ファッションモデルもこなすイギリスのシンガーソングライター、デュア・リパ。2020年3月にはインスタライブで、アルバムの曲がリリースされる前に流出されてしまいリリース日を早めると同時に、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響によってライブが延期になることを涙しながら発表していました。

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Dua Lipa - Break My Heart (Official Video)
Dua Lipa - Break My Heart (Official Video) thumnail
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 そして同月25日にはシングル 『Break My Heart 』をリリースし、その2日後の27日にセカンドアルバムとなる「Future Nostalgia」がリリースするという運びになります。

 ですが、筆者にとって一番のヘビロテ曲はこちら…2019年11月 にリリースされた『Don’t Start Now 』です。とは言えMV(ミュージックビデオ)となると、こちら2020年1月10日にYoutubeで公開となった「Live in LA, 2019」のほう…これがたまらないほど大好物で、モチベーションが鈍ったときには欠かさずこの曲も鑑賞していました! 言わばこれは、オヤジたちへのデュア・リパ講座でもあります。

 光GENJI世代の筆者(実はその前のチェッカーズ世代ですが…笑)には、ローラースケートの演出が実に懐かしくも新鮮な香りを放ってくれているわけです。さらに映像のエフェクトからカメラワーク、さらに曲のアレンジ、特にパーカッションとベース、ストリングスにコーラス…どれもが筆者のツボにはまりまくりなのです…。もちろん、デュア・リパさまのルックスが1番最初にあるわけですが(2番目には、コーラス前列向かって右で左の鎖骨一体にタトゥーのある方)…。

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 ミレニアル世代には「?」かもしれませんが、No Doubt全盛期のグウェン・ステファニーのような美しくセクシーさも高次元に擁しているのに、ヘルシーなオーラも放っている雰囲気。ですが、ちょっとわがままなところもあるけど、話せばわかる…そんなタイプに思えるのです。そして、決して見た目だけでパートナーを選ぶタイプではない。そう思わせる彼女の笑顔が魅力となっています。とは言え彼女の気まぐれや思惑によって、味方になったり敵になったりもする…ときには、恋人関係のように相手してくれたりもする…そんな勝手な想像をしてしまうのです(これまた勝手に、後半は峰不二子さまのキャラとダブらせています…)。

 そんな彼女の永遠の代表作と『Don’t Start Now』は、デュア・リパ自身が過去に失恋・破局した男性たちへの決別の思いをつづった曲とこと。その男性たちとは、復縁・破局を繰り返したシェフのアイザック・カルーと、バンド「LANY」のメンバーであるポール・クレインという話…。

 もちろん、曲中に2人の名前が出ていませんが、デュア・リパの情報を半ストーカーかのように追いかけている方なら、その2人に関連したエピソードなどが盛り込まれていることに気づくということ。「アイザックとポールのことを歌っていることはほぼ確実だね」と、知り合いのマニアは言っていました…。それでは、おすすめの「Live in LA, 2019」バージョンをお聴きください。

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Dua Lipa - Don't Start Now (Live in LA, 2019)
Dua Lipa - Don't Start Now (Live in LA, 2019) thumnail
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 この『Don’t Start Now』を最初の聴いて耳に残るフレーズは、実はデュア・リパの歌声以上にコーラス部分かもしれません(2度目になりますが、上の動画の中のコーラス前列向かって右のお方にご注目を。ドラマーもキュートですが…笑)。フック訳のコーラス部がどうしても頭の中でヘビーローテーションしてしまいます…。

 その部分の歌詞は、“Don't show up, don't come out”。訳せば、「私の前に姿を出さないで。出て来ちゃダメよ」になるでしょう。彼女自身もこの部分の歌詞が気に入っているのでしょうか、それともこのコロナ禍で注目されるように戸惑っているかもしれません。

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 この部分の歌詞を引用して#stayhomeを呼びかけたこともあり、新型コロナ感染拡大防止のための「外出自粛ソング」としてラジオ局がこぞってオンエアされていました。でも、私としてはコロナ禍以前から注目していたということは忘れないでください…。

そもそもデュア・リパってどこの国の方?

ysl new fragrance 2019 uk launch party
David M. Benett//Getty Images
2019年9月17日にロンドンのサマセットハウスで開催されたYSL New Fragrance 2019 UKローンチパーティーに家族で出席したデュア・リパ。左から母のAnesa(アネッサ)、そして本人デュア、弟のGjin(グジン)、妹のRina(リナ)、そして父Dukagjin(ドゥカジン)。その美貌も納得してしまうほどのファミリーです。

 1995年8月22日生まれでイギリス・ロンドンが出身地。両親は、近年(歴史的には1998年2月~1999年6月11日とされています)まで紛争状態だったコソボ共和国出身。現在は実業家として活躍する父親は、以前はロックミュージシャン。そんな父親の影響を受けてか、デュア・リパはミュージシャンの道へ進みます。これを決定づけたのは、映画『ムーラン・ルージュ』の主題歌『Lady Marmalade』を聴いたときだったそうです。“Gitchy gitchy ya ya ta ta”ってやつです。 

 イギリスに住んでいた彼女ですが、13歳のときに家族と共に両親の出身地であるコソボに帰国。その間もP!nk(ピンク)やNelly Furtado(ネリー・ファタド)などの曲をカバーしてYouTubeに投稿。そして、話題となりました。

