W杯ロシア大会も大詰め、残すところ2018年7月14日の3位決定戦(ベルギーVSイングランド)、そして同年7月16日の決勝(フランンスVSクロアチア)のみとなりました。そんな折、同年7月12日に、コロンビア代表のハメス・ロドリゲス選手は27歳の誕生を迎えています。そんな世界が注目した選手をここでクローズアップ!
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ロドリゲス選手は14歳からプロデビューし、今ではサッカー強豪国コロンビアのヒーロー的存在となったスタープレイヤーです。
母国コロンビアのクラブでプロキャリアを始めたのち、2010年夏からFCポルト(ポルトガル)、2013年夏からはASモナコ(フランス)と、着々とキャリアアップをはたした彼ですが、その実力を世界の示したのが2014年に開催されたブラジルW杯です。
自身初出場ながらもコロンビア代表の10番を背負い、ベスト8進出に貢献。個人成績では通算6ゴールと、なんと大会得点王に輝いたのです。決勝トーナメント1回戦のウルグアイ戦で決めた芸術的なボレーシュートは、その年、2014年のFIFA(国際サッカー連盟)が制定する最も優れたゴールをした選手を対象となるFIFAプスカシュ賞を受賞することに…。
こうして隣国のブラジルの地で大ブレイクを果たしたロドリゲス選手。
2014年7月には、6年間の契約で最高峰のクラブチームのひとつ、レアル・マドリードCF(スペイン)に移籍をはたしたのでした。そこで初年度は、29試合13得点とまずまずの成績でしたが、ジダン監督就任以降はベンチ生活が続くことに…。出場機会をつかむことができないまま、2017年7月に買取オプション付きの2年契約で、FCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)への期限付きで移籍することとなり、現在(2018年7月13日現在)に至ります。ちなみに、2017-18年のブンデスリーガでの成績はチームは優勝しましたが個人成績は7得点で30位、アシスト数は11本で3位となっています。
そんな彼はサッカー選手として世界的な注目を浴びる以上に、その爽やかで整ったルックスぶりで世界的な人気ものにもなったのです。日本では2017年、世界のTOYOTAから登場のニューカー、「シエンタ」のCM出演までこなしていますので…。
そうして迎えたW杯ロシア大会。日本と同じ予選グループHで、日本との初戦相手として再び注目を浴びました。左足から繰り出される彼の長短メリハリを効かせたパスは、針の穴をも通すほど精度が高く、しかも得点能力にも優れ、日本中が彼に恐れをなしていたのですが…なんと、日本は勝利! その後コロンビアは実力を発揮し、グループHの1位で決勝トーナメントへ進みますが、残念ながらイングランドにPKで敗退し、ベスト16止まりでした。
このW杯ロシア大会でロドリゲス選手は、残念ながら「目覚ましい活躍」はできませんでした。彼自身、そして噂のパートナー(さらに、大人女優の明日香キララさん)も含め、きっとロシアでこの27歳のバースデーを迎えたかったはずです…。そんな、ちょっと沈んでいるかもしれないロドリゲス選手を励まず意味でも(余計なお世話かもしれません)、ここで彼の意外な素顔や知られざる私生活を紹介しましょう。
C.ロナウド、ジダン前監督が去ったレアルマドリーでは現在、ハメス復帰の噂が浮上しています。スペインのメディア「マルカ」紙では、「このレフティーが再び“白い巨人”でプレーすることを望んでいる」と報じているなか、この記事がその後押しになればと思っています(なわけ、ありませんが…)。
名前の由来はあの映画キャラ?
