コメディからドラマまで、さまざまな役柄をこなす実力派俳優ブレンダン・フレイザー。彼は1990年代末から2000年初めにかけて、『ハムナプトラ(The Mummy)』シリーズや映画『ジャングル・ジョージ(George of the Jungle)』『原始のマン(Encino Man)』などのヒット作で、大ブレイクを果たしました。
その後はしばらくハリウッドから遠ざかっていたものの、最近、映画『ザ・ホエール』でアカデミー賞主演男優賞を受賞。彼の天性のカリスマ性とさまざまな役をこなせる演技の幅の広さが、今回の復活につながったと言えるでしょう。
過去には、ドクター・スースの児童書を原作とした『ロラックスおじさんの秘密の種(The Lorax)』といった人気アニメで声優を務めたほか、ファンタジーコメディ『モンキーボーン』でも主演に…。彼のキャリア自体は山あり谷ありでしたが、その才能と献身的な姿勢は、ハリウッドの愛すべきキャラクターとしての地位を確かなものにしています。
1991年:「90年代の申し子」時代
この忘れ得ぬ艶やかな長髪…。90年代は、フレイザーのキャリアがまさにスタートし、大活躍していた時代と言って良いでしょう。
1994年: パンクスタイル
ライダースジャケット姿のフレイザー。咥えたばこでカメラに向かって中指を立てたポーズからは、今やノスタルジーのようなものを感じます。
1994年:90年代のグルーヴ
90年代ファッションが現在リバイバルしていますが、ロングヘアにレザージャケットでポーズをとるフレイザーはまさに「元祖」です。
1996年: 「シルク・ドゥ・ソレイユ」
1990年代に大流行したベルベット素材のボタンダウンで、シルク・ドゥ・ソレイユ公演の会場に登場。
1996年: 映画『くちづけはタンゴの後で』
このように花束を抱えて来られたら、「ノー」と言える人はいないでしょう。シャーリー・マクレーン、リッキー・レイクらと共演したこの映画でのワンカット。
1997年: 映画『ジャングル・ジョージ』
この作品の主人公のターザン「ジョージ」は今でも、フレイザーが演じた中でも、特に代表的な役柄の一つとなっています。
1999年: アカデミー賞
フレイザーが途中で演技の道を諦めることなく、アカデミー賞主演男優賞を受賞したことを祝福しましょう。オスカーを獲得したのは、1999年のアカデミー賞授賞式に出席してから24年後のことでした。
2000年: 映画『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』
アクションシーンが満載の映画『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』の撮影は、過酷を極めるものでした。テムズ川にかかるタワーブリッジで撮影中の一枚。
2002年: 映画『愛の落日』
映画『愛の落日』の上映会で、シリアスな表情を見せるフレイザー。
2003年: ジョン・バルベイトスのファッションショー
当時は生まれた子どもの写真を持ち歩く人も多かったものですが、フレイザーもジミー・ファロンに写真を見せていました。アメリカのファッションブランド ジョン・バルベイトスのファッションショーにて。
2004年: トーラス・ワールド・スタント・アワード
フレイザーはもちろんスタントマンではありませんが、スタントマンたちを称える「トーラス・ワールド・スタント・アワード」のプレゼンターとして登場しました。
2004年: 映画『クラッシュ』のプレミアにて
映画『クラッシュ』を代表するトリオと言えば、ブレンダン・フレイザーとサンドラ・ブロック、ポール・ハギス監督でしょう。同作品のプレミアにて。
2023年: アカデミー賞主演男優賞
アメリカ カリフォルニア州ハリウッドで開催された第95回アカデミー賞で、映画『ザ・ホエール』での演技が評価され、主演男優賞を受賞しました。
2023年: 放送映画批評家協会賞(CCA)主演男優賞
2023年はまさにブレンダンの年。カリフォルニア州ロサンゼルスで開催された第28回放送映画批評家協会賞でも、主演男優賞を受賞しました。
2023年: 全米映画俳優組合賞
映画『ザ・ホエール』での演技は、第29回全米映画俳優組合賞でも主演男優賞に輝きました。
2023年: パームスプリングス国際映画祭
2023年の映画賞シーズンで主演男優賞ノミネートの常連となり、すっかり親しくなった二人。映画『エルヴィス』のオースティン・バトラーとフレイザー。
2023年: 『ヴァニティ・フェア』主催のアカデミー賞アフターパーティーで
主演男優賞のフレイザーと映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー。
2023年: ザ・ビュー
トーク番組「ザ・ビュー」に出演したフレイザー。アカデミー賞主演男優賞を受賞した作品「ザ・ホエール」について語りました。
source /ESQUIRE US
Translation / Keiko Tanaka
※この翻訳は抄訳です