[目次]

▼ スマートロックとは?

▼ スマートロックのメリット&デメリット

▼ スマートロックの選び方

▼ スマートロックのおすすめ7選

▼ まとめ


自宅の玄関ドアに専用の機器を取り付けるだけで、施錠・解錠の煩(わずら)わしさを大きく減らせると人気を集めているのが「スマートロック」です。そこでこのページでは、スマートロックの選び方を詳しく解説。さらに、Amazonで購入できるおすすめのスマートロックを紹介します。

スマートロックとは?

 
Thomas Faull//Getty Images

スマートロックを端的に言えば、スマートフォンなどから玄関ドアの施錠・解錠ができるシステムのこと。現在お住まいの住居の玄関錠に専用の機器を取り付け、それをスマートフォンのアプリと連携させることによって施錠管理ができる仕組みです。ただし、賃貸住宅に取り付ける際は賃貸借契約内容を確認したり、貸主への相談・報告など、物件に合わせた対応が必要となります。

スマートロックのメリット・デメリットは?

 
Hispanolistic//Getty Images

スマートロックのメリットは何と言っても、「既存の玄関錠に専用の機器を取り付けるだけで、スマートホーム化できる」というところ。バッグやポケットから鍵を取り出し、鍵穴にさすという手順を踏まずにスマートフォンを操作するだけで施解錠が可能となります。

アプリ上で家族や友人と鍵をシェアできるモデルもあり、合鍵をつくる手間とコストをカットできるのも魅力の一つ。また、多くのスマートロックにはオートロック機能が搭載されており、鍵のかけ忘れを防げます。

最大のデメリットは、「スマートフォンのバッテリーが切れてしまうと、使えなくなってしまう」ということ。デメリットではありませんが、引き戸や玄関錠(サムターン)の形によっては取り付けられないケースがあるので、導入前にしっかりと確認する必要があります。

スマートロックの選び方

 
Amazon Prime

取り付け方法をチェック

スマートロックを選ぶ上でまず確認すべきは、スマートロックの取り付け方です。取り付け方には大別して、粘着テープで貼り付けるタイプと穴をあけて取り付けるタイプがあります。

粘着テープで貼り付けるタイプの一番のメリットは、作業が簡単に済む点に尽きます。壁やドアをほぼ傷つけることなく既存の玄関錠に後付けできるため、賃貸住宅に向いています。ですが、テープの粘着力が弱いと製品の重みで落下してしまうことも…。購入前にECサイトのレビューなどに目を通し、使用感をチェックしておくとよいでしょう。

反対に、穴をあけて取り付けるタイプは強固に取り付けられるため、落下の心配がありません。ただし、穴をあける工事をしなければならないため、戸建ての方が向いていていると言えるでしょう。

自宅の玄関錠(サムターン)の形をチェック

次にチェックすべきは、玄関錠(サムターンとも)の形です。

市販のスマートロックは多くの玄関錠に対応していますが、次のような玄関錠(サムターン)には取り付けられないケースがあるため、しっかり確認しておきましょう。

取り付けられないサムターンの種類

  • ドアノブ
  • つまみの形が特殊なもの
  • スマートロックを取り付けるのに十分なスペースがない場合

施錠・解錠方法から選ぶ

スマートロックの施錠・解錠方法には主に、ハンズフリータイプ、スマホ操作タイプ、マルチデバイスタイプの3つがあります。それぞれの特徴から、使い勝手のよいタイプを選びましょう。

ハンズフリータイプは、ドアに近づくだけでOK

玄関ドアに取り付けた機器とスマートフォンをBluetoothで接続し、施解錠できるのがハンズフリータイプです。スマートフォンを操作する手間がなく、両手が荷物などでふさがっている場合に、大いに役立つことでしょう。

玄関錠に取り付けた機器との接続が悪い場合は、スマートフォンを取り出し操作する必要があるのでご注意ください。

スマホ操作タイプは機能性に優れる

玄関ドアの前でスマートフォンを操作し、施錠と解錠を行うのがスマホ操作タイプです。スマホ操作タイプはBluetooth接続ではなく、専用アプリを経由し施錠・解錠するため、より確実に鍵をかけたり閉めたりできるのがメリット。

