強い雨と肌寒い日が続く梅雨の季節が明けると、久しぶりに太陽が姿を現し、これまで手放せなかったレインコートやカーディガンが急に暑苦しく感じるようになります。そんな急な夏の訪れに、「何を着ればいいんだ!? 」と焦ってしまいませんか?
(地域にもよりますが)例年の梅雨明けは7月下旬と言われています。幸いにも本格的な夏がくるまで、あと1~2週間の猶予があります。その間に、毎朝の服選びに困らないよう準備していきましょう。
ここに、夏の服選びに戸惑わないためのガイドを作成しました。
1.夏の生地を選ぶ
冬に防寒パンツをはいているなら、夏は防暖パンツをはきましょう。軽量なチノやコットンパンツ、またはライトカラーのジーンズやリネン、シアサッカーなどがそれに当たりです。冬にウールは選ばれやすいですが、夏の素材というとあまり知られていないようです。
2.デオドラントや消臭剤を使用しましょう
消臭剤に関しては、失敗の声がよく聞かれます。匂いつきの消臭剤を選んで香水と混じり強烈な香りをつくってしまったり、パウダー入りで服が白くなってしまったり…。
よくありがちなのがデオドラントによって、白いTシャツが黄ばんでしまうことです。デオドラント系のコスメに含まれるアルミニウムが原因で起こる脇の黄ばみに関しては、洗濯前に使えるシミ抜き製品が効果的です。よく染み込むように優しく布に叩き込んでください。
香水をつける場合には「香料なし」のものを選び、濃い色柄ものの衣類を着る際にはパウダー入りでないものを選ぶようにしましょう。
3.サマーシューズは3足持つ
夏にあると便利なのは、ローファー、スニーカー、エスパドリーユもしくはサンダルの3足です。
ローファーは、ビジネスシーンやクラシックなスタイルのときに必要です。ニュートラルで無地のレザーもしくはキャンバス素材のスニーカーは、フルレングスのパンツでもショートパンツでも合わせやすい万能靴です。そして3つ目のエスパドリーユは、ローファーよりもカジュアルでスニーカーよりも、クラシックなポジションの履物です。レザーサンダルも良いですが、エスパドリーユのほうがスマートな印象に仕上がります。
4.靴下は「見えない」ものをチョイス
靴下をはかずに靴を履くことは、においや汚れの原因にもなるのでおすすめできません。とは言え、春まではいていたロングタイプの靴下では、足元は暑いままになってしまう。なので、靴から顔を覗かせないフットカバータイプの靴下を選びましょう。
5.ワイドパンツに挑戦する
ファッションヲタクでない限り、上の写真のようにゆったりとしたシルエットのスーツやボトムスを選ぶのは、少し勇気がいります。…が、暑いときに身体にまとわりつくようにぴったりとした服を選ぶのはストレスにもなります。
新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響で、おうち時間が増えたこのタイミングで過ごしやすさを重視し、このようなワイドパンツに挑戦してみてはいかがでしょうか?
6.サングラスに投資する
日本人にとって、サングラスが“キザ”なものだという印象は薄れつつあります。PCやスマホ、タブレットの普及により多くの人が目を酷使しているところに、夏の強い日差しが追い打ちをかけていることから、必要性を感じている人が増えているからかもしれません。
ファッションとして機能するアイテムですが、あなたの目を保護するためにもサングラスに投資することは必要経費と言えるでしょう。
7.夏に向けてヘアカットする
前髪重めのボブヘアやパーマスタイルも良いですが、季節の変化に合わせてヘアスタイルも変えるのが一番です。いますぐ行きつけの美容院やバーバーに、予約をとりましょう。
8.明るい色を選ぶ
軽い生地だけでなく、明るい色を思い切って選べるのも夏服の特権です。オレンジ色のコートよりもポロシャツのほうがまだ気が楽ですよね?
今季、パステルカラーやアメリカ風プレッピーがトレンドに復活の兆しを見せています。これについては以前、映画『リプリー』を例に挙げて「2020年夏のメンズウエアは、スリム・アーロンズが写した20世紀のスタイルを参考に」という記事で解説しています。スリム・アーロンズやミッドセンチュリーに興味のある方は、ぜひこちらも一読ください。
9.Tシャツ以外の選択肢をつくる
真っ白で上質な白いTシャツで解決できないスタイルは、ほとんどありません。ですが、夏に着るべきアイテムは他にもまだまだあります。開襟シャツや、ポロシャツ、サマーニット、スウェットなど選択肢はさまざま。
メンズウエアは進化し続けており、新しいデザインや素材を用いたアイテムが続々と誕生しています。夏をより快適に過ごすためにも、ぜひ次なる挑戦を続けてみてください。
Source / ESQUIRE NL