[目次]

▼ スマートスピーカーとは?

▼ スマートスピーカーにできること

▼ スマートスピーカーの選び方

▼ スマートスピーカーのおすすめ10選

▼ まとめ


 GoogleやAmazon、Apple、LINEなどから販売され、SONYやBOSEなどの大手オーディオメーカーの製品もある「スマートスピーカー」。よく似たイメージがあるBluetoothスピーカーとの違いなど、わかりにくいことも多いかもしれません。

 そこでこのページでは、スマートスピーカー初心者の人に向けて、わかりやすく解説します。

スマートスピーカーとは?

 スマートスピーカーとは、簡単に言えば「人が話した内容を理解するスピーカー」のこと。話しかけると応答してくれます。「AI(人工知能)アシスタント」機能が搭載され、AI機能のアップデートや各種サービス利用のためにWi-Fiでインターネットに接続されています。

スマートスピーカーにできること

スマートスピーカー
metamorworks//Getty Images

 スマートスピーカーは、「手の代わりに声で操作するスイッチ」と考えるとわかりやすいかもしれません。例えば、「◯◯という音楽をかけて!」とスマートスピーカーに話しかければ、インターネットを介して希望の音楽をかけてくれます(※別途音楽配信サービスの契約が必要)。

 さらに、エアコンや照明などの家電の操作も可能です(対応機器を組み合わせる必要があります)。ニュースの読み上げや届いたメッセージへの返信など、スマートスピーカーは全て話すことで操作できるので、幼児からシニアまで誰にでも扱いやすいというメリットがあります。

スマートスピーカーの選び方

【1】対応する「AIアシスタント」で選ぶ

スマートスピーカー
rclassenlayouts//Getty Images

 現在、スマートスピーカーに搭載されている「AIアシスタント」は、大きく分けて以下の4つがあります。

  • GoogleのGoogle Assistant(グーグルアシスタント)
  • AmazonのAlexa(アレクサ)
  • AppleのSiri(シリー)
  • LINEのClova(クローバー)

 基本的な機能(スキル)に大きな違いはありません。ですが、例えば音楽を聴く場合Alexaなら「Amazon Music」、Siriなら「Apple Music」というように、使用できるサービスが異なります。そのため、現在使っているスマホや音楽配信サービスなどに合わせて、「AIアシスタント」を選ぶことをおすすめします。

Google Assistantの特徴

google logo
SOPA Images//Getty Images

 「OK Google(オーケー、グーグル)」の呼びかけで開始する、グーグルアシスタント。Androidスマートフォンにも搭載されているので、おなじみと言ってもいいかもしれません。そういった事情から利用者数が割合的に多く、AIの進化が早いメリットもあります。

 Google系のサービスを利用できるため、Androidスマホを利用している方なら、導入がスムーズというメリットがあります。LINEに対応しているのもポイントと言えるでしょう。

【主なサービス】

  • Google検索
  • YouTube Music
  • Google Play Music
  • Google 天気
  • Google ニュース
  • LINE ほか

Amazon Alexaの特徴

amazon logo
NurPhoto//Getty Images

 「アレクサ!」の呼びかけでスタートする、アマゾンアレクサ。スマホには搭載されていませんが、世界最大の通販サイトであるAmazonの圧倒的な販売網で普及を進めてきました。

 最大の特徴は、Amazonでショッピングができること。これは他のAIアシスタントにはできないことです。また自社サービスだけでなく、提携サービスが多いことも特徴の1つです。

【主なサービス】

  • Amazon(ショッピング)
  • Amazon Music
  • Yahoo!ニュース
  • Yahoo!天気・災害
  • ウェザーニュース ほか

Apple Siriの特徴

apple logo
SOPA Images//Getty Images

 「Hey! Siri(ヘイ、シリー!)」でスタートする、iPhoneに搭載されている「Siri」のスマートスピーカーです。設定・使用には、iOSデバイス(iPhoneかiPad)が必要となります。

 他社のスマートスピーカーと違い、使用できるサービスは多くありません。基本的にApple純正のサービスのみとなるため、スマホはiPhone、パソコンはMacといったように、Appleの機器やサービスをすでに愛用している方におすすめとなります。

【主なサービス(すべてAppleが提供】

  • Apple Music
  • 天気予報
  • ニュース
  • アラーム
  • Home Kit(スマート家電の操作)

LINE Clovaの特徴

line
SOPA Images//Getty Images

 AIアシスタントの中では、後発となるモデルがLINEの「Clova」です。「Clova(クローバー)」もしくは、「ねぇ、Clova」と呼びかけると起動します。

 最大の利点はLINEとの連動にあります。また、LINEのスマートスピーカーは赤外線リモコンが内蔵されている機種が多く、スマート家電でなくてもリモコンとして照明やテレビなどの操作が可能な点も特徴の1つです。

