息子は言いました、「僕は両親の離婚後、ずっと父親と暮らしてきました。それが父の無実を証明する何よりの証拠です」と…。

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GARY OLDMAN

 元妻で写真家のドーニャ・フィオレンティーノから、家庭内暴力で告発されている俳優ゲイリー・オールドマン。彼女との間にもうけた息子ガリバー・オールドマンが公開書簡を発表し、父を擁護したそうです。 

 20歳になったガリバーは、事実とは異なる内容を掲載したとして「クリックベイト(釣り記事)を書いたジャーナリスト」を痛烈に批判。

 そして「#MeToo」や「Time's Up」への連帯をアピールした上で、「告発を否定すると僕の印象が悪くなるのは分かっています――でも、僕は母のいう『事件』が起きたとき、その場にいました。だから、ここではっきりと言わせてください。母は父から暴力を受けていません。受けたと主張する人は嘘をついています」という意見を表明したのでした。 
 

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

   
 ガリバーが語る「釣り記事」とは、英『デイリー・メール』紙に掲載された母ドーニャのインタビュー。ドーニャはゲイリーとの結婚を「悪夢の連続」と表現し、2001年に家庭内暴力を受けたと激白しているのです。

 ちなみに彼女は、今年のアカデミー賞でゲイリーが主演男優賞に輝いたときも、エンタメサイト『TMZ』に「ゲイリー、おめでとう。そして、虐待者2人に賞を贈呈した映画芸術科学アカデミーもおめでとう――世の中は変わったと思っていたのに。『#MeToo』のムーブメントを忘れたの?」とコメントしていました。 

 ドーニャの言う「虐待者2人」のひとりは元夫ゲイリーで、もうひとりは短編アニメーション『Dear Basketball』で賞を獲得した、元NBA選手のコービー・ブライアントのこと。彼は2003年に、性的暴行容疑で起訴されています。(次ページへつづく)
   

息子オリバーの書簡は愛情に満ちていました…

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Photograph / Getty Images


 ガリバーの書簡は、さらにこう続きます。 

「父が母に暴力を加えたという告発は、何年か前にも浮上しました。しかし、信憑性がないということで、その問題は一度解決されたのです。でも『デイリー・メール』は、その話を蒸し返しました。それをとても悲しく思います――家族に対して暴力を振るう父親は、親権を獲得することはできません。そもそも、父親が親権を取ること自体難しいと言われています。でも僕は両親の離婚後、ずっと父親と暮らしてきました。それが父の無実を証明する、何よりの証拠です」 

 
 ガリバーの書簡からは、父親に対する愛情が感じられます。DV疑惑のあるゲイリー・オールドマン。彼の無実は信じたいところですが、こればかりは本人のみぞ知るところですね…。

From Harper’s BAZAAR UK
Courtesy of Gary Oldman
Photograph / Getty Images
Translation / Reiko Kuwabara