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パソコンやタブレットと無線で接続できる「ワイヤレスキーボード」。ケーブルがないぶん、デスク周りをスッキリできます。ですが、ひと口にワイヤレスキーボードと言っても、さまざまなモデルがあり、何を基準に選べばよいか迷ってしまうかもしれません。
そこで今回は、ワイヤレスキーボードの選び方を詳しく解説します。またAmazonや楽天市場で購入できるおすすめ商品もご紹介! ワイヤレスキーボード選びの参考にしてくださいね。
ワイヤレスキーボードの
接続方法は?
ワイヤレスキーボードは「ワイヤレス」と言うだけあって、パソコンやタブレットと無線で接続します。その接続方法には、BluetoothもしくはUSBワイヤレスレシーバーの2つの方法があります。ここではそれぞれの特徴を紹介します。
◇Bluetooth
Bluetoothとは、10m程度の短距離の無線通信規格の一つです。主にスマートフォンとその周辺機器をつなぐ技術として知られ、両者の間に多少の障害物があっても通信可能な点が強みです。また消費電力が少ないため、長時間使用できるのもメリットと言えるでしょう。
◇USBワイヤレスレシーバー
パソコンのUSBポートにレシーバーを挿し、2.4GHz(ギガヘルツ)の電波でワイヤレスキーボードと接続します。基本的にはレシーバーを挿すだけで使えるため、Bluetoothのようにペアリングの設定をする手間がありません。ですが、USBポートがないスマートフォンやタブレットでは使えない点に注意が必要です。
ワイヤレスキーボードの選び方
ワイヤレスキーボードのキー構造には、メンブレン・パンタグラフ・メカニカルの3タイプがあります。ここではそれぞれの特徴を紹介します。自分にとって使いやすいキー構造を見極めてみてくださいね。
◇メンブレン|
比較的リーズナブルな価格で入手できる
メンブレンキーボードとは、キートップの下にドーム状のゴムがあるキーボードのこと。3タイプの中ではキーストローク(キーを押したときの深さのこと)が深いため、しっかりしたタッチ感を感じられるでしょう。ゆえに「指が疲れる」という意見もあるようですが、構造が簡易的で製作コストが安く抑えられるため、比較的リーズナブルな価格で手に入れられます。
◇パンタグラフ|
キーストロークが浅くてタイピングしやすい
パンタグラフキーボードとは、キートップの下にパンタグラフ(電車の上に設置し、架線の電流を導き入れる伸縮可能な装置のこと)のようなスプリング機能を搭載したキーボードのこと。キーの中心部を押さなくても反応する、タイピングのしやすさで定評があります。ちなみにほとんどのノートパソコンで、このパンタグラフキーボードが採用されています。
◇メカニカル|
ゲーミングキーボードに多いタイプ
メカニカルキーボードとは、キーの一つ一つが独立した構造になっているキーボードのこと。よって特定のキーが壊れてしまっても、キーボードを丸ごと交換する必要はありません。そのキーだけを交換すればOK! 修理をして長く使い続けられます。独特な打鍵感(だけんかん)があり、ゲーミングキーボードに多いタイプです。
キーストロークとは簡単に言えば、キーを押したときの深さのこと。さらに詳しく言えば、キーを押した際にどれくらい沈むか? を示した数字のことです。ちなみに一般的なデスクトップパソコンのキーボードのキーストロークは、3〜4mmほどと言われています。それではなぜキーストロークが、ワイヤレスキーボード選びにおいて重要なのでしょうか? それは、キーストロークがキーボード操作のしやすさを左右するからです。
キーストロークが深いとしっかり押さなければならないため、誤入力が起こりにくくなるとされています。その一方で、キーストロークが浅いと軽いタッチで入力可能。誤入力が起こりやすくなるかもしれませんが、速度は格段にアップするでしょう。自分にとってどちらが使いやすいか? を考慮したうえで、適したほうを選んでみてください。
また、キーピッチもチェックしておきましょう。キーピッチとは、キーの中心から隣のキーの中心までの長さのこと。最もポピュラーなのは19mmほどです。キーピッチもキーストロークと同じく使用感に影響し、19mmより狭いと打ち間違いが多くなる恐れが…。したがってキーピッチの確認もお忘れなく。
ワイヤレスキーボードの給電方式は大きく分けて、充電式と電池式の2タイプあります。前者は本体に内蔵されているバッテリーを充電して使います。こまめな充電は必須ですが、電池を交換する手間や費用がかからないぶん経済的なのがメリットです。
後者は本体に乾電池をセットして使います。言うまでもなく電池を交換する手間や費用はかかりますが、充電に時間をとられたり、充電切れの心配をしたりする必要は少ないでしょう。それぞれのメリット・デメリットを比較検討したうえで、自分にとって扱いやすいほうをチョイスしましょう。
仕事などでよく数字を入力する人にとっては、テンキー付きのワイヤレスキーボードのほうが使いやすいかもしれません。テンキーを使えば、足し算や引き算といった数式の入力も楽ちん。作業の効率もアップするはずです。
