ジャガー・ランドローバーは、「2030年までにジャガーおよびランドローバー・ブランドの全モデルにフルバッテリーEVにする」という選択肢の設定を名言しています。さらに同社は、2030年までに車両製造とオペレーションにおける直接的な温室効果ガスの排出量を、2019年の基準値と比較した絶対値で46%削減し、車両使用段階での60%の削減を含めバリューチェーン全体において、車両1台当たりの平均温室効果ガスを54%削減することを宣言しました。

この数値達成後の10年間の目標として、「2039年までにサプライチェーン、製品、事業全体で排出ガス量を実質ゼロにする」という野望も掲げています。設計、素材、製造工程、サプライチェーン、電動化、バッテリー戦略、循環型経済プロセスから廃車処理に至るまで、あらゆる面で脱炭素化を進めていく姿勢をより強調しています。

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Jaguar Land Rover announces 2030 sustainability targets
Jaguar Land Rover announces 2030 sustainability targets thumnail
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一連のミッション達成に向けて、サステナビリティ・ディレクターという役職を新設。この新たなポストに就任したロッセラ・カルドーネ(Rossella Cardone)氏は、次のように述べています。

「気候変動へ対処する意欲から行動への移行過程において、ジャガー・ランドローバーのDNAにサステナビリティを組み込み、バリューチェーン全体で排出ガス量を最小限に抑えていきます。SBT(Science Based Targets initiatives)によって、どのくらいの温室効果ガス排出量をどのくらいの期間で削減する必要があるかが明確になり、また、ステークホルダーに当社の進捗状況を伝えることができます」

待ったなしの状態にある自動車メーカーの環境保護対策ですが、サステナビリティに向けたジャガー・ランドローバー社の今後の動きからも目が離せません。

※CDP(非営利団体カーボンディスクロージャープロジェクト)、国連グローバルコンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)による共同パネル。企業に対して、気候変動による世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べ、1.5度に抑えるという目標に向けて、科学的知見と整合した削減目標を設定することを推進しています