ランボルギーニ「ウルス」やアストンマーティン「DBX 707」など、ハイパフォーマンスSUVの頂点に君臨するモデルの購入を検討していませんか? そんな人は、今一度フェラーリが何を生み出したのか? そして、何を生み出そうとしているのか? について詳しく調べてみたほうが良いかもしれません。

と言うのもフェラーリは、「プロサングエ(イタリア語で「サラブレッド」の意)」の生産を2022年末に開始し、2023年にデリバリーを開始することを発表したのです…。

創設者エンツォ・フェラーリは、生前4ドアのフェラーリというアイデアに常に反対の姿勢を取っていました。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(現ステランティス)のCEOを務めていた故セルジオ・マルキオンネは、フェラーリSUVの見通しについて訊かれると、「(その実現のためには)まず私を撃たなければならないだろう」と言ったのは有名な話です。エンツォが逝去した30年後の2018年にマルキオンネも亡くなりましたが、同じその年にフェラーリはSUVへの興味を公式に示しました。

フェラーリの既存のフロントエンジンプラットフォームは、SUVの型に合うように改造されています。それはつまり、ハイブリッドパワートレインとなることはほぼ確実であり、「SF90」のようにフロントアクスルを電気で駆動する可能性もあります。

▼「プロサングエ」とも噂されるフェラーリによるインスタグラム

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フェラーリは、新しいV型12気筒エンジンの採用を強く示唆していますが、V型8気筒ツインターボエンジンという可能性も現状では捨てきれません。また、ロールス・ロイスが「スーサイドドア」や「コーチドア」などと呼ぶリアヒンジ式リアドアや、Bピラーレスのグリーンハウスになるという噂も飛び交っています。

ボンネットにはバッジ、グリルには跳ね馬が描かれ、フェラーリのSUVであることを声高にアピールしています。ファクトリーで目撃された「プロサングエ」のフェンダーには、ワークスレーシングチームであるスクーデリアのクレスト(紋章)が付けられていました。マニア垂涎の気分高まる仕様の数々と共に、「プロサングエ」は発馬のときを待ち詫びています。

Source / CAR AND DRIVER
※この翻訳は抄訳です