 そして15歳のときに両親を説得し、舞台芸術の学校へ通うため単身ロンドンにわたります。そこで勉強に励みながら、生活費を稼ぐために夜はナイトクラブで働き、モデルなどの仕事もこなします。体型に対する批判を浴びたこともあったそうですが、そのころの経験が曲づくりにも活かされているとのちに語っています。

 そんな彼女は2015年に出会いに恵まれ、19歳で英ワーナー・ミュージック・グループと契約。そして同年の8月にデビューを果たしたのでした…。ロッカーである父親が聴く曲は、ボブ・ディランやデヴィット・ボウイ。そして彼女自身が好んでいたのは、デスティニーズ・チャイルドなどR & Bやヒップホップテイストの音楽です。そしていつしかそれらが融合され、デュア・リパ流のサウンドが生まれたというわけです。

 自分がつくり出す曲を、自ら「ダークポップ」と呼ぶ彼女。シュールとも言える歌詞をダンサブルなメロディーに乗せるところは、まさに「ダークポップ」と言えるかもしれません。それに加えて、本人いわく「電話だと男性に間違われる」と語るほどのハスキーボイスによって、彼女でしか表現できない世界を築き上げている…と言っても過言ではないでしょう。

 デビューの2015年、10月にはセカンドシングル『Be The One』も発表。イギリスではチャートインを逃すものの、ベルギーとポーランドで1位に。ヨーロッパを中心に大ヒットします。2016年にはイギリスの放送局BBCの"Sound of 2016"にノミネートされ、同年発売のシングル『Hotter Than Hell』がイギリスチャートで15位に…。

 そうして時代に波に乗った彼女は、2017年にはヒットメーカーとして知られるDJマーティン・ギャリックスとのコラボシングル『Scared to Be Lonely』を発表すると世界中で大ヒットとなります。 同年8月に行われた「サマーソニック 2017」には初来日を果たしています。その後2018年4月には、DJの中でもNo.1の実力と謳われるカルヴィン・ハリスとのコラボによる『One kiss』を発売。同年12月に行われた第61回グラミー賞では、最優秀新人賞にノミネートされ、翌2019年2月に同賞を受賞します。

 そんな絶好調のときに出した曲が、ここでおすすめしている『Don’t Start Now 』というわけです(2019年11月 )。ノスタルジックを感じさせるような曲調で、リリースされてから現在まで、Billboard Hot 100で常にチャートインしています。

 …というわけで、デュア・リパの魅力を理解していただけたでしょうか? 現在もなおも時代の先端で活躍する彼女ですので、近況に関してはご自身でご確認ください!

デュア・リパはこの状況下の
まさに“nadge”な存在です!

 新型コロナ感染拡大防止のための「外出自粛ソング」としてヘビーローテーションされた彼女の代表作『Don’t Start Now』は、「おうち時間」のわれわれの肩を押してくれる、実に“nadge”(nadgeとは、行動経済学や行動科学分野における用語。強制的でなく、自発的にあるべき行動を選択するよう導く仕掛けや手法のこと)な曲であり、ディスコ世代の心をくすぐる絶好のアンセムだったのです。

 同時に彼女は、肉体的な面でもわれわれを肘(ひじ)で軽くつついてくれるのです。外出自粛およびリモートワークが一般化したことによる、いわゆる「コロナ太り」に心悩ます方も少なくないでしょう。そんな方たちにもデュア・リパは、キッカケと勇気を提供してくれるのでした…。

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Dua Lipa - Let's Get Physical Work Out (Official Video)
Dua Lipa - Let's Get Physical Work Out (Official Video) thumnail
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 このようにおうち時間が長くなればなるほど、私の中のデュア・リパへの依存度は高まる一方となったわけです。上の動画と一緒に、エクサイズもしましたし…(笑)。デュア・リパを「絶世の美女」と言っても、おそらく誰も文句を言わないでしょう。ですが、それだけではないところが、ここまで彼女を人気にさせたことも間違いありません。

 彼女のインスタグラムを眺めれば、すぐに理解できるはずです。決して気取っていたり、カッコつけたりなどしていません(写真撮影時でのポーズの場合は、特別です)。実に親しみやすく、正直な自分の現在の顔を写し出してくれているのがわかるでしょう。

 ときに堂々としていて、ときにオチャメに他愛もない表情も見せてくれます。そして、ほんの少しですが牧歌的なところも見せてくれるのです…家族と一緒の写真を堂々と見せているところは実に愛らしいじゃないですか!? それは曲にもそのまま表れているのです。要するに彼女は、老若男女も関わらず、愛すべき存在と言えるのです。彼女の名前“Dua”とは、両親たちの母国語であるアルバニア語で『愛』を表しているそうです。まさにそれそのもの。愛に満ちた女性なのです。

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Dua Lipa - Good In Bed (Official Lyrics Video)
Dua Lipa - Good In Bed (Official Lyrics Video) thumnail
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 それでは、彼女の曲でエクサイズしたあとは、上の曲とともにベッドにてお過ごしください。もちろん、パートナーと一緒に…。

 最後に、まだ眠りにつけないという方(お二人)のために、彼女のインスタグラムのPOSTの中からおすすめのものをピックアップしておきます。こちらをナイトキャップとともに楽しんでください。

デュア・リパInstgram写真館

 まさに最後のPOSTのキャプションにあるように、私もデュア・リパとBromance(ブロマンス=恋愛的友情関係)となりたいものです。もちろん、マイリー・サイラスもアンドリュー・ワットも一緒ならなお良しです。

公式サイト