新プリンスのお披露目にともない、ノッティンガムのとあるローカルブランドに注目が集まっているそうです。
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How this long-standing royal baby tradition has boosted a small family shawl business
2018年4月23日(現地時間)に誕生した、ウィリアム王子&キャサリン妃の次男ルイ・アーサー・チャールズ王子。まだ生後間もない新生児ですが、すでにイギリス経済に大きく貢献していることが明らかになりました。
今回、注目を集めたのはルイ王子のおくるみ。
夫妻が新プリンスを初披露した際、イギリス・ノッティンガム発のニットブランド「GH Hurt & Son Ltd(ジーエイチハートアンドサン)」によるメリノウールのブランケットに包まれていたそうです。
100年以上の歴史を誇る家族経営のこのブランド、現在は3代目がビジネスを引き継ぎ、王室にブランケットを提供。同ブランドのブランケットが初めて目撃されたのは、1948年11月。エリザベス女王がフィリップ王配との第1子、チャールズ皇太子をお披露目したときだと言われています。
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ウィリアム王子&キャサリン妃もその伝統にならい、ジョージ王子とシャーロット王女が誕生したときには、手作業で仕上げられたこのブランドのブランケットを使用しています。
ただ、第3子誕生の際にも使用するとは知らせていなかったようで、ブランドのディレクターであるジリアン・テイラーさんは、「とても嬉しいサプライズでした ― 私たちのブランケットが選ばれたのに気づいたのは、お2人が病院から出てきたときのことでした。ブランケットのユニークなレースデザインを一目見て、すぐに私たちのものだとわかりました」と、コメントしています。
そんなルイ王子のおくるみ「Nottingham Lace Knitted Baby Shawl」のお値段は、69.95ポンド(約10,500円)。すでに問い合わせが殺到しているとのことです。
「朝から大忙しです ― オンラインでの売り上げが増加してまして、海外、特にアメリカからの問い合わせが増えています。このブランケットは地元の伝統的なレース編みを取り入れているので、ノッティンガム特有のデザインが世界中に広まるのはとても嬉しいことですね」とのこと。(次ページへつづく)
このブランケットは、82歳になるジリアンさんの父ヘンリー・ハートさんが手がけたアーカイブデザインからアイディアを得た最新デザインとのこと。「新しいデザインですが、何十年も前にデザインされたレースニットからインスパイアされています」と語っています。
現在も400年以上前の機械を使ってブランケットを作っているため、生産がニーズに追いついていないのだとか…。ですが、「ウィリアム王子&キャサリン妃も愛用するブランケットを手に入れたい!」という人たちのためにも、在庫を切らさないように気をつけているとテイラーさんは語ります。
「ただ、お届けまでに少し時間がかかるかもしれません。(ルイ王子の誕生にともない)大量のオーダーが入ったので、発送に大忙しなのです」と。
ちなみに初披露の際、ジョージ王子は「Super-fine Merino Wool Christening Shawl」、シャーロット王女はアールデコ調の「Elegant Soft Wool Baby Shawl」に包まれていたとのこと。
他のロイヤルベビーたちが使用したブランケットのデザインも、気になるところですね。
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From Harper’s BAZAAR UK
Courtesy of GH Hurt & Son LtdTranslation / Reiko Kuwabara