【主なサービス】

  • LINE
  • LINE通話
  • LINE MUSIC
  • LINEニュース
  • 天気予報 ほか

【2】音質にこだわるならオーディオメーカーの製品もおすすめ

smart speaker in studio
Yagi Studio//Getty Images

 AIアシスタントの開発元純正のスマートスピーカー以外に、BOSE(ボーズ)やSONOS(ソノス)などの高級オーディオメーカーも、AIアシスタント対応のスマートスピーカーを販売しています。

 オーディオメーカー製のスマートスピーカーは、音質にこだわって純正と差別化しているモデルが多いため、特に音楽をよく聴く方、音質にこだわりのある方におすすめです。なお、これらの製品は「Amazon Alexa」「Googleアシスタント」に対応しています。

【3】家電操作もするなら、対応製品をチェック

connecting to my smart speaker
SolStock//Getty Images

 スマートスピーカーを介して、「スマート家電」の操作も可能です。例えばエアコンやテレビ、ドアロック、そして部屋の照明などが対応しています。これらはネットワークに接続することで指示のやりとりを行うので、対応している製品の購入が必要となります。

 また、家電そのものがスマート家電でなくても、スマートスピーカーから指示を受けて、今お持ちの家電に赤外線リモコン機能で指示を出すことができる製品も販売されています。これらの対応状況は、各社さまざまです。詳しくは各社のホームページを見て、お目当ての製品が対応しているかどうかを確認することをおすすめします。

スマートスピーカーのおすすめ10選

Google Google Nest Mini

google nest mini
Rakuten

楽天市場 で詳細を見る

 Googleが開発したスマートスピーカーの中で、最も新しくコンパクトなモデルです。重さが170gと軽量なので壁掛けも可能。電源ケーブルが1.5mと長いため、設置する場所の自由度が高いのも特徴です。

 「Googleアシスタント」の魅力は、能力そのものの高さです。音声の認識精度、回答の精度ともに他社をリードしていると言われています。現在、Androidスマホを使っている方やGoogleのサービスを多く使っている方のスマートスピーカー入門におすすめです。

  • Googleアシスタント対応

Google Nest Audio

image
Rakuten

 Google純正のスマートスピーカーの中核モデルで、人気だった「Google Home」の後継モデルです。バッテリーを内蔵していない、常時給電タイプです。従来型よりサウンドが強化され、高音質化された分だけサイズが大きくなりました。

 2台をペアリングすればステレオ再生も可能ですが、音の情報・密度が格段にアップしているので、例えば寝室で音楽を流すならこれ1台で十分でしょう。音量調整などの操作は、声もしくはアプリからの操作が基本。「Nest Miniは気に入っているけど、もう少し音がいいものを…」と考えている方に最適です。

  • Googleアシスタント対応

Bose Home Speaker 300

BOSE HOME SPEAKER 300

HOME SPEAKER 300

BOSE HOME SPEAKER 300

¥33,000
Amazon で見る

 「Home Speaker 300」は上級モデルに比べて機能を絞ることで、BOSEならではの高品質なサウンドを手頃な価格で楽しめるよう考えられています。バッテリーを内蔵せず、防滴性能もありません。ですが、部屋に据え置きで使うにはちょうどいいモデルです。

 このモデルの魅力はコンパクトなサイズに見合わない、BOSEらしいパワフルなサウンド。実際に聴くと感じられる音のバランスのよさは、コンパクトオーディオの先駆者ならでは…と言えるでしょう。 

  • Googleアシスタント & Amazon Alexa対応

Amazon Amazon Echo

Amazon Echo 第4世代

Echo 第4世代

Amazon Echo 第4世代

¥11,980

 Amazonのアレクサを使うためにつくられた、Amazon純正のスマートスピーカーが「Echo」シリーズです。その中で最もベーシックなモデルが「Amazon Echo」で、コチラは改良が施された第4世代となっています。

 自慢は上級モデルから引き継いだ高音質。内蔵スピーカーは1つながら、豊かな低音の広がりを楽しめます。クリアな音質でDolby(ドルビー)にも対応。2台あればステレオ再生も可能です。

 Amazon musicだけでなく、Apple MusicやSpotifyにも対応しているので、音楽を思う存分楽しむことができるでしょう。

  • Amazon Alexa対応

Amazon Amazon Echo Dot 第4世代

Amazon Echo Dot 第4世代

Echo Dot 第4世代

Amazon Echo Dot 第4世代

¥5,980

 Amazonの「Echo」シリーズで、最もコンパクトな「Echo Dot」の最新モデルです。第3世代と比べると、平たいデザインから丸みを帯びたデザインに大きく変更され、音質も向上しています。上級モデルの「Echo」との違いは、スピーカーの性能です。

