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ここ数年で人気急上昇なのが、「モバイルモニター(モバイルディスプレイとも)」です。据え置き型のPCモニターと違って大きなスタンドがなく薄型のため、使わないときは収納できることが人気の大きな理由です。
モバイルモニターを持ち運んで出張先などでも使えますが、自宅でのテレワーク効率化のために使う人や、Nintendo SwitchやPS4(プレステ4)などのゲーム機とつなげる個人用モニターとして使う人が多く、最近では大型の17インチモデルも登場しています。
このページでは、モバイルモニターの使い方をシチュエーション別に紹介すると共に、ASUSやIO DATA、山善など人気メーカーの信頼できる製品を中心におすすめのモバイルモニターを紹介します。
モバイルモニターの魅力と使い道
モバイルモニターには、工夫次第でさまざまな使い道があります。ここでは、モバイルモニターが役立つ使い道・シチュエーションに関して紹介しましょう。
モバイルモニターは、ノートパソコンのサブモニターにも最適です。据え置き型のモニターと違って、使わないときはコンパクトに収納できるので邪魔になりません。自宅でのテレワークでも、必要なときだけリビングやダイニングにサッと作業環境をつくれます。
USB-typeCケーブルで、映像と電力を共に送ることのできる「USB PD」に対応したPCとモバイルモニターを組み合わせれば、電源アダプターなしでモバイルモニターが使えるのも便利。手軽さを重視するなら、この「USB PD」対応品を選ぶのもおすすめです。
モバイルモニターを持参すれば、出張やワーケーション先のホテルでも、オフィスや自宅に近いPC作業環境を整えられます。
モバイルモニターはノートパソコンのように薄く折りたためるので、スーツケースやバックパックに入れて簡単に持ち運べます。少し荷物が重くはなりますが、画面が2つになることで作業効率が高まります。
映像出力に対応したスマートフォン(iPhone・Android)をモバイルモニターに接続すれば、スマホの画面を大画面に映し出すことが可能です。
スマホとモバイルモニターがあれば、テレビやPCがなくても、NetflixやAmazonプライムビデオなどにある映画を大きな画面で見れるようになります。
モバイルモニターをゲーム機につなぐ使い方も人気です。例えば、Nintendo Switchのディスプレイは6.2インチ(標準モデル)と小さめですが、モバイルモニターにつなげば2倍~3倍程度の大きさでゲームに没頭できます。
PS4(プレステ4)/PS5(プレステ5)もモバイルモニターに接続できます。モバイルディスプレイがあれば、家族でテレビの取り合うことも少なくなり、テレビのない部屋でもゲームができるようになるので、1台あると何かと便利でしょう。
タッチパネルに対応したモバイルモニターなら、マウス操作やノートPCのトラックパッド操作に慣れていない人でも、パソコンをスムーズに使えます。
タッチパネルに対応したPCもありますが、今あるPCがタッチパネルで使えるようになるので出費が少なく済み、しかも、2画面になるので何かと使い勝手が良くなります。
バッテリー内蔵のモバイルモニターなら、新幹線や飛行機で電源の取れない席でも使えますし、キャンプ先でスマホとつないで映画を観ることもできます。
製品数は多くありませんが、バッテリー内蔵タイプなら電源がなくても3~4時間ほどモバイルモニターを使えるので、使い方に応じて選ぶとよいでしょう。
モバイルモニターの選び方とチェックポイント
モバイルモニターの画面サイズは、小さいもので10インチ、大きいもので17インチほど。まずはサイズから決めるとよいでしょう。ノートPCと一緒に使うなら、画面のサイズを揃えるのもひとつの方法。重ねて持ち運べるサイズなら、持ち運びもしやすくなります。
解像度は「フルHD(1920 × 1080px)」がおすすめです。これより解像度が低いと、昔のパソコンのように狭い範囲しか写らず扱いづらくなります。高精細の映像を見たい場合は、4Kモデルを選ぶのもよいでしょう。
モバイルモニターは、「HDMI」か「USB type-C」で接続するものがほとんどです。接続する機器(PC・スマホ・ゲーム機)に合わせて選びましょう。
USB type-Cの場合、1本のケーブルで映像出力と給電ができる製品もあり、こうしたものを選ぶとケーブル類がすっきりして使い勝手が向上するはずです。
モバイルモニターは、製品やサイズによって重さが大きく変わります。軽いものだと300g未満からありますが、重い物は1kgを超えます。
また、同じサイズでもメーカーや製品、バッテリーの有無によって重さは意外なほど違うので、購入前に必ずチェックしましょう。
タッチパネル式のモニターは、マウスを使わずに操作できるため、作業の効率が上がります。また、バッテリー内蔵タイプだと、電源が取れない場所でも数時間使えます。
どちらも利便性がアップしますが、価格が高くなり、本体も重くなります。機能と予算、持ち運びやすさのバランスをみて選びましょう。
モバイルモニターのおすすめ11選
