あれから1年…2017年12月25日、英国出身のシンガーソングライターのジョージ・マイケルが亡くなって、ちょうど1周忌を迎えました。その日、彼の遺族が心温まるメッセージを公開したのでした。
2016年12月25日に、53歳でこの世を去ったジョージ・マイケル。
公式ウェブサイトにはクリスマスというホリデーシーズンに、Yog(ジョージのニックネーム)を亡くした悲しみが綴られています。ジョージのファンサイト『Yours Only George』によれば、そのあだ名は彼の本名ヨルゴス・キリアコス・パナイオトゥーに由来するのだそうです。
「Yogの家族や仲間にとって、この一年は新しく厳しいチャレンジの連続でした。とくにこの1カ月は、店や車、ラジオから『ラスト・クリスマス』や『ディセンバー・ソング』が聞こえてくるたび、彼がこの世にいないことを実感し、さらに彼が恋しくなりました」
「今年のクリスマスは、彼がいなくて寂しい気持ちでいっぱいです。でも、一周忌を迎えるに当たり、彼を偲びつつ、冥福を祈っているのは私たち遺族だけではありません。親戚や親しかった友人たち、それにファンの皆さまも私たちと同じ気持ちを共有しているのを知っています」
「Yogはクリスマスが大好きで、毎年雪が降ることを祈っていました。だから、彼を尊敬し応援してくれた皆さまにも、このスペシャルな一日を楽しく過ごしてもらいたいと思っているはずです。大切な家族や友人たちに感謝の気持ちを伝え、ゆっくりワインを堪能しながら、彼の音楽を聴いて、彼のことを思い出してくれたらとても喜ぶと思います」
「Mashable」の記事では、ジョージの最後の恋人で彼の遺体を発見したFadi Fawaz(ファディ・ファワズ)が自らのインスタグラムに、彼への想いを綴るとともの画像をアップしたとのこと。その画像は…。
そこには、自分の顔とジョージの顔を合成した画像とともに、「It is what it is(それが現実)」という意味深なメッセージが添えられていました。
ジョージの早すぎる死から約1年。彼が残してくれた名曲の数々は、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。
【>>>それでは彼の名曲を、
当時の画像とともに振り返ります。
もちろん片手にはワインを…】
George Michael #01
Photograph / FG(Bauer-Griffin / Getty Images)
1983年5月16日
スペイン・イビサ島にあるPikes Hotel、そのClub Tropicanaを録画中のWham!。1981年、学生バンド仲間だったジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーの二人組デュオとして、Wham!は活動を開始。1986年に活動を停止しています。
※以降、ジョージ・マイケルを偲びながら、彼のヒット曲をお聴きださい。
George Michael #02
Photograph / Robin Platzer(IMAGES / Getty Images)
1985年
ニューヨークにあるアポロシアターのリニューアルオープンのイベントに出席するジョージマイケル。
George Michael #03
Photograph / ©Hulton-Deutsch Collection(CORBIS / Corbis via Getty Images)
1984年頃
映画「デューン/砂の惑星」のプレミアに、Wham!として参加したジョージ・マイケル(左)とアンドリュー・リッジリー(右)。
George Michael #04
Photograph / Michael Putland(Getty Images)
1987年
ロンドンのスタジオで撮影したポートレート。
George Michael #05
Photograph / Mick Hutson(Redferns)
1990年
ステージ上のジョージ・マイケル。
George Michael #06
Photograph / Kevin Mazur(Getty Images)
1992年12月29日
スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタとジョージ・マイケルのツーショット。自らディレクターを務めた、"Too Funky"のミュージックビデオ撮影中のひとコマ。
George Michael #07
Photograph / Franziska Krug(Getty Images)
1996年11月15日
英国・ロンドンで開催された、「MTV Europe Music Awards」に出席するジョージ・マイケル。ここで彼は、最優秀男性アーティスト賞を獲得しています。
George Michael #08
Photograph / Hulton Archive(Getty Images)
1998年4月9日
アメリカ・カリフォルニア州のSpago restaurantに到着したジョージ・マイケル。この次の日、4月10日にCNNとのインタビューで「ゲイ」であることをカミングアウトしたのでした。
※1998年には、公衆わいせつの現行犯で逮捕されたジョージ・マイケル。この"OUTSIDE"のプロモーションビデオで、事件のことを自らパロディにしています。
George Michael #09
Photograph / Theo Wargo(WireImage)
2004年6月
アメリカ・ニューヨークのヴァージン・メガストア・タイムズスクエアにて開催された、新作アルバム "Patience"の発売イベントにて。
※前作から4年ぶり、オリジナルアルバムとしては8年ぶりとなった "Patience"、英国では初登場1位を獲得。米国版では、当時のイラク戦争を批判した「シュート・ザ・ドッグ」は除外されています。上の動画は、その「シュート・ザ・ドッグ」のMVになります。
George Michael #10
Photograph / Jeff J Mitchell(Getty Images)
2012年8月12日
ロンドンオリンピック閉会式に出演し、「Freedom'90」と「White Light」の2曲を歌いました。では、「White Light」を聴きください。
George Michael #11
Photograph / ANT(Bauer-Griffin / GC Images)
2013年8月25日
英国・ロンドン中心部、カムデン・ロンドン特別区にあるハイゲートにて。the Cote Brassiere restaurantから出てくるところをキャッチ。翌年の2014年3月に、オリジナルアルバムとしては10年ぶりとなる『Symphonica』をリリースしました。これはSymphonicaツアーからの音源を収録したライブアルバム。これがジョージ・マイケル本人にとって、生涯最後の作品となりました。さらには、生涯唯一のライブアルバムにもなったのです(涙)。
George Michael #12
Courtesy of Instagram@georgemofficial
2017年10月27日
(Instagram@georgemofficialの投稿日)
『リッスン・ウィズアウト・プレジュディス 25周年記念盤スタンダード・エディション』のジャケットの写真から。
最後に、Vogue X Instagram "Freedom! 90" Videoをご覧ください。
From Good Housekeeping
Courtesy of Instagram@fadi_fawaz
Photograph / Getty Images
Translation / Reiko Kuwabara
※この翻訳は抄訳です。
編集者 / 小川和繁