独自の世界観で我々を魅了し続ける孤高のベルギー人デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン。その素顔や創作に迫るドキュメンタリー映画が、まもなく公開されます。
映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』
ミシェル・オバマやニコール・キッドマン、アイリス・アプフェルなど、名だたるファッションアイコンが愛してやまないファッションデザイナーであるドリス・ヴァン・ノッテン。
広告は一切出さず、自己資金だけで活動する男…。「服だけで世界と勝負する」、そんな彼を追い続けた映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』が、ついに2018年1月13日(土)より公開されます。
写真:世界中のファッショニスタから愛されている、ドリス・ヴァン・ノッテン。© 2016 Reiner Holzemer Film - RTBF - Aminata bvba - BR - ARTE
“病的なまでの完璧主義者”と自らをあざ笑うドリスに、3年がかりで撮影許可を得て、1年かけて密着した力作です。張りつめた雰囲気のなか、自らモデルに服を着せるショーの舞台裏からスタッフとのミーティングや、世界中から特別に集められた生地のサンプルの数々がずらりと並ぶアトリエ、ドリスのリクエストに応えるべくフル回転するインドの刺繍工房……などなど、そのクリエイションの全貌が明らかにされます。
そのほか、ときにナーバスになったり、ときにおどけてみたりするドリスの表情や、ベルギー・アントワープ郊外の美しい広大な邸宅で花に囲まれて暮らす様子など、レアな映像が盛りだくさんです。これまでずっとプライベートや自宅の公開を拒否してきた、今年60歳となる彼の、見たことのない顔が垣間見ることができる贅沢な93分間となっています。
写真:普段のドリスはどう過ごしているのか? 気になる方はぜひご覧ください! © 2016 Reiner Holzemer Film - RTBF - Aminata bvba - BR - ARTE
メガホンをとったのは、2007年に日本で公開された『マグナム・フォト 世界を変える写真家たち』のベテラン監督ライナー・ホルツェマー。2014年9月に開催された「2015 SSレディースコレクションの舞台裏から、2016年1月に発表した「2016-17 AWメンズコレクション」までの約1年間を追ったライナー監督。その根気と対象への愛も感じられる、見事な作品となっています。
美を追い求めて走り続けるドリスの姿を、ぜひ劇場でご確認ください!
『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』
2018年1月13日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。
© 2016 Reiner Holzemer Film - RTBF - Aminata bvba - BR - ARTE
編集者:山野井 俊