ワイヤレスキーボードを持ち運ぶ場合は、折りたたみ可能なモデルが重宝します。サイズが大きかったり、重かったりすると携帯するのが億劫になってしまいかねません。特に外出先で使うことが多いなら、折りたたみ可能かどうか? を確認しておきましょう。
タブレット用のワイヤレスキーボードをお求めなら、ケース一体型モデルがおすすめです。タブレット本体を傷などから守れるだけでなく、タブレットを立てかけて、まるでノートパソコンのように使えます。気になる人は、ぜひご検討くださいね。
人気メーカーから選ぶのも
1つの方法
◇ロジクール
ロジクールはコンピューター周辺機器をはじめ、ゲーミングやミュージック、ビデオなどの分野においてデジタルデバイスを提供しているスイスの会社ロジテックの日本法人です。特に入力デバイスを中心に世界的なシェアを誇っており、ワイヤレスキーボードの種類も非常に豊富。MacやiOS、iPadOSに対応したモデルも多種多様にラインナップしています。Apple製品向けのワイヤレスキーボードをお探しなら、ロジクールのアイテムにもご注目ください。
◇エレコム
エレコムは、大阪に本社を構えるコンピューター周辺機器メーカー。マウスやキーボードはもちろんのこと、スマートフォンケースや保護フィルムなどの製造・販売も行っています。ワイヤレスキーボードにおいては、子ども向けのパソコン学習用Bluetoothキーボード「KEY PALETTO」や水洗い可能で清潔に保てる「洗える 抗菌 Bluetoothキーボード」など、ユニークなモデルを展開している点に注目です。
◇サンワサプライ
サンワサプライは、パソコンやタブレット関連製品からデジタル家電、IoT関連、オフィス家具にいたるまで約1万点以上の製品を企画・開発しているメーカーです。そんなサンワサプライのワイヤレスキーボードは、比較的リーズナブルで手に取りやすいのが魅力。また最近では、3つのキーにショートカットなどを割り当て可能なプログラマブルキーボードも登場し、ゲーミングキーボードとして人気です。こちらはワイヤレスキーボードではないものの、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか?
◇バッファロー
愛知県本社を構えるバッファローは、デジタル家電やパソコン周辺機器において国内トップクラスと謳(うた)われるメーカー。マウスやキーボードだけでなく、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)やSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)などのストレージ製品も展開しています。バッファローのワイヤレスキーボードも、比較的リーズナブルで手に取りやすいのがうれしいポイント。まずは試しに…と考えている人にもってこいと言えるでしょう。
ワイヤレスキーボードの
おすすめ10選
ロジクール独自の「SilentTouchテクノロジー」を採用し、従来モデルより操作音を90%削減したフルサイズキーボードです。静かな場所でも気兼ねなく作業できるものをお求めの人に、イチオシと言えるでしょう。
8個のショートカットキーおよびテンキーを搭載しており、効率的なデータ入力が可能になるとも…。電池式ではあるもののその寿命は最長24カ月と長く、電池交換の手間が少ないところも見逃せません。
- サイズ:441 × 149 × 18mm
- 重さ:498g
- 接続方法:USBレシーバー
- 給電方式:電池式(単四形乾電池2本<アルカリ電池>)
- テンキー:あり
ロジクールのワイヤレスキーボードの中でも、ハイスペックモデルとして知られる「MX KEYS」の上位互換モデルです。キーの中央を球状にくぼませることで、ミスの少ない安定的なタイピングを実現しているということ。
また、複雑なキーやマウスの操作などを一つのボタンに割り当てて登録し、作業の効率アップを図れる「Smart Actions」や、最大3台のデバイスと接続できるうえボタンを押すだけで切り替えられる「Easy-Switc」にも対応しています。高性能なワイヤレスキーボードで生産性を高めたい…と願う人に、おすすめの一品です。
- サイズ:430.2 × 131.6 × 20.5mm
- 重さ:810g
- 接続方法:BluetoothまたはUSBレシーバー
- 給電方式:充電式
- テンキー:あり
JIS規格準拠の標準日本語配列を採用したワイヤレスフルキーボードです。キーの構造はメンブレン。また、キーピッチは19mmで快適なタイピングがかなうでしょう。耐久性もバッチリ!で、「最大1000万回のキーストロークに耐える」と謳(うた)っています。
さらに、単3電池1本で約4年間使い続けられる長持ち設計でもあるとのこと。価格の割につくりがしっかりしており、コスパ良好と言えるでしょう。
- サイズ:447.7 × 136 × 31.6mm
- 重さ:約568g
- 接続方法:USBレシーバー
