2021年10月1日。コロナ禍によって、公開が幾度も延期となっていた映画『007』シリーズの最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が、日本でも公開日を迎えました! ワタクシ吉田、この日をどれほど待ち詫びていたことか…。
と言うのも、実は私、映画『007』シリーズと主人公のジェームズ・ボンドが大好きなんです。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はジェームズ・ボンドシリーズの25作目で、主人公のジェームズ・ボンド役を演じるダニエル・グレイグは5作品目の作品。同時にボンド役を卒業する作品となります。
それまで、私の中でナンバーワンのボンド役の俳優は断然ピアース・ブロスナンでした。女性たちがメロメロになるボンドには、甘いマスクのブロスナンのイメージが重なったからかもしれません。なので、どちらかと言うと悪人顔(ごめんなさい…)のダニエル・クレイグには、ずっと違和感を抱いていました。
しかし、2015年に公開された前作『007/スペクター』からは違います。
私はダニエル・グレイグが演じるジェームズ・ボンドに魅了されてしまい、劇場公開中に2回、飛行機の中でも何度も見てしまいました。
そして『007』シリーズと言えば、ボンドが運転するボンドカーを始め、劇中に登場する全てのクルマが気になります。
最新作でも、ボンドカーはアストンマーティンでした。アストンマーティンは1963年の「DB5」、1987年「V8ヴァンテージ」、2019年「DBS スーパーレッジェーラ」、2022年「ヴァルハラ」が登場。新しいボンドカー「ヴァルハラ」は約1億5000万円。世界限定500台。さらに意外なところでは、ボンドがトヨタ「ランドクルーザー プラド」を運転するシーンもありました。
他には、ボンドが運転するクルマではないものの、「レンジローバー・スポーツSVR」やランドローバー 「ディフェンダー110」なども登場していました。どこのシーンで登場するかはぜひ、作品をご覧になってください。
東京ミッドタウン日比谷では、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開記念展示「ジェームズ・ボンドのスタイル」として、ボンドの愛用するブランドや撮影で着用された小物などの展示も行われていました(編集注:2021年10月5日まで開催されていました)。もちろん、私も行ってきました。
会場の中心に鎮座していたのは、美しいアストンマーティン「DB5」。ジェームズ・ボンド好きのオーナーさんから借りてきたものだそうですが、ボディカラーもボンドカーのカラーにレストアしたそうです。
その隣には、ランドローバー「ディフェンダー110」。2020年に発売されたクルマですが、ヘッドライトが印象的で、霧の中のシーンではライトが絶妙な存在感を醸し出していました。そして、劇中で登場するバイク、トライアンフ「スクランブラー1200ボンドエディション」も展示されていました。
『007』シリーズの魅力は、クルマやバイクだけに留まりません。会場では劇中を飾る華やかなファッションアイテムも展示されていました。ダニエル・クレイグが着用していた「トム フォード」のタキシードや、今回の敵役サフィンを演じるラミ・マレックが着用した衣装や能面、さらには3人のボンドガールの中の一人、アナ・デ・アルマス演じるCIAエージェントが身に着けていた「ショパール」のジュエリーなども並べられ、会場に華を添えていました。
そして極めつけは、「なりきりジェームズ・ボンド」撮影スポット。この前で撮影すれば、誰でも気分はジェームズ・ボンド。もちろん私も撮影してきました(しかも動画まで!)。もしよろしければ私のYouTubeで、そのときの様子をご覧ください。
このイベントの他にも、東京・青山の「アストンマーティン青山ハウス」では「DB5」の展示がされています(編集注:2021年10月末まで)。日本の他のエリアでもなんらかの関連イベントが催されていることでしょう。 映画を観終わっても、無限ループ的な楽しみ方ができてしまう『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。 劇中に登場するクルマともども、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
カーライフ・エッセイスト
吉田由美
2月23日、岩手県生まれ。短大在学中に「ミス渋谷」、「ミス・チェッカーモータース」、「準ミス・エチュード」など、10個以上のミスコンタイトルを受賞。卒業後、本格的にモデル活動をはじめる。1998年より、モデル業とともに日産ドライビングパークで、セーフティ・ドライビング(安全運転講習)のインストラクターに。3年間務めた後、現在は「カーライフ・エッセイスト」として、著書、雑誌、ブログなどの執筆活動を行っている。