おすすめのモバイルモニターを紹介します。後半にいくにつれて、徐々にモニターサイズが大きくなっていきます。最後は4Kモデルも紹介します。
JapanNext JN-MD-IPS1010HDR
【10.1型】たった260gだからいつも持ち歩ける
モバイルモニターで、最も小さなクラスとなる10.1インチのモニターです。わずか260gと超軽量ながら、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応しており、白飛びや黒潰れの少ない美しい映像を楽しめます。
最新のUSB-typeCを備え、「USB PD」の電源供給にも対応しています(USB PD給電時は画面の明るさに制限あり)。PCなどの機器から映像用と電源用のケーブルを1本つなげばよいため、配線がすっきりとする点も魅力です。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:260g
- 備考:スピーカー内蔵
GeChic(ゲシック) On-Lap 1102H-V2
【11.6型】バッテリー&スピーカー内蔵で外出先で使いやすい
台湾の新興メーカー「GeChic(ゲシック)」の、11.6インチというコンパクトなバッテリー内蔵型モバイルモニターです。フル充電で最大約4時間程度の使用が可能。
モニター解像度はフルHDなので、多くのノートPCと同じ範囲が写し出せます。本体は590gと軽量。スピーカーも内蔵されているので、出先でスマホにつないで映画やゲームを楽しむのにも丁度よいでしょう。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:590g
- 備考:バッテリー内蔵、スピーカー内蔵、1年保証
I-O DATA EX-LDC131DBM
【13.3型】モバイルノートPCのサブモニターに最適
13.3型のモバイルモニターは、モバイルノートPCと並べて使うのにちょうどいいサイズ感です。本体は上質感のあるヘアライン仕上げで、金属製のスタンドを採用。国内メーカーの3年保証付きで、仕事の道具としても安心感があります。
USB-Cによる映像入力・電源供給に対応し、PCとケーブル1本で接続可能。「Nintendo Switch」や「PS4(プレステ4)」で動作確認されているので、ヘッドホンを接続すればゲームも楽しめます(スピーカーはありません)。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:740g
- 備考:3年保証、PS4、PS4pro、Nintendo Switch動作確認済
DELL C1422H
【14型】シンプルで軽量。さらに保証が充実
DELLの液晶モニターは、シンプルな機能とリーズナブルな価格、そして確かな品質で人気ですが、満を持して登場したこちらのモバイルモニターも、実用的でコストパフォーマンスに優れた製品となっています。
サイズは一般的なノートPCと同じ14インチで、表示領域なフルHD。バッテリーやスピーカーはありませんが、その分590gと軽量です。Amazonなどの正規店より購入すると、3年保証がついており、故障時には交換品を先に送ってくれます。保証が手厚いのでビジネスにも使いやすいでしょう。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:590g
- 備考:―
ASUS ProArt PA148CTV
【14型】正確な色再現でデザインや映像編集にも対応できる
正確な色再現性を必要とするデザイナーやフォトグラファー向けの製品として評判のASUSの「ProArt」シリーズ。今までは据え置き型モニターのみの販売でしたが、モバイルモニターもラインナップされました。
sRGBに加え、Rec.709の色域も100%カバーしているため、ウェブデザインだけでなく、映像編集などにも利用できます。10点マルチタッチに対応したタッチパネルなので、ピンチやズームも思いのまま。これがあれば、今まで外で行うことが難しかったデザインや映像の仕事も可能になりそうです。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:740g
- 備考:タッチパネル、スピーカー内蔵、3年保証
アイリスオーヤマ ILD-A1616MS-B
【15.6型】薄くて軽く、ブリーフケースにも収めやすい
アイリスオーヤマのモバイルモニターは、ジェネリック家電の人気メーカーらしくコスパの良さが特徴。薄さはわずか9mmで、重さも500gと軽量です。
低価格のモニターながら視野角の広いIPS液晶パネルを使い、USB-typeCによる給電・映像入力にも対応。本体と、スタンドを兼ねるカバーはシックなデザインで、ビジネス用途での使用も問題ありません。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:500g
- 備考:スピーカー内蔵、3年保証
ASUS MB16AH-J
【15.6型】大きな画面で使いやすいスタンダードなモバイルモニター
台湾のメーカー「ASUS」はモバイルモニターに力を入れており、さまざまなスペックの製品を用意しています。その中で、標準的な性能の製品がコチラ。USB-typeCによる給電・映像入力が可能です。