- 給電方式:電池式(単3形アルカリ乾電池、単3形マンガン乾電池、単3形ニッケル水素2次電池のいずれか1本)
- テンキー:あり
Windows・Mac・Android・iOS・iPadOSに対応したワイヤレスキーボード。パソコンやスマートフォン、タブレットなどとマルチに接続できるのが強みです。デバイスを切り替えたいときは、ボタンを押すだけでOK! 手間も大きくかかりません。
傾斜角を4段階に調節できる、折りたたみ式タブレットスタンドが付属しているのもGoodポイントです。タブレット用のワイヤレスキーボードをお探しなら、ぜひチェックしてみてください。
- サイズ:447.7 × 136 × 31.6mm
- 重さ:約568g
- 接続方法:Bluetooth
- 給電方式:電池式(単3形アルカリ乾電池、単3形マンガン乾電池、単3形ニッケル水素2次電池のいずれか1本)
- テンキー:あり
テンキーを省くことで、コンパクト設計を可能にしたワイヤレスキーボードです。厚さ22mmの超薄型タイプで、収納や持ち運びにぴったりと言えるでしょう。
材質に抗菌剤が練り込まれており、大腸菌や黄色ブドウ球菌の繁殖を抑制するとも…。自宅や職場の共用パソコン用キーボードとしてもおすすめできます。
- サイズ:285 × 125 × 22mm
- 重さ:約190g
- 接続方法:USBレシーバー
- 給電方式:充電式
- テンキー:なし
商品名のとおり”折りたたみ”可能な点に注目です。それでいてキーピッチ19mm・テンキー付きなので、一般的なフルキーボードと同じ感覚で入力できるでしょう。また、キーボードの開閉によって電源が自動的にオン・オフする「オートパワー機能」も搭載しています。
言うまでもありませんが、ケーブル不要かつ充電式のため見た目もスッキリしています。持ち運びに最適なワイヤレスキーボードをお求めの人は、候補に入れてみてください。
- サイズ:370 × 120 × 13mm(展開時)206 × 120 × 15.8mm(折りたたみ時)
- 重さ:約350g
- 接続方法:Bluetooth
- 給電方式:充電式
- テンキー:あり
「単3電池1本でも約3年動作する省エネ設計を採用し、電池交換の手間と頻度を減らせる」と謳(うた)っています。スペースキー付近の面積が広いため、親指への負担が少ないのもポイント。親指の位置の自由度が高くなり、快適なタイピングが可能になるでしょう。ワイヤレスキーボード選びにおいて入力のしやすさを重視する人は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
- サイズ:約443 × 31 × 152mm
- 重さ:約744g
- 接続方法:USBレシーバー
- 給電方式:電池式(単3形アルカリ乾電池、単3形マンガン乾電池、単3形ニッケル水素充電池のいずれか1本)
- テンキー:あり
キーのどこを押下しても反応する、安定したキータッチ感が特徴のパンタグラフ構造を採用しています。ポイントはiOSの「ホームボタン」や、Androidの「戻る」機能などに対応したキーを搭載しているところ。スマートフォンやタブレットと相性の良いワイヤレスキーボードと言えます。
- サイズ:約285 × 23 × 120mm
- 重さ:約280g
- 接続方法:Bluetooth
- 給電方式:電池式(単4形アルカリ乾電池、単4形マンガン乾電池、単4形ニッケル水素充電池のいずれか2本)
- テンキー:なし
HP製のパソコンに限らず、他のメーカーのパソコンに適合する英語(US)配列キーボードです。英語配列キーボードのワイヤレスタイプを探している人におすすめです。ちなみに一度電池をセットすると、最大で16カ月の駆動が可能になるそうです。
- サイズ:約440 × 146 × 28mm
- 重さ:約495g
- 接続方法:USBレシーバー
- 給電方式:電池式(単三形乾電池2本)
- テンキー:あり
こちらは、2013年に発売された初代「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」の後継モデルです。Bluetooth・USBレシーバーどちらの接続方法にも対応しており、タブレットやスマートフォンとつなぐこともできます。
充電して使うタイプで、「15分間充電した場合は約1週間、満充電の場合は約2カ月間使用できる」と謳(うた)っています。防塵テストや落下テスト、耐久性テストなどの厳しい評価項目をクリアした堅牢性の高さにも注目です。
- サイズ:305.5 × 164 × 13.7mm
- 重さ:516g
- 接続方法:Bluetooth、USBレシーバー
- 給電方式:充電式
- テンキー:なし
まとめ
ワイヤレスキーボードの接続方法には、BluetoothとUSBレシーバーの2つの方法があります。また、ワイヤレスキーボードを選ぶ際はキーの構造、キーストロークやキーピッチ、給電方式、テンキーの有無などに重きを置いてみると失敗しにくいでしょう。このページでご紹介したロジクールやエレコムなどの商品も参考に、自分にぴったりなワイヤレスキーボードを見つけてみてくださいね。