2023年11月24日(金)、ポルシェジャパンはスポーツラグジュアリーセダン「パナメーラ」の第3世代となる新型「パナメーラ」「パナメーラ4」の予約受注を発表。「パナメーラ」は2009年に誕生したポルシェ初のフル4シーターの5ドアファストバックセダンで、スポーツカーとしての高い運動性能と高級サルーンとしての快適さを兼ね備えたモデルです。

発表されたニューモデルは、さまざまなデジタル機能と表現力豊かなデザインが取り入れられているほか、ハイスペックの新サスペンションシステムを採用。それによって、「ダイナミックなパフォーマンスから快適なドライビングまで、幅広いシーンで高い走行性能を発揮する」とポルシェは語ります。

また、パワフルなEハイブリッドパワートレインを持つPHEV(プラグインハイブリッド)モデル「パナメーラターボEハイブリッド」も、11月24日に中国・上海で発表されました。

躍動感に満ちたデザイン

ポルシェ・パナメーラ
Porsche

2016年6月発表の先代モデルから7年を経て登場したのが、今回発表された「パナメーラ」の第3世代モデル。外観のデザインは「パナメーラ」シリーズの特徴的なラインやプロポーションが継承され、流線形のフォルムと力強いプロモーションが際立ちます。ホイールベースとリアオーバーハングを長く、フロントオーバーハングを短くしたことで躍動感に満ちたデザインに仕上げられています。

車両全長は5052mm、幅は1937mm、高さは1423mm。新設計のフロントエンドには、「アクティブ エアインテーク フラップ」が組み込まれ、ドライブトレインの冷却の必要性に応じて自動的に開閉し、空気抵抗を可能な限り低く保ちます。フロントナンバープレートの上部には、エアインテークが追加されています。

サイドビューのウィンドウラインは一新され、4ドアスポーツカーのセダンらしさを強調。リヤウィンドウの外縁はボディの輪郭と面一になっており、車体後部の調和のとれたラインを生み出しています。

ポルシェ・パナメーラ
Porsche
最高水準の快適な操作性を求め、ドライバーを中心に考えられたコクピット。12.6インチの曲面ディスプレイを採用したデジタルメータパネルは、視界にはっきりと浮かび上がり、さまざまな表示形式の選択も可能です。

サスペンションが飛躍的な進化

ポルシェ・パナメーラ
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フロントエンドには「アクティブアクティブ エアインテーク フラップ」を搭載。空気抵抗を低く保ちます。

新型「パナメーラ」には、ポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)を備えるエアサスペンションが標準装備されています。このシステムによって、路面の損傷や横方向に伸びる路面の継ぎ目による衝撃を大幅に緩和し、それと同時にダイナミックな走行状況での車体の安定性を確保してくれるとのこと。

さらに、「パナメーラ」のPHEVモデル「パナメーラターボEハイブリッド」には、オプションとして「ポルシェアクティブライドアクティブサスペンションシステム」が設定されています。これは、「ボディとホイールの間に必要な力を正確かつ瞬時に発生させることで、路面形状などにより生じる力をほぼ完全に相殺する」とポルシェが語る革新的なシステムで、あらゆる状況下でシャシーは車体を水平に保ちつつ、段差による衝撃もほぼ完全に吸収します。そして、よりダイナミックな運転シーンでは「ポルシェアクティブライドサスペンションシステム」がホイール荷重をバランスよく配分することで、路面との理想的な接触を実現するとのこと。

ポルシェによると、対応するモードが作動していれば、サスペンションがピッチングやローリングの傾向を強く打ち消すように補正を行うことで、乗員にかかる加速力によるG(重力≒シートに押し付けられる感覚)を低減。この設定では、「パナメーラ」はまるでバイクのように傾いてコーナーに入り、加速時にはフロントを、減速時にはリアをそれぞれ下げます。静止時には、「ポルシェアクティブライドサスペンションシステム」が快適な高さまで車体を持ち上げるとしています。

PHEVは680馬力に達する

ポルシェ・パナメーラ
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「パナメーラターボEハイブリッド」は、新型「パナメーラ」の高性能グレードに当たります。搭載される内燃エンジンは、根本から改良された4リッターV8ターボエンジン。新開発の電気モーターによる140 kW(190PS)と合わせると、システム出力は500 kW(680PS)、システムトルクは930Nmに達します。0km/hから100km/hへの加速に要する時間は3.2秒、最高速度は315km/h。バッテリー容量は25.9kWhで、WLTP複合サイクルではおよそ91km、市街地サイクルではおよそ83~93kmの電気走行が可能です。

「パナメーラ」「パナメーラ4」は2.9リッターのV6ターボエンジンを搭載。ブースト圧、燃料噴射流量、点火時期の変更によってパフォーマンスが最適化されています。最高出力は260kW(353PS)、最大トルクは500Nm。「パナメーラ」の0km/hから100km/hへのスプリントタイムは5.1秒、最高速度は272km/hです。全輪駆動の「パナメーラ4」の0km/hから100km/hへのスプリントタイムは5.0秒、最高速度は270km/hです。

価格は「パナメーラ」が1424万円、「パナメーラ4」が1479万円。PHEV「パナメーラ・ターボEハイブリッド」の予約受注開始日および価格は正式決定後に改めて発表されます。

ポルシェ・パナメーラ
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