ハン・ソロの良き理解者として高い人気を誇る、ランド・カルリジアン。「スター・ウォーズ」シリーズ次回作で彼が演じるランドが戻ってきます!

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(c) Lucasfilm

 Star Wars IX Is Officially Bringing Back Billy Dee Williams as Lando Calrissian

 映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でランド・カルリジアン役を演じることになったドナルド・グローバー。彼が元祖ランド役のビリー・ディー・ウィリアムズに助言を求めに行った際には、ディー・ウィリアムズはいくつかの簡単なアドバイスをグローバーに与えました。

 そのアドバイスのひとつは、「私は知らない、チャーミングにしていればいい」であったようです(笑)。そして、「その点さえしっかりできていれば、あとのことは本当に簡単」と…。

 そうして35年の月日を隔て、ランド役を演じた2人はこの命題を証明したのでした。 

 1980年の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』で、最初にランドを演じたウィリアムズはいま、自分自身のアドバイスにもう一度従うことになりました。

「ハリウッド・レポーター」誌によれば、ウィリアムズが『スター・ウォーズ エピソード9』(仮題)(2019年12月20日に公開予定)にランド役で再び登場することが正式に決まったそうです。

 なお、ルーク・スカイウォーカーをめぐる物語の最終章となるこの映画には、ケリー・ラッセルも出演する予定になっています。彼女の役柄については「アクションがたっぷりとある複数の戦闘シーン」もあるものそうで、これを知ったスター・ウォーズ・ファンは大騒ぎになりました。 

「スター・ウォーズ」は、ここしばらく微妙な状況に置かれています。

 
 2017年の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、興行収入でも内容の評価でも成功を収めました。ですが、同作品(そして新たなトリロジー全体)に対するファンの受け止め方は真っ二つに割れています。一方、スピンオフ最新作の『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は、ディズニー傘下で製作されたスター・ウォーズ作品として初の失敗作となりました。 

 それに加えて『スター・ウォーズ エピソード9』(仮題)出演の可能性もあったキャリー・フィッシャーの悲劇的な死とも重なり、同シリーズは前途多難な状況にあります。

  「スター・ウォーズ」オリジナル作品の主要キャストで残っているのは、ランドのみ!?

 ルーク・スカイウォーカーとハン・ソロが2人とも殺されてしまいました。このことから、この物語の最終作品を舵取りする人間の登場人物で、オリジナル作品に出ていた者は1人も残されていません。たしかに、ルークが霊体(フォース・ゴースト)として何らかのカタチで再び登場する可能性はあります。しかし、生存する登場人物については、同シリーズは困難な状況に陥っています。 
  

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『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でグローバーは、ランド・カルリジアンを見事に演じました。ですが、そのおかげでランドという登場人物に対して、新たな注目が集まっています。

 グローバーの演技はハイライトのひとつで、また、グローバーは今後の出演契約も結んでいます(これが意味するのは、ディズニーとルーカスフィルムが今後グローバーをスター・ウォーズ作品の主要な出演者に据える準備を進めているということでしょう)。そして、『スター・ウォーズ エピソード9』(仮題)がどんなものになるかとは関係なく、ランドをめぐるストーリーには、それに相応しいエンディングが必要になるということを意味します。 

 いま私たちにわかっているのは…この「スター・ウォーズ」シリーズ最後の映画が、半端なく面白いものになるということです。

By Matt Miller on July 10, 2018
Photographs by (C) Lucasfilm
ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