記事に移動

最高額はおよそ30億円? 世界で最も高価なクルマベスト10

贅を尽くしたラグジュアリーカーの競演です。

By
  
1

ロールス・ロイス「ボートテイル」(推定2300万ユーロ/2021年)

image
ROLLS ROYCE

 2021年、伝統の「コーチビルド」制度を復活させ、新たなビジネスの柱に据えることを発表したロールス・ロイス。「コーチビルド」とは顧客の要望に合わせ、完全オーダーメイドで自動車を創り上げる究極とも言えるクルマづくりのこと。その発表と同時にお披露目となったのが、「ボートテイル」です。

 この「ボートテイル」。その名のとおり、船のリアエンドを模したデザインで、豪華なプレジャーボートをイメージした4シーターのコンバーチブルです。

 現在明らかになっているのは、「ボートテイル」は3台つくられる予定となっていることです。ボディスタイルに共通点こそあれ、それぞれが依頼者の希望を反映したモデルとなります。

 このページで紹介しているブルーのモデルは、その中の1台となります。

 キャビン後方の上面はボートの甲板を思わせるウッドパネルで覆われ、ラグジュアリーな雰囲気に満ちていますが、実はこのウッドパネル、車体の中央付近を支軸として蝶の羽根のように持ち上げることが可能となっています。モデルによってはパネルの下に、シャンペンやグラスのセットを収納できるように仕上げられているとのこと。

 価格は明らかになっていませんが、「推定でも2300万ユーロ(約30億円)は下らないだろう」と見られています。

2

パガーニ「ゾンダHP バルケッタ」(2000万ユーロ/2017年)

image
RVT3

 パガーニのスーパーカー「ゾンダ」。後継モデルの「ウアイラ」が登場していたこともあり、新たな標準モデルが登場することはありませんでした(少数生産の特別限定モデルが発表されることはありましたが…)。ですが2017年、「ゾンダ」の最終モデルとして満を持して発表されたのが、「ゾンダHP バルケッタ」です。

 モデル名内の「HP」とは、創始者オラチオ・パガーニ氏の頭文字。彼の60歳を記念して、3台のみ限定生産されました。2017年の「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で発表されましたが、その発表会ではオラシオ・パガーニ氏本人がハンドルを握っていました。

 フロントウィンドウを低く設定し、スポーティかつアヴァンギャルドなデザインに、6.0リッターV型12気筒エンジンを搭載。最高出力は800psと、「ゾンダ」史上最高のパワーを発揮するモデルとなりました。スーパーカー界の中で、パガーニが確固たる地位を築くきっかけとなった「ゾンダ」の最後を飾るにふさわしい1台だったと言えるでしょう。

3

ロールス・ロイス「スウェブテイル」(1300万ユーロ/2017年)

image
ROLLS ROYCE

 2013年、とある顧客からの依頼を受けて制作されたワンオフモデル(市販されていないパーツを組み合わせ、オーダーメイドで制作した特別なクルマ)。構想から4年の歳月を経て、2017年に発表された超ラグジュアリーカーが、この「スウェブテイル」です。その額1300万ユーロ(当時のレートで約14億円)…。

 発注オーナーのコンセプトは、「1920年代から1930年代にコーチビルド(オーダーメイド)されたロールス・ロイスの美しさ」。車体の随所には、「ロールス・ロイスがこれまでに制作してきた名車のデザインがモチーフとして盛り込まれている」と言います。また、オーナーはヨット愛好家でもあることから、クラシックなものからモダンなものまで、ヨットのデザインが採り入れられているとのこと。

 内装には高級レザーをはじめ、磨き上げられた縞黒檀(しまこくたん)や、高級木材がふんだんに使用されています。センターコンソールには、電動でシャンパンと2本のクリスタルグラスが展開される仕掛けも。そして車内後部には、照明付きのウッドデッキも設けられています。

 エンジンは6.75リッターのV型12気筒エンジンで、これはベースとなった「ファントム・クーペ」と同一。最高出力は460ps、最大トルクは約720Nm。

ADの後に記事が続きます
4

ブガッティ「ラ ヴォワチュール ノワール」(1100万ユーロ/2019年)

image
BUGATTI

 ブガッティ史上、最も特別なモデルとも呼ばれる「ラ ヴォワチュール ノワール」。1930年代に製造されていた2ドアクーペ「タイプ57 SCアトランティック」へのオマージュとして、2019年のジュネーブモーターショーで公開されました。

 ボディは全てカーボンファイバー製。さらに、ブラック・カーボン・グロッシーと呼ばれる特別な塗料で覆われています。

 8リッター16気筒のエンジンを搭載し、最高出力1500ps、最大トルク1600Nmを発揮します。価格も、1100万ユーロ(当時のレートで約13億8000万円)と発揮しています。

5

ブガッティ「チェントディエチ」(800万ユーロ/2019年)

image
BUGATTI

 ブガッティの創業110周年記念モデルとして誕生した「チェントディエチ」。1991年に発表された「EB110」のスタイリングをベースに開発されたモデルです。

 カーボンファイバー製モノコックシャシーで軽量化を実現し、1600psを発揮するクワッドターボ付き8.0リッターW16型エンジンを搭載しています。時速100キロへの加速は2.4秒、最高速度は380キロに達します。