 コチラは、音楽をバリバリ楽しむという感じではありません。しかし、ラジオなどは十分快適に聴けますし、音声でスマート家電のコントロールをするにも最適。コンパクトなので部屋のどこにでも設置することができ、邪魔になりにくいのもメリットと言えるでしょう。

  • Amazon Alexa 対応

Bang & Olufsen Beosound A1 2nd Generation

Bang & Olufsen A1 2nd Generation

A1 2nd Generation

Bang & Olufsen A1 2nd Generation

¥36,273

 高級オーディオブランド「Bang & Olufsen(バング & オルフセン)」も、スマートスピーカーを用意しています。

 18時間再生可能なバッテリー内蔵 & 防水・防塵設計で、屋外でも音楽を楽しめます。Amazon Alexaに対応しているので、音楽のセレクトや音量調整で本体に触れる必要はありません。

 モノラルスピーカーが1つだけのシンプルかつコンパクトな設計ですが、その音質はさすが「Bang & Olufsen」と大変好評。本体カラーは5色。シックな深緑やラグジュアリーなゴールドなど選べます。

  • Amazon Alexa 対応

Sonos One

Sonos One

One

Sonos One

¥28,909

 美しいデザインで、近年人気のオーディオメーカー「Sonos(ソノス)」は、現在2種類のスマートスピーカーをラインナップしています。こちらは据え置き型の主力モデルです。

 ユニークなのはBluetoothに対応していないこと。Wi-Fiで接続することで、より高音質なBGMを楽しむコンセプトになっています。

 なお、同じ見た目で音声アシスタントを搭載していない「One SL」を接続すれば、ステレオ再生も可能です。さらに同じSonosのサウンドバーなどと接続すれば、ホームシアターの一部としても使えます。

  • Amazon Alexa 対応

Apple HomePod mini

image
Rakuten

 Apple MusicやiTunesの音楽を存分に楽しむためにつくられたのが、この「HomePod mini」です。ふた回りほど大きい「HomePod」に比べると、空間認識機能やApple TVとのホームシアター連携機能が削られていますが、それだけ価格はお求めやすくなりました。

 使用にはあくまでiPhoneが必要となりますが、その分、近づけるだけでペアリングしたり、音声検索機能がiPhoneとシームレスに連動するなど、iPhoneユーザーにとっての使いやすさは抜群です。

 スマートスピーカーとして見ると、連携できる家電が他社製品に比べて少ない点は懸念ですが、音質はこの価格帯では相当なレベルだと専門家からも好評で、2台つなぐとステレオスピーカーとしても使えます。Appleユーザーには、最初におすすめしたい製品です。

  • Apple Siri 対応

LINE LINE Clova WAVE

line clova wave
Rakuten

 LINE純正のスマートスピーカーの中で、最も標準的なモデルがコチラの「Clova WAVE」です。高さ20cmほどとやや大きめのモデルながらインテリアになじみやすいスマートなデザインで、しかも、バッテリー内蔵なので家の中のいろいろな場所で使用可能となっています。

 音楽ストリーミングサービスは、LINE MUSICとの連動が可能。ウーハー1台とツイーター2台が内蔵された、自然で心地のよい音が魅力です。またLINE Clova独自の機能として、赤外線リモコン機能を搭載。対応している照明やテレビなら手軽にスマート家電化できます。

  • LINE Clova 対応

LINE LINE Clova Friends SALLY 赤外線リモコンセット

image
Rakuten

 「LINE Clova」の魅力を最も手軽に楽しめるのが、この「LINE Clova Friends」シリーズです。入門用らしい手頃な価格も魅力。こちらはLINEスタンプでおなじみの黄色いひよこ「SALLY(サリー)」を模したデザインで、子どもからも人気の商品です。他に、茶色いクマ「BROWN(ブラウン)」もあります。

 こちらもバッテリーを内蔵しているので、リビングや子ども部屋など使いたい場所に手軽に持ち運べます。「電話をかけて」と呼びかければ、LINE無料通話ができるのも便利。ラジオを聴いたり、クックパッドのレシピを聴くこともできるので、ファミリーで使うのにぴったりです。

  • LINE Clova 対応

まとめ

 スマートスピーカーは販売しているメーカーもまだ多くなく、製品もあまり多くありません。選び方がシンプルで、迷うことも少ないがいいところです。実際の生活にスマートスピーカーを取り入れてみると、意外な使い方や発見があるかもしれません。一度試してみるのもおすすめです。