わずか11秒で世界を変える

2024年2月27日(現地時間)、マクラーレンは「アルトゥーラ」のオープントップモデルとなる「アルトゥーラ スパイダー」を発表しました。「アルトゥーラ」は2021年にデビューした同社2モデル目となるPHEV(プラグインハイブリッド)で、今回発表された「アルトゥーラ スパイダー」はその名の通り、ルーフが開閉できるスパイダーモデルです。

アルトゥーラ スパイダー
McLaren

電動式リトラクタブルハードトップの開閉に掛かる所要時間はわずか11秒。50km/h以内であれば走行中の開閉も可能と、開閉に掛かるストレスを大幅に軽減。海岸線をドライブしながら太陽の暖かさをじかに感じたり、潮の香りを満喫したりと、車内のシチュエーションチェンジがぐっと手軽に。走行シーンや状況に合わせて、五感をフルに活用したドライビングタイムをスーパーカーならではの高揚感とともに味わうことも。

アルトゥーラ スパイダー
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アルトゥーラ スパイダー
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アルトゥーラ スパイダー
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アルトゥーラ スパイダー
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ルーフを閉じても美しい

ルーフをオープンにしたときだけでなくルーフをクローズしたときのボディも美しく、その美しさは一見するとクーペモデルのよう。そのルーフも透明度を電子制御で調整できるエレクトロミック・ルーフパネルが、オプションで用意されています。さらにドアは、前方から見ると蝶(ちょう)の羽のような見た目のディヘドラルドア(バタフライドア)が採用され、スーパースポーツとしての華やかな存在感を持ち合わせています。

アルトゥーラ スパイダー
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アルトゥーラ スパイダー
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EV走行は3km延伸

パワートレインは3リッターV型6気筒ツインターボエンジンで、その最高出力は605PS、最大トルクは585Nmです。そこにEモーターを組み合わせ、総出力は700PS、最大トルクは720Nmに達します。EV走行可能距離は33kmで、従来モデルから3kmほど延伸。都市環境や深夜の帰宅の際には、ほぼ無音でのEV走行を選択しやすくなっています。

停車時から100km/hへの加速に要する時間(0-100km/h加速)はわずか3.0秒で、最高速度は330km/hです。日本の公道ではまずお目に掛かれない速度感ではありますが、抜群のスポーツ性能を宿すという事実だけで、ステアリングを握る手に伝わる興奮度も違ってくるはず。

ボディは、「マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)」を採用したカーボンファイバーモノコックのボディ。その剛性は極めて高く、固定式のルーフがなくてもボディ剛性が損なわれることがありません。固定式のルーフを備えるクーペとの重量差は62kgで、乾燥重量はわずか1457kgという超軽量なつくりとなっている。

アルトゥーラ スパイダー
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アルトゥーラ スパイダー
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スパイダーの改良点は
2025年モデルのクーペにも反映

タッチスクリーン式のHDインフォテインメントシステムによる先進運転支援システム(ADAS)の活用や、Apple CarPlay®をサポートするスマートフォンミラーリング機能も標準装備するなど、パワーやパフォーマンス、ドライバーとの一体感が大幅にアップグレードされた「アルトゥーラ スパイダー」。従来のクーペモデルから改良された点は、2025年モデルのクーペにも採用されます。

スパイダー、クーペともに注文受付はすでに開始されていて、納車予定は今年(2024年)半ばが予定されているとのこと。現在のところ日本での価格は明らかになっていませんが、イギリス市場における標準仕様は22万1500ポンド(約4230万円)から。

アルトゥーラ スパイダー
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“『アルトゥーラ』は、まさに完全なる次世代スーパーカーです。パワートレインとシャシーシステムをアップグレードし、パワーとパフォーマンスの向上、さらに高いレベルでのドライバーとの一体感を実現しました。日常的なドライビングについても妥協していません。特に新型コンバーティブルは、オープンエアでの高揚感を新たな次元にまで高めたニューモデルです”
―マクラーレン・オートモーティブCEO:マイケル・ライターズ―