初のアルコール飲料の登場となるのか⁉
2018年初めに、コカ・コーラ社は米国でフルーツ・フレーバーのダイエットコーク5種類を発売しました(ジンジャーライムの味がするダイエットコークも決して悪くないと、私たちは思いました)。今度はそのコカ・コーラ社が、アルコール入りの炭酸飲料を新たに投入し、お酒の分野に進出しようとしています。
BBCの報道によると、コカ・コーラが新たに発売するアルコール飲料は、日本市場のみの発売となるとのこと。日本では、チューハイの販売量が増え続けています。では、チューハイとは? 日本の皆さんなら、もうご存知かと思います。ですが、実は知らない人もいるかもしれませんね。
また、外国人に皆さんのために…チューハイとは、焼酎と呼ばれる日本の蒸留酒を使った炭酸飲料のことです。焼酎は、さつまいも・大麦・米といった穀物から作られるお酒。発酵酒である日本酒とは違って、蒸留してつくられます。そして、「焼酎ハイボール」という名称だったものを縮め、「チューハイ」という呼び方で一般化したのでした。
チューハイはアルコール度数が3〜8%と比較的低く、加えてレモンやグレープフルーツ、桃といった果物の味付けが加えられていることから、お腹に溜まりやすいビールは好きでないものの、それでも軽くお酒を飲みたいという人たちにとって、ちょうどいい代替選択肢となっています。(次ページへつづく)
市場の活性化に期待!
そこでコカ・コーラは、独自の缶チューハイを投入することで比較的小さな市場のなかに存在する、ビール嫌いの愛飲家たちを取り込もうとしているようです。
米国では「Bacardi Breezer(バカルディ ブリーザー)」や「Smirnoff Ice(スミノフ アイス)」といった、アルコール入りの炭酸飲料が売られています。
ですが、以前のような人気は、もはやありません(そうなったことには、もっともな理由があります)。しかし、コカ・コーラがアルコール飲料を投入するのは、同社の長い歴史のなかで今回が初めてということになるので注目するしかありません。
このコカ・コーラ社の缶チューハイは、2018年中に日本で販売開始予定となっています。
By Sarah Rense on March 7, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