悪質プレーの加害者である、レアル・マドリ―のセルヒオ・ラモスは、今でも「私は潔白です」と語っているようです...。
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Sergio Ramos Received Death Threats After Injuring Mo Salah In The Champions League Final
2018年5月26日に行われたチャンピオンズリーグ決勝戦、レアル・マドリードCF(スペイン)対リヴァプールFC(イングランド)の一戦を皆さんはまだ覚えていますか?
白熱した闘いが展開されたあの試合は、3-1でレアル・マドリ―が勝利を収めました。この試合結果は忘れてもの、レアル・マドリ―DFセルヒオ・ラモス選手が、リヴァプールFWモハメド・サラーに「悪質なタックル」と言われる行為をしたことは、サッカーファンではない皆さんでも記憶に残っているのではないでしょうか。
その後、モハメド・サラー選手とセルヒモ・ラモス選手が接触した件に関連する事後のゴシップの数々を見ていると…セルヒオ・ラモス選手は確実に悪役となって語られて続けているようです。まるでパントマイムの芝居に出ている悪役のようになっているようです。
しかし、レアル・マドリ―がリバプールに勝利した後、ラモス選手が報道陣に語った内容によれば、この“接触事故”の影響によって怒り狂う相手側のサポーターから、殺害予告まで受けていることを明らかにしていました。
「この反感を免れるため、何かを試みることは可能です。しかし最終的には 私はもうこれらのゴシップから距離をとって静観しているので、これらのブーイングやゴシップが私のゲームに影響することはないでしょう」と、ラモス選手は語っています。
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さらにラモス選手は、「しかし、人々は決勝戦でのプレーのことだけを覚えていますが、私の家族と子供たちが受けた殺害予告を受けたことについても忘れないでほしいのです」と、加えて語っています。さらに…。
「これは非常にセンシティブな問題です。人々はもしかしたら、このような偉大なスタジアムで笛が吹かれたことについて、故意とだと捉えているようです。ですが、私は潔白です。私はすでに何が起こったのか説明しましたので、もうこれ以上この件について話すことはありません」とラモス選手。
ラモスの悪質タックルを動画で確認
ラモス選手はこの件によって、彼のプレースタイルを変えることは決してないことも誓っています。
「以前から私も言っているように、あのような良くない事態を望む人などどこにもいません。『英国のサポーターたち(リヴァプールのサポーター)は常に素晴らしいプレーを観たい』と望んでいることは、私自身も一人のサッカープレーヤーとして十二分に理解しています。なので、そう言った意味からも、今回の疑念については私は、全くの潔白であることを明言できます」とラモス選手。
そして最後に、ラモス選手はさらに断言したのでした。「以前にも話したように、同僚を故意に傷つけようとしたことは一度もありません。誤解している人が多いようですが、これもサッカーそのものなのです。ですから、私は自分のプレースタイルを変えることは今後も決してありません」と。
起こった事態ばかりに目を向けるのではなく、その陰で二次災害的に被る悲劇にもわれわれは目を向けるべきではないでしょうか? セルヒオ・ラモス選手と彼の家族に対して告げられた、いつ何が起こるか分からない「殺害予告」という不安から可能な限り解放されるよう応援すべきではないでしょうか。
By Nick Pope on September 10, 2018
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ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Nana Takeda
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