34歳の王子はまず初めに、メンタルヘルスについて「まだまだネガティブなイメージが強く、誤解や偏見に満ちています。そのため、人に相談しにくいと感じる若者も多いようです」とコメント。

 さらにインスタグラム&ツイッターの中毒性や、SNS上での誹謗中傷トラブルについて、「ソーシャルメディアは薬物やアルコールよりも依存性が高く、制限がないうえ、日常生活にも浸透しているため危険性も非常に高いのです。人間関係が希薄になるので、何か問題が起きた時に相談できる人がいないということが発生します。仕方なくネットで繋がっている人たちに悩みを打ち明けてみるも、悪口や誹謗中傷を書き込まれ、ネットいじめの被害に遭ってしまう…ということもあるのです。私たちはいま、誰でも変革を起こすことができるという、エキサイティングだけど精神的に不安定になりやすい時代を生きています」とコメントしました。

Meghan, Prince Harrypinterest
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 さらにソーシャルメディアと同じ理由で、ビデオゲームが子どもたちに及ぼす悪影響も懸念。「例えば『フォートナイト』。このバトルロイヤルゲームは、子ども向けではないように思います。でも、人気が高いため親もお手上げ状態で、どうすればゲームをやめさせることができるのか、分からないようです」とも語ります。

 さらに、「それはまるでゲームが脳や人格形成にダメージを与え、知らない子どもたちが突然家に現れ、家族が崩壊していくのをただ黙って見ているようでもあります。そうした理由から、『フォートナイト』は禁止すべきだと思います。子どもたちにそのゲームを所有させるメリットはどこにあるのでしょうか。こうしたゲームは中毒性を狙ってつくられているので、画面の前から離れられなくなるのです。なんだか無責任な話ですよね」と。

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 そんな王子は2014年、ウィリアム王子とキャサリン妃と共にメンタルヘルスの啓蒙キャンペーン「ヘッズ・トゥギャザー」を設立しています。

 先日開設されたサセックス公爵夫妻の公式インスタグラムには、「現在もメンタルヘルスにつきまとう、スティグマ(恥辱汚名など負の印のこと)や偏見の解消に向けて取り組んでいます。大事なのは、メンタルヘルスについてもっと話し合うことです。心に不調を抱えてもいいという考えを浸透させ、お互いの話や悩みを聞くことが大切だと思います。私たちの考え方は私たちの行動や気持ち、自分や他人への思いやりの心にも影響を与えるのです」とのメッセージが、新たにSNSにアップされていました。

 もう間もなくメーガン妃との第1子が誕生するためか、子育てや親の役割への関心がさらに高まっている様子の王子。ただハリー王子とメーガン妃は、インスタグラムのアカウント開設からわずか5時間45分にして、フォロワー100万人を突破し世界新記録を出したばかり。今後、彼らがSNSとどう向き合っていくのかも、注目です。



From Harper’s BAZAAR UK
Translation / Reiko Kuwabara
※この翻訳は抄訳です。


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