2022年に登場し一躍話題となった、オメガとスウォッチのコラボレーションモデル「バイオセラミックムーンスウォッチコレクション」。昨年には、3月から12月にわたる毎月の満月の日のみに発売される限定モデル「ミッショントゥムーンシャインゴールド(Mission to Moonshine Gold)」が11本(8月は2作品)登場し、時計ラバーのハートをわしづかみにしたのも記憶に新しいところ。
どのモデルも入手困難を極めたタイムピースでしたが、なんとシリーズ11モデル全てを収めたスーツケースが現在「オメガブティック銀座本店」に飾られています。果たしてこれは?
実はこのスーツケース、サザビーズのオークションに出品される予定の特別セットなのです。オークションの収益はオメガが2011年から支援を続けている非営利団体、「オービス インターナショナル」に全額寄付されます。
オメガが賛同した
空飛ぶ眼科病院とその使命
オービス インターナショナルとは、ニューヨークを拠点とする眼科医療の世界的な非政府組織(NGO)です。設立は1982年で、今日まで40年以上にわたって回避できる失明の予防や治療を最前線で取り組み続けています。その活動の鍵となるのが、同団体が所有する「認定眼科病院を搭載した航空機」です。
航空機(MD-10)に搭載されたその施設は、「空飛ぶ眼科病院(フライング・アイ・ホスピタル)」と呼ばれ、途上国での失明予防に向けた啓蒙活動や眼科治療を実施しています。ボランティアの医療専門家や臨床スタッフがその全てを行い、数百万人もの患者を救ってきました。
「空飛ぶ眼科病院」には、治療活動の他にも重要な任務があります。それは教育機関としての医師の研修です。機内には手術室や研修室をはじめとする充実した設備が整い、眼科医療の専門家を養成する地へと赴き現地の眼科治療チームに向けてトップレベルの研修を提供。これまでに95カ国以上で医療プログラムに参加しています。
オメガは2011年からオービス インターナショナルへの支援を続けていますが、その間にオメガのブランドアンバサダーを務める俳優ダニエル・クレイグがモンゴルにて、「空飛ぶ眼科病院」を訪れた様子を収めたドキュメンタリー動画「Through Their Eyes」を作成。さらに、こちらもブランドアンバサダーのシンディ・クロフォードが娘のカイア・ガーバーとペルーにて、「空飛ぶ眼科病院」を訪問したドキュメンタリー動画「The Hospital in the Sky」も制作するなど同団体の認知度向上に貢献しています。
「Through Their Eyes」― ダニエル・クレイグがオービス インターナショナルを訪問
「The Hospital in the Sky」―シンディ・クロフォードがオービス インターナショナルを訪問
ニコール・キッドマンやマイケル・フェルプスをはじめとする多くのブランドアンバサダーもまた、この活動を支援しています。今回のオークションは、こういった継続的な支援活動という文脈の中の一環となります。
サザビーズが主催するオークションの入札期間は、2月12日~24日まで。それまでの間、つまり2月11日(日)までは世界11の都市のオメガブティックで展示され、この特別なコレクションを間近で見ることができます。
もちろんオークション開始後は、オンラインでオークションにアクセスして入札することも可能。この希少なモデルが1セットとして提供されるのは今回が初とのこと。気になる人は、サザビーズによるオークションもチェックしてみてはいかがでしょうか。