15.6インチと大きめサイズのモニターは視野角の広いIPS液晶を使用しており、仕事もゲームも問題なくこなせる性能です。目に負担をかけづらくするASUS独自のアイケア技術も採用されており、ノートPCのモニターや、据え置き型モニターと同じように使えるでしょう。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:730g
- 備考:スピーカー内蔵、3年保証、PS4、Nintendo Switch動作確認済
ASUS MB16AMT-J
https://www.amazon.co.jp/dp/B09HM7HQRQ/
【15.6型】タッチパネル搭載。機能充実のハイエンドモデル
10点同時タッチできるタッチパネルを搭載し、約4時間使えるバッテリーも内蔵したハイエンドモデルです。視野角が約180°あるIPS液晶なので、どのような環境でも快適に使えます。
PCのサブモニターやゲーム用として使いやすいことはもちろん、Androidスマホ用の専用アプリを入れれば、大画面のタッチパネルでスマホが操作できるようになります。画像編集アプリなどが使いやすくなるため、PCを持っていないスマホユーザーにもおすすめです。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:900g
- 備考:タッチパネル、バッテリー内蔵、スピーカー内蔵、3年保証
LG モバイルモニター gram +view 16MQ70
【16型】表示範囲の広い液晶を採用。しかもわずか670g
LGの人気ノートPC「gram(グラム)」シリーズのモバイルモニターです。軽さと、液晶モニターの表示の美しさに定評のあるgramシリーズらしく、この製品も16インチで670gの軽量設計を実現しています。
フルHDより表示領域の広いWQXGA(2560×1600 px)液晶ながら、付属のカバースタンド込みでも990gに収まるので、出張などにも十分持って行けるでしょう。LGのノートPC、gram16インチモデルと同じ液晶を使っているので、並べて使うことで作業効率の大幅アップも見込めます。
- 画面解像度:WQXGA(2560×1600 px)
- 重さ:670g
- 備考:―
ASUS ROG STRIX XG17AHPE
【17.3型】ゲーム用モニターとして納得の性能
ゲーミングPCブランド、「ROG(アール・オー・ジー)」のモバイルモニターです。ゲーム用の高価なモニターと同等スペックとなる「240Hz」のリフレッシュレートに対応しているため、素早い動きも美しく表示してくれます。
Nintendo Switchのプレイにはここまでのスペックは必要ありませんが、PS4やPS5などのシューティングゲームなどで威力を発揮します。やや高価ですが、17.3インチと大型なので、仕事用のサブモニターも兼ねると費用対効果がよくなりそうです。
- 画面解像度:フルHD(1920 × 1080px)
- 重さ:1,060g
- 備考:バッテリー内蔵、スピーカー内蔵、3年保証
山善 QMM4K-156
【4K】コスパ抜群。国内メーカーの4Kモニター
製品数が少ない4Kのモバイルモニターですが、その中でも数少ない「4K」で「国内メーカー」の製品です。しかも、2万円台とリーズナブルで多少予算に余裕があれば手が届きます。
価格は抑えつつも、USB-TypeCの映像入力・給電に対応し、メジャーなゲーム機の動作確認もしています。スピーカーもモバイルモニターとしてはパワフルな、2w出力と良心的。NetflixやYouTubeで4K動画を見る機会の多い人にもおすすめです。
- 画面サイズ/解像度:15.6型/4K(3840 × 2160px)
- 重さ:840g
- 備考:スピーカー内蔵、1年保証、PS4、Nintendo Switch、Xbox動作確認済
モバイルモニターに関するよくある疑問
現在主流のモバイルモニターは、電源を必要とするフルHD(1920 × 1080px)でバッテリー内蔵。そんな条件をクリアする4のモバイルモニターは、希少な存在です。
そして現在、バッテリー内蔵の4Kモバイルモニターは、クラウドファンディングで出資者を募っている製品だけ。いずれ製品化されるはずですが、信頼できる製品か十分確認することが重要になります。
無線接続できるワイヤレスタイプのモバイルモニターは、クラウドファンディングやネット通販で外国製品が一部販売されていますが、ほとんど流通していません。
モニターをワイヤレスで接続する技術がまだ未成熟で、Microsoftなど数社がワイヤレス化するキットを販売していますが、ケーブル接続と違い遅延があり用途が限られます。もう少し技術が成熟するまでは、ケーブル接続のモニターを選んだほうが無難かもしれません。
まとめ
モバイルモニターはPCのサブモニターとしてだけでなく、ゲームをしたり、映画を観たり、さらに、バッテリー内蔵タイプならキャンプなど屋外でも使えます。個人用モニターとして、工夫次第でいろいろ使える便利なアイテムです。このページで紹介した製品は、PC用モニターやPC周辺機器で実績あるメーカーのものばかりですから、安心して選んでいただけます。