男女ともに好むビールですが、意外にも美味しく味わうビールスポットは限られているかと思われます。そこで、『エスクァイア US』のエディターは、ビールを美味しく飲めるワイルドなスポット25カ所を厳選しました。

ビールの味は醸造方法だけでなくどこで飲むかによっても変わる

 「すべてのビールには、それぞれ味わうための場所というものがある」、なんていう決まり文句を筆者はよく耳にします。

 まあ、それは分かるのですが、その「場所」とは一体どこなのでしょうか? 今ではどんな場所でビールを飲んでもいい時代となりました。バー、クルマの中、公園、飛行機の中…それに仕事中こっそり、デスクでこの記事読みながらの一杯…なんてこともできるかもしれませんね。

 もし、ビールの味に優劣があるというのなら、ビールを飲む場所だって同様に良し悪しがあるのではないでしょうか?なんて、考えも巡らせてもいいのではないでしょうか。

25.ストリップクラブ

 美味しいとは言い難いのに、意外と高いビール料金。さらに悪いことには、“Pour Some Sugar on Me”の曲に合わせてポールに絡まって回るストリッパーのお姉さんのTバックに詰め込める1ドル札の束が、ビールを飲むたびに12枚少なくなるのです。

24. ビアポン(アメリカの酒飲みゲームのひとつ)

相手に一点取られて口に流し込む、塵にまみれた原始的な堕落の一杯。

23.フラットハウス(男子学生サークルが所有する家)

 野球帽のつばを後ろ向きにして被った男が、泡しかない小樽から注ぐ一杯。住むところも定まらないごろつきどもが、突然やって来るというボーナスポイントも。

22.森の中

 もし読者の皆さんが高校生なら、「森の中でビールを飲むなんて最も悲しい場所だ~」と、いつか笑い飛ばす日がくるでしょう。それでも、ふざけたホームカミングのダンスパーティに行って、ビールを飲むよりはまともな場所なのです。

21.自宅のガレージ

 妻がひどいのか、それとも自分が悪いのか――この哀れな自称「男の隠れ家」(しかも寒いし床には油のしみがついている)が、同じような負け犬仲間と男らしいことをするのに、唯一許された場所なのです。

20. 会社のオフィス

 「クール」な印象の強いIT系、クリエイティブ系の会社では、オフィスにビールサーバーを据え付けていることに対して従業員が感動しているとのことです。従業員らは会社をそれなりの時間に退社して、お金を払ってでも他の場所でビールを飲めたほうがより感動することでしょう。

19.オープンバー イベント

 いつもの金銭感覚は家に置いてきて、勧められたら最高級ハイエンドなスコッチをいただきましょう。

18.チェーンレストラン

 毎回訪れる度に、店に貼ってある大型ラミネート張りのメニューの写真を眺めながら、「どうしてSam Adams(ビールのブランド)は、『インポート』の欄に載せられているんだろう!?」なんて考えている自分がいます。そんな自分のところには、毎回間違いなくキンキンに冷えたマグに注がれたビールが運ばれてくるのです。

17.映画館

 映画の御供に、ビールとおつまみのSour Patch Kids(酸っぱいグミ状のお菓子)をこっそり映画館に持ち込むのは頭のいい考えのように思えますが、それも映画の佳境でビール瓶の蓋を開けようとスクリーンから目を離せば、間違いなくクライマックスのカーチェイスシーンを見逃してしまう…なんてことに気付くだけのことでしょう。

16.ベッド

 これは、ベッドで食べる朝食ほど愛される行為ではありませんね~。特に、前夜の寝る前に惰性で飲み始めて朝に生ぬるくなっているビールの残りを飲んでみてください、これはもう尚更ですね。

15. シャワー

 シャワーでビールを飲む行為は人気を博しており、SNSサイトのRedditでも専用の投稿ページがあったり、Instagramのハッシュタグを数々獲得しているのです。しかし、トイレで用を足しながら読書をする行為同様、シャワーの中でビールを飲む行為は、実際のところ超盛り上がっているわけではありません。家の中でも最も不潔なのがバスルームです! そこでじっくりビールを味わうなんて、誰ができるのでしょう!! できるわけありません。

14. 芝刈り機を運転しながら

 刈り取った芝にまみれながら、巨大な刃を着けた芝刈り機を押して(またはそれに乗って運転して)庭を同心円に周ります。まあ確かに、ビールはこの田舎の退屈感を吹き飛ばしてくれるかもです。

13.ビーチ

 「人生はコロナのコマーシャルみたいには行かない」とは、よく言ったものです。実際のところ、そんな感じじゃありませんかぁ? というのも、ビーチでコロナ以上のビールを売っているのを見たことがほとんどない。不快すぎますね。

12. ビアフェスト/ボトルシェア

 美味しい優良ビールの数々をほぼ際限なく飲めるのは良い点ですが、古風なブルワリーTシャツを着て、顎鬚を蓄えた小太りの男たちがうじゃうじゃといるのは難点でもあるのです。

11.交通機関での移動中に

 電車、飛行機、バスでの移動時間を、読書をしたり、クロスワードを解いたり、はたまた休息を取るための時間に当てる人もいれば、泥酔する格好のチャンスととらえる人もいます。後者のような人は、より生産的な人であると言えますね。

10.スポーツイベント

 一体いくら貰っているのか想像も付かない背の高い男たちが、何時間もフィールドやコートを走り回るのを眺めるのに、キンキンに冷えたビールは欠かせません。(そのスポーツがつまらなければつまらないほどほど、それは欠かせません)

9. ロッカールーム

 裸の男たちが周りで汗を拭くなかで、ワークアウトで燃やした分のカロリーを再チャージするかの如く飲むビールほど美味しいご褒美はそうそうないのです。

8.裏庭

 ハンモックでくつろぎながら、またはポーチに座り込んで飲むビールには、心の平静があります。まあ、それもこちらの気も知れないむかつく隣人が、芝刈り機にスイッチを入れるまでの話ですが…。

7. 公園

 公共飲酒によって、結局25ドルの違反切符を切られるのだが、それはカバーチャージよりも安いものなのです。

6. 空港

 何故か堕落した感覚に襲われるが、それでも必要であるのです。一日を始めるのが早ければ早いほど、ビールは美味しい。

5.移動中の車内で(但し助手席に乗っていること)

 いけないことをやっているから、飲むビールも美味しい。つまらない車の移動も「旅のお供」があるからこそやり過ごせるのです。

4.ゴルフコース

 マーク・トゥウェインはゴルフを「台無しにされた散歩」だと呼びました。きっと彼の時代には、沢山冷えたビールの入ったクーラーボックスを引っ提げた年頃の色っぽいカートガールがいなかったのでしょう。

3. 外国

 大小様々、値段も様々、当たり外れがあって、エキゾチックなビールは水より安全です。

2.テールゲート

 ゲームの開始時間が迫るにつれ、スタジオ内では、駐車場でビールを飲んでいる今ほどの楽しみは、絶対に得られないと気づくのです。

1. ブルワリー

 確かに、ブルワリーは通常、町のみすぼらしい郊外にある倉庫や企業集中地域にあります。だが、そのブルワリーが良い場所かそうでないかに関わらず、醸造樽から直接注がれたビールほど美味しいビールはないのです。 

まとめ

 日本ではアメリカほどワイルドなスポットが多くないかと思われますが、ぜひあなただけのワイルドな酒飲みスポットを見つけてくださいね(ただし、他人には迷惑かけないでくださいね)。

Source / ESQUIRE US
Translation / Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。