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いきなり、「本当のことです」とは断言できない話ですが…。本名、ハメス・ダヴィド・ロドリゲス・ルビオ(James David Rodríguez Rubio)の「ハメス(James)」の名前は、あの世界一有名なスパイ「ジェームス・ボンド」からとの話です。
今亡きお祖父ちゃん、そしてお祖母ちゃんと一緒の、少年時代と最近のロドリゲス選手。
生まれた病院は聖地に
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出身はコロンビアのククタ。コロンビア北部のアンデス地方の県ノルテ・デ・サンタンデールの県都になります。彼が生まれた病院も、ファンにとっては欠かせない巡礼の場所となっているようで、受付に「ここって本当にハメスが生まれた病院なんですか?」とだけ聞きに来る人もいるのだとか…。
ロドリゲス選手の地元、ルテ・デ・サンタンデール県のFacebookから。
両親は幼い頃に離婚
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父ウィルソン・ハメス・ロドリゲス・ベドヤも、コロンビアの有名なプロサッカー選手でした。ですが、ハメスが3歳のときに両親は離婚し、母マリア・デル・ピラールとともに母の地元に移ったのでした…。そこで5歳になる前にサッカークラブに所属し、彼の才能は花開いてゆくのでした…。
吃音症とのつきあい
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幼少期から吃音症(きつおんしょう=言葉が円滑に話せない疾病、または障害)に悩まされていたというハメス。セラピストのもとにも通っていましたがシャイな性格も相まって、その症状には今でも向き合っているよう。W杯ロシア大会の2018年6月24日に行われたポーランド戦に勝利した後、3点中の2点にアシストとして絡んだことで「Man of the Match」に選出、そのときのインタビューでは流暢に、自分にアシストよりもラダメル・ファルカオ選手の2点目を褒め称えていました…。
あの日本のサッカーアニメの大ファン
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日本発のサッカーアニメとして世界的に名高い、『キャプテン翼』の大ファンだったというロドリゲス選手。日本のバラエティ番組に出演した際、原作者・高橋陽一氏からのプレゼントを手渡され、大喜びしていたそうです。
尊敬する選手は?
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ロドリゲス選手は、レアル・マドリードCFでチームメイトだった「クリスティアーノ・ロナウド選手の大ファンでもある」と公言しています。プライベートでも親交があったようで、自身がFCバイエルン・ミュンヘンに移籍する際には、「ロナウド選手は反対した」とも言われている。
結婚と離婚
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2011年、19歳の時にコロンビア人バレーボール選手のダニエラ・オスピナさんと結婚。サロメという名の娘も授かったのですが、レアル・マドリードCFからFCバイエルン・ミュンヘンに移籍した直後、2017年夏に離婚しています。原因は、起業家でもある妻ダニエラさんが、娘の生活と自身のキャリアを優先し、ミュンヘンへの移住を拒んだためとされていますが、ハメスの浮気だと報じているメディアもあります。ダニエラの義兄ダヴィド・オスピナ選手も、ハメスと同じくサッカー選手でコロンビア代表のゴールキーパー。W杯ロシア大会にも一緒に出場しています。
愛娘のタトゥー
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娘サロメちゃんを溺愛しているロドリゲス選手。ダニエラさんとの離婚後も、サロメちゃんに会うため頻繁にコロンビアを訪れている様子です。右手首にはサロメちゃんの名前をタトゥーで入れており、ゴールを決めたあとには手首にキスしている場面もよく見かけます。ちなみにタトゥーはほかにも、背中や足などさまざまな箇所にいろいろなものを入れていますが…。
折り紙つきのセクシーさ
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2014年には、スペイン語版『People』誌で「最もセクシーな男性」に選ばれており、また、コロンビア人女性を対象に行われたアンケートでは、「理想の愛人」のNo.1に選出されたことも…。また、コロンビアの大手メーカーが展開する下着ブランドと契約し、自身の名を冠したラインもありました。
バスケットボールも大好き
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「バスケットボールも大好きだ」というロドリゲス選手。特にNBAの大スター選手、レブロン・ジェームズを尊敬しているそうです。レブロンもハメスのことをアスリートとして大いに称えており、お互い「James」という名前だということもあって、通じるところはかなりあるのかもしれません。
頭脳派な一面も
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サッカー一筋の人生かと思いきや、実はプロになってから、公立大学の通信教育でエンジニアコースを受講していたそうです。
自身のチャリティ財団とブランド
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自国コロンビアの恵まれない子どもたちを支援するべく、ロドリゲス選手は自身のチャリティ財団も抱えています。そのサポートのもと彼は、「10 Gold」という名の天然水やエナジードリンクのブランドもスタート。「10」は彼の背番号で、もちろん収益は財団に還元されます。
日本のCMにも出演
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2015年にはトヨタ「シエンタ」のCMに出演、滝川クリステルと共演しました。日本企業のCMに出演したのは、これが初めて。TV映えする爽やかで甘いマスクゆえ、今後もどんどん起用されるかもしれませんね。
実は逮捕歴までアリ
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カーチェイス&逮捕の経験もあるロドリゲス選手。2016年1月1日、トレーニング場へ向かう際に制限時速を約80kmもオーバーして走行し、パトカーを振り切って練習場まで逃げてしまいました。ですが、追ってきた警察官によりスピード違反で逮捕。ちなみに支払った罰金は、約120万円だそう。そしてその後、誕生日の7月12日に裁判所への出廷を命じられていたのですが、自身の盛大なバースデーパーティに興じて、すっぽかしてしまったのだとか…。この方やっぱり、ちょっと目が離せない存在ですね。
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