スマホを取り出し、操作する手間はかかります。ですが、電波の接続状況に左右される心配がありません。確実性を求めるなら、スマホ操作タイプがイチオシと言えます。

マルチデバイスタイプは、スマホを持っていなくてもOK

スマートフォン以外のデバイスを利用し、施錠・解錠できるのがマルチデバイスタイプです。スマートフォン以外のデバイスとは、いわゆるガラケーやカードキーなどのこと。

例えば、スマートフォンを持っていない子どもがいる家庭においては、「両親はスマートフォンを使い、子どもはカードキーを使う」といった具合に、柔軟に使い分けられるのがポイントです。ただし、利便性が高いぶん高価になりがちなのが、デメリットと言えるかもしれません。

 
Maskot//Getty Images

利便性を高める機能の有無もチェック

スマートロックは、それだけで十分に便利なアイテムですが、次のような機能が付帯していれば、さらに利便性が高まるかもしれません。

合鍵シェア機能

スマートロックを複数人で使う場合は、専用アプリに登録された人に限り、合鍵を共有できる機能がついているものがおすすめ。特に不特定多数の人が出入りするオフィスなどで、重宝することでしょう。

物理的な鍵を貸与することに比べて、紛失のリスク低減が期待できます。ですが、使用する人がスマートフォンを持っていることが前提となるのでご留意ください。

オートロック機能・履歴機能

うっかり「鍵をかけ忘れた」という事態を避けたいなら、オートロック機能を備えているものを選ぶのもおすすめです。さらに開閉履歴が見られる機能がついていれば、より安心。外出先で「鍵をかけたかな?」と気になったときに、いつでもチェックできます。

オートロック機能や履歴機能が搭載されていれば、鍵のかけ忘れを防げるのはもちろん、防犯対策にもつながることでしょう。特に自宅のセキュリティを強化したい人は、要チェックです。

緊急解錠機能

自動制御によって、緊急で鍵を解錠する機能もあります。緊急解除機能は万が一にも火災が発生したときに室温の急激な上昇を感知し、自動で玄関ドアを解錠する仕組みです。

アプリの使いやすさも大切なポイント

アプリの使いやすさも確認しておきましょう。特にアプリの起動や接続にかかる時間は、スマートロックの使い勝手を大きく左右します。あらかじめアプリのレビューに目を通し、使用感をチェックしておくとよいでしょう。

スマートロックのおすすめ7選

SwitchBot(スイッチボット) スマートロック

スイッチボット(SwitchBot) スマートロック

スマートロック

スイッチボット(SwitchBot) スマートロック

¥11,980
Amazon で見る

音声によるコントロールが可能なので、例えば「アレクサ、玄関の鍵を開けて」と声をかけるだけでドアの解錠ができます。他にも、Google HomeやSiri、IFTTTに対応。さらに別売りのSwitchBotハブミニと併用し、遠隔操作も可能という優れものです。

取り付けは、粘着テープで貼り付けるだけでOK。工事の手間がかからないのもうれしいポイントです。3つのサムターンアダプターが付属しており、さまざまな玄関ドアに対応できるのもメリット。もちろん物理的な鍵でも開けられるので、スマートフォンのバッテリーが切れてしまっても安心です。

  • 取り付け方:貼り付けタイプ
  • 施錠・解錠方法:アプリ、ウィジェット、Apple Watch、SwitchBot NFCタグ、音声、物理キー
  • 合鍵シェア機能:-
  • オートロック機能:◯
  • 履歴機能:◯
  • 緊急解錠機能:

Qrio(キュリオ) キュリオロック ブラック

Qrio(キュリオ) Qrio Loc Q-SL2

Qrio Loc Q-SL2

Qrio(キュリオ) Qrio Loc Q-SL2

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¥22,233

ハンズフリー解錠機能を搭載しており、スマートフォンを取り出さなくてもドアに近づくだけで鍵を開けることができます。オートロック機能も備えているため、鍵のかけ忘れを防げるのも助かります。ちなみにオートロック機能は、一時的に停止することも可能。例えばゴミ出しなど、ほんの数分だけ外出する場合に便利です。