 世界限定生産10台は、フランス・モルスハイムで、ハンドメイドで組み立てられました。価格は800万ユーロ(当時のレートで約9億4500万円程度)。発表の時点ですでに全車完売していました。

6

メルセデス・ベンツ「マイバッハ・エクセレオ」(720万ユーロ/2005年)

image
MERCEDES

 1909年にエンジン製造会社として創業し、ダイムラーグループの最高峰ブランドに位置づけられる「マイバッハ」。そして2005年に発表したのが、この「マイバッハ・エクセレオ」です。価格は720万ユーロ(当時のレートで約9億5000万円程度)。

 もともとは、ドイツのタイヤメーカー・フルダタイヤ社がスーパースポーツカーのタイヤ試験用としてオーダーしたもの。つまり、世界に1台のみのコンセプトカーだったのです。

 重さ約2.6トン、6メートル近い翼幅にもかかわらず、時速351キロに達する700馬力のV12ツインターボエンジンを搭載した巨大なフロントボンネットは、すぐに注目を集めました。

 本来、販売予定はありませんでしたが、アフリカのダイヤモンド王であるアンドレA・ジャクソン氏が購入。その後、ラッパーのバードマンの手に渡っています。

ADの後に記事が続きます
7

フェラーリ「ラ・フェラーリ アペルタ」(570万ユーロ/2016年)

image
CORTESY DE LA MARCA

 フェラーリ初の市販ハイブリッド車である「ラ・フェラーリ アペルタ」。イタリア語で「開く、開放」の意味を持つ「アペルタ」を名に冠するとおりのオープンボディで、最高出力は963ps、最高速度は時速約350キロに達します。

 全世界209台の限定生産でしたが、日本発表時にはすでに完売。追加で1台がチャリティオークションに出品するために生産されました。2017年9月にはRMサザビーズがイタリアで開催したオークション「Leggenda e Passione」に出品され、830万ユーロ(当時のレートで約11億円)の高値で落札され、大きな話題を呼びました。

8

ブガッティ「ディーヴォ」(500万ユーロ/2018年)

image
BUGATTI

 フランスの高級自動車メーカーのブガッティ。「ヴェイロン」「シロン」に続いて誕生したマンモススポーツカーが、この「ディーヴォ」です。

 8.0リッターW型16気筒エンジンで、最高出力は1500ps、最大トルクは1600Nm。時速100キロへの加速は約2.4秒、最高速度は時速約380キロ。ちなみにこのモデル名は、1920年代にイタリアで開催された公道レース、タルガ・フローリオで優勝したドライバー、アルベール・ディーヴォ選手に由来しているとのこと。

 2018年8月、カリフォルニア州で開かれた「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で、40台限定で発表されました。価格は500万ユーロ(当時のレートで約6億5000万円)からと、目が飛び出るほどに高額でした。が、ワールドプレミア時にはすでに完売していました。

9

パガーニ「ウアイラ・イモラ」(500万ユーロ/2020年)

image
PAGANI

 ロシアのチューニングメーカー・トップカーデザインが特注し、5台のみ限定生産されたパガーニ「ウアイラ・イモラ」。メルセデスAMG製の6.0リッターV型12気筒ツインターボエンジンと、7速シーケンシャル・トランスミッションの組み合わせによって、最高出力827ps、最大トルク約1099Nmにチューニングされました。

 新開発のアクアレッロ・ライト塗装システムの採用により、塗装による重量を約5キロ軽量化。さらに、カーボンファイバーとチタンの組み合わせによるモノコック構造も加わり、その重量はわずか1246キロという軽量化に成功。もちろん、剛性は高められているとのこと。価格は500万ユーロ(当時のレートで約5億9500万円)です。

ADの後に記事が続きます
10

ケーニグゼグ「CCXR トレヴィータ」(430万ユーロ/2015年)

image
CORTESY DE LA MARCA

 2015年、元プロボクサーのフロイド・メイウェザー氏が購入したことでも話題になったのが、スウェーデンの自動車メーカー、ケーニグゼグの「CCXR トレヴィータ」です。価格は430ユーロ(当時のレートで約5億7000万円)でした。

 「トレヴィータ」とは、スウェーデン語で「三つの白色」を意味し、パール状に輝くボディはダイヤモンドをカーボンファイバーに織り込んだ独自技術によるものです。ハードトップは取り外しが可能で、トランクに収納することでロードスターに変身するという変幻自在のモデルです。世界で2台のみの限定生産となりました。

Source /Esquire ES
この翻訳は抄訳です

メルセデス・ベンツ(mercedes)

2025 mercedesbenz g550

メルセデス・ベンツ、北米市場で2025年型「G 550」を発表【写真】

mercedes benz g 55 amg

ランボルギーニからテスラまで。ブラッド・ピットの驚くべき自動車コレクション

メルセデス・ベンツ「glcクーペ」

メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」に新型が誕生。「Sクラス」水準の技術と質感高いインテリア

メルセデス「eqs」

圧倒的なハイエンドを求めた先。 メルセデス・ベンツ「EQS SUV」試乗記

ADの後に記事が続きます
ADの後に記事が続きます