チャールズ皇太子のバースデーディナーで、息子のことを“ダッチー・オリジナル”と呼んでいたエリザベス女王。その理由とは?

Queen & Prince Charles

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 チャールズ皇太子の70歳の誕生日に、バッキンガム宮殿でバースデーディナーを開いたエリザベス女王。
 
 乾杯の挨拶では、父親、慈善家、そしてビジネスマンとして活躍する皇太子を称賛。「フィリップと私はこの70年間、チャールズが自然保護やアートプロジェクトの推進者、慈善活動のリーダー、王室史上最も献身的で尊敬されている次期王位継承者、そして素晴らしい父親へと成長する姿を見守ってきました」とのこと。
 
 また「彼は芯が強く情熱的で、クリエイティブな人間です。妻カミラにも支えられています」とも語り、最後に「今日は私の息子で、“ダッチー・オリジナル(Duchy Original)”の誕生日をお祝いして、乾杯をしましょう」という言葉で締めくくっていました。
 
“ダッチー・オリジナル”という呼び名は、チャールズ皇太子が1990年に創設した有機食品ブランド、ダッチー・オリジナルズ(Duchy Originals)からとったもの。皇太子がダッチー・オブ・コーンウォール(コーンウォール公領)の主であることからそう名付けられたブランドで、最も有名なのはオーガニックの小麦&オーツ麦で作られたビスケットシリーズです。女王が息子を“ダッチー・オリジナル”と呼んだのは、チャールズ皇太子がビスケットのように「甘い」存在だからかもしれません。  
       

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 あるいは、ブランドに対する献身的な姿勢を指している可能性もあります。
 
 チャールズ皇太子&カミラ夫人の公式ウェブサイトによると、同ブランドは2010年、イギリスの高級スーパー、ウェイトローズ(Waitrose)と独占契約を結んだそう。ウェイトローズのネットスーパーでは現在、有機野菜から牛乳、エールビール、ビスケットまで、300点以上ものダッチー・オリジナルズの商品を販売。売り上げは、皇太子のチャリティ活動を支援する「ザ・プリンス・オブ・ウェールズ・チャリタブル・ファウンデーション(The Prince of Wales’s Charitable Foundation)」に寄付もされるということです。
    

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 女王はほかにも、皇太子の成長を見届ける喜びについても語っていました。
 
「母親として息子の70歳の誕生日をお祝いできるということは、とても光栄なことです」「それは、我が子の成長を見届けられるほど長生きしているという証拠でもあります。例えるなら、植えた苗木が立派な木に成長するまでを見届けたような気分です」とのこと。
 
 親子の絆と深い愛情を感じさせるスピーチを披露したエリザベス女王。親にとって、子はいつまでも子であることを改めて実感しました。

From Marie Claire
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Translation / Reiko Kuwabara