SAG賞とは

ゴールデングローブ賞と時を同じくして、第29回全米映画俳優組合賞(SAG賞)の候補が公式アカウントのライブ配信で発表されました。

昨年度は、『イカゲーム』が非英語作品のドラマとして初ノミネートされ、チョン・ホヨンとイ・ジョンジェの俳優2人がW受賞を果たし話題になったこの賞。ハリウッドの俳優たちの労働環境を守るため結成された労働組合「全米映画俳優組合(Screen Actors Guild)」が1995年より開始し、「連邦テレビ・ラジオ芸能人組合(American Federation of Television and Radio Artists)」との合併を果たし、「SAG-AFTRA」となった後も続く映画とテレビのためのアワードイベントです。投票者にアカデミー会員と共通する人物が多いため、その行方を占う“前哨戦”のひとつとも言われています。

2023年のノミネーションのアナウンスを担当したのは、ブロードウェイのミュージカルスターで近年はNetflixの『エミリー、パリへ行く』で世界的認知度が急上昇しているアシュレイ・パークと、飛ぶ鳥を落とす勢いのドラマシリーズ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』でシーズン2からメインキャストになっているヘイリー・ルー・リチャードソンです。

2023年注目は『エブエブ』VS.『イニシェリン』の最多ノミネート対決

最多ノミネーションは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と『イニシェリン島の精霊』が映画作品として5部門でタイ。テレビ部門はラストを迎えた『オザークへようこそ』が、4部門を記録しています。

何といってもこの賞の面白みは、チームの受賞があるということ。誰かひとりではなく、俳優たち全員のチーム力も作品の力として評価されています。果たして、どの作品が選ばれるのか? 授賞式はアカデミー賞授賞式をおよそ2週間後に控えた、現地時間2023年2月26日(日)。その様子はNetflixのYouTubeチャンネルにて配信される予定。映画ファンならオッズ作成のためにも見逃せません。

その他、主要候補リストは以下となります。

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映画部門

最優秀キャスト賞

主演女優賞

  • ケイト・ブランシェット 『Tár(原題)』
  • ダニエル・デッドワイラー 『Till(原題)』
  • ヴィオラ・デイヴィス 『The Woman King(原題)』
  • アナ・デ・アルマス 『ブロンド』(Netflixにて配信中
  • ミシェル・ヨー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

主演男優賞

  • オースティン・バトラー 『エルヴィス』
  • コリン・ファレル 『イニシェリン島の精霊』
  • ブレンダン・フレイザー 『ザ・ホエール』(日本公開2023年4月予定)
  • ビル・ナイ 『生きる LIVING』(日本公開2023年3月31日)
  • アダム・サンドラー 『HUSTLE/ハッスル』(Netflixにて配信中

助演女優賞

  • アンジェラ・バセット 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
  • ホン・チャウ 『ザ・ホエール』
  • ケリー・コンドン 『イニシェリン島の精霊』
  • ジェイミー・リー・カーティス 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
  • ステファニー・スー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

助演男優賞

  • ブレンダン・グリーソン 『イニシェリン島の精霊』
  • バリー・キオガン 『イニシェリン島の精霊』
  • ポール・ダノ 『フェイブルマンズ』
  • キー・ホイ・クァン 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
  • エディ・レッドメイン 『グッド・ナース』

スタントアンサンブル賞

  • 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
  • 『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
  • 『トップガン マーヴェリック』
  • 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
  • 『The Woman King(原題)』

テレビ部門

アンサンブル演技賞(ドラマ)

  • 『オザークへようこそ』(Netflixにて配信中
  • 『ベター・コール・ソウル』
  • 『ザ・クラウン』
  • 『セヴェランス』
  • 『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』

女優賞(ドラマ)

  • ジュリア・ガーナー 『オザークへようこそ』
  • ローラ・リニー 『オザークへようこそ』
  • ジェニファー・クーリッジ 『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』
  • エリザベス・デビッキ 『ザ・クラウン』
  • ゼンデイヤ 『ユーフォリア/EUPHORIA』

男優賞(ドラマ)

  • ジョナサン・バンクス 『ベター・コール・ソウル』
  • ジェイソン・ベイトマン 『オザークへようこそ』
  • ジェフ・ブリッジス 『ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤』(Disney+にて配信
  • ボブ・オデンカーク 『ベター・コール・ソウル』
  • アダム・スコット 『セヴェランス』 

アンサンブル演技賞(コメディ)

  • 『アボット エレメンタリー』
  • 『バリー』
  • 『一流シェフのファミリーレストラン』
  • 『Hacks(原題)』
  • 『マーダーズ・イン・ビルディング』

主演女優賞(コメディ)

  • ジェナ・オルテガ 『ウェンズデー』
  • クリスティナ・アップルゲイト 『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』(Netflixにて配信中
  • レイチェル・ブロズナハン 『マーベラス・ミセス・メイゼル』(Amazon Prime Videoにて配信中
  • キンタ・ブランソン 『アボット エレメンタリー』
  • ジーン・スマート 『Hacks(原題)』

男優賞(コメディ)

  • アンソニー・キャリガン 『バリー』
  • ビル・ヘイダー 『バリー』
  • スティーヴ・マーティン 『マーダーズ・イン・ビルディング』
  • マーティン・ショート 『マーダーズ・イン・ビルディング』
  • ジェレミー・アレン・ホワイト 『一流シェフのファミリーレストラン』

女優賞(ミニシリーズ&テレビ映画)

  • エミリー・ブラント 『The English(原題)』
  • ジェシカ・チャステイン 『George and Tammy(原題)』
  • ジュリア・ガーナー 『令嬢アンナの真実』
  • ニーシー・ナッシュ 『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』(Netflixにて配信中
  • アマンダ・サイフリッド 『ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女』

男優賞(ミニシリーズ&テレビ映画)

  • スティーブ・カレル 『その患者、シリアルキラー』(Disney+にて配信
  • タロン・エジャトン 『ブラック・バード』(AppleTV+にて配信中
  • ポール・ウォルター・ハウザー 『ブラック・バード』
  • サム・エリオット 『1883(原題)』
  • エヴァン・ピータース 『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』

スタントアンサンブル賞(コメディ&ドラマ)

  • 『キャシアン・アンドー』(Disney+にて配信
  • 『ザ・ボーイズ』
  • 『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』
  • 『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』
  • 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(Netflixにて配信中