皆さんは3月8日の「国際女性デー(International Women's Day)」についてご存知ですか?
国際女性デーとは、1904年にアメリカ・ニューヨークで起きた婦人参政権を要求したデモが起源となって、1975年に国連によって制定されました。3月8日は国連が加盟国に対して、女性が平等に社会参加できる環境づくりを呼び掛ける日になっています。
日本では、「国際婦人の日」や「国際婦人デー」などと呼ばれることもあります。
この国際女性デー、FCAは“社会をもっと良くしたい…そのために企業としてできることに取り組もう”という意志のもと、同社が抱える4ブランド(アルファロメオ、フィアット、ジープ、アバルト)が、それぞれ共感する社会貢献プロジェクトをサポートしています。
その中で日本のフィアットが協賛している社会貢献活動は、2011年から女性の教育を応援する活動として始まりました。そして2017年には、女性を応援する「#CIAODONNA(チャオドンナ)」というプロジェクトをスタートしています。
さらに2019年からは、一般社団法人ウーマンイノベーションが運営し、“女性によるイノベーションの創出と新たな日本価値の創造”を理念に掲げた「HAPPY WOMAN(ハッピーウーマン)」という取り組みにも協賛しています。
2020年の3月8日には、国際女性デーに合わせたイベントにも参加を予定していました。しかし、今年は残念ながら新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、イベントは中止に…。オンラインでの情報発信となりました。
花をイメージしたボディカラーです!
フィアットのお膝元であるイタリアでは、3月8日の国際女性デーを「ミモザの日」とも呼んでいます。この日、男性は日ごろの感謝の気持ちを込めて、鮮やかな黄色のミモザの花を女性に贈る習慣があります。
そして、フィアットから新たに登場した「500(チンクエチェント) ミモザ」は、名前のとおり…その黄色いミモザの花をイメージしたボディカラーとなっています。
黄色は、多くの人に元気を与えてくれるビタミンカラー。“毎日がもっと花咲くように”という思いが込められ、このボディカラーの黄色には「ハッピー イエロー」という名前がつけられています。
実はこのボディカラーは日本限定色。日本のフィアットが国際女性デーに合わせてイエローのボディカラーを本国にリクエストしたところ、結果として日本限定カラーとなったそうです。「500 ミモザ」は限定300台、カブリオレの「500C ミモザ」は限定80台です。
とかくイエローのボディカラーが目を引きますが、インテリアもキュート。ボディカラーと同じイエローのインストルメンタルパネルがドアを開けた途端に目に飛び込んできます。それ以外の部分はアイボリーで統一されているので、アイボリーとのこのコントラストが可愛すぎです。
フロアマットにも「500」のロゴが入り、テンションが上がります。さすが“イタリアの国民車”とも呼ばれるだけのことはあって、センスは最高! 7インチのタッチパネルモニター付き「Unconnect(アンコネクト)」は、スマートフォンとの連携が可能です。
気になるのが性能ですが、ベースになったのはフィアット「500 1.2 Pop」で、1.2リッター直列4気筒エンジンを搭載。トランスミッションは5速デュアルロジックATM(デュアロジック)。autoモードにすると、シフトチェンジのときに 身体が感じるショックは大きめです。
国産車やAT、CVT(コンティニュアス・ヴァリアブル・トランスミッションの略。連続可変トランスミッションのこと)に慣れている人は、かなり荒く感じられるかもしれません。ですが、慣れてくるとそれも愛嬌(あいきょう)の1つに思えてきます。むしろ、シフトチェンジをするたびにクルマが呼吸をしているような感覚…。クルマではなくペットという感じさえしてきます。
安全装備も充実です。クラス史上初となる7つのエアバック(フロントに2つ、サイドエアバッグ2つ、ウインドーエアバッグ2つ、運転用ニーエアバッグ1つ)を搭載しています。
そして、フィアット「500」と言えば、漫画やアニメなどでも愛された「ルパン三世」の愛車の1つというイメージも…。それだけでなく、これまでにもいろいろなブランドや商品とコラボレーションをしているのも特徴的です。チキンラーメンとのコラボやバービー人形の50周年記念モデルなどなど…。日本限定のモデルも多数あります。
こんな今だからこそ、明るいミモザカラーで、せめて気持ちだけでもHAPPYでいたいものです。今回、新型コロナウイルス感染症の感染者数が特に多いイタリアを応援したく、記事にしちゃいました。皆さん、自国も大変ですが、イタリアからの元気で、気持ちだけでも明るく過ごしましょう!
カーライフ・エッセイスト
吉田由美
2月23日、岩手県生まれ。短大在学中に「ミス渋谷」、「ミス・チェッカーモータース」、「準ミス・エチュード」など、10個以上のミスコンタイトルを受賞。卒業後、本格的にモデル活動をはじめる。1998年より、モデル業とともに日産ドライビングパークで、セーフティ・ドライビング(安全運転講習)のインストラクターに。3年間務めた後、現在は「カーライフ・エッセイスト」として、著書、雑誌、ブログなどの執筆活動を行っている。