専用アプリで簡単に合鍵を発行でき、それをメールやSMS、LINEなどで家族や友人と共有できる点も魅力です。合鍵で施錠・解錠を行った際には、操作履歴が通知されるため安心です。別売りにはなりますが、リモコンキーやカードキーにも対応しています。

  • 取り付け方:貼り付けタイプ
  • 施錠・解錠方法:スマートフォン、リモコンキー、カードキー
  • 合鍵シェア機能:◯
  • オートロック機能:◯
  • 履歴機能:◯
  • 緊急解錠機能:

SADIOT LOCK(サディオロック)ストーングレー/シルバー

SADIOT サディオロック

サディオロック

SADIOT サディオロック

¥13,200

このスマートロックは、ハッキング対策のためにセキュリティチップを搭載しているのが特徴。Apple Watchにも対応しており、スマートフォンを取り出さなくても解錠が可能です。

さらに、最大20人まで合鍵を共有できる点にも注目です。家庭での使用はもちろん、多数の人が出入りするオフィスで利用するのにも向いているでしょう。施錠・解錠の記録はアプリで簡単にチェックでき、セキュリティ面のケアもされています。

  • 取り付け方:貼り付けタイプ
  • 施錠・解錠方法:スマートフォン、Apple Watch、リモコンキー
  • 合鍵シェア機能:◯
  • オートロック機能:◯
  • 履歴機能:◯
  • 緊急解錠機能:

CANDY HOUSE(キャンディハウス) セサミ4

キャンディハウス セサミ 4

セサミ 4

キャンディハウス セサミ 4

¥12,500

セサミシリーズの中でも、SesameOS 2を搭載した最新モデルです。Multi-Task機能を搭載し、複数台のデバイスから同時に本体との接続が可能です。別売りのWi-Fiモジュールを利用すれば、Amazon AlexaやGoogle Homeとも連携できます。

アプリへのログイン不要で操作ができるのも魅力の1つ。さらにQRコードで合鍵をシェアできるため合鍵を生成し、対面で受け渡す手間がかかりません。ちなみに鍵の開閉履歴は、あらかじめ設定した2人(オーナー、マネージャー)のみ閲覧可能な仕様となっています。

  • 取り付け方:穴あけタイプ
  • 施錠・解錠方法:スマートフォン、Apple Watch、CANDY HOUSEオリジナルNFC
  • 合鍵シェア機能:◯
  • オートロック機能:◯
  • 履歴機能:◯
  • 緊急解錠機能:

GIMDOW スマートロック

GIMDOW スマートロック

スマートロック

GIMDOW スマートロック

Now 10% Off
¥6,730

ドアの内側に貼り付けるだけで、スマートフォンやキーパッドなどを使ってロックを解除したり、スマートフォンを介してロックの権限を管理できるスマートロックです。

ヨーロッパのCE認証や米国のFCC認証、日本のTELEC認証を取得し、10万回もの実証実験もされています。スマートロックの中では比較的安価な部類に入る商品だけに、「まずは試してみようかな?」と思っている人は候補に入れてみるのもよいかもしれません。

  • 取り付け方法:貼り付けタイプ
  • 施錠・解錠方法:スマートフォン、キーパッド
  • 合鍵シェア機能:◯
  • オートロック機能:◯
  • 履歴機能:
  • 緊急解錠機能:

Manhaoya スマートロック

Manhaoya スマートロック

スマートロック

Manhaoya スマートロック

¥6,599

スマートフォンだけでなく専用カードキーや暗証番号、さらに従来の鍵での解錠が可能なモデルです。暗証番号は6〜12桁の間で幅広く設定できる上、ワンタイム暗証番号を発行することもできます。

ちなみに暗証番号を誤って3回入力した場合は、警報が鳴る仕組みです。また室外からの解錠を無効にできる「おやすみ強制ロック」機能を搭載しているため、就寝時の戸締りもバッチリ。セキュリティ対策を強化したい人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

  • 取り付け方法:穴あけタイプ
  • 施錠・解錠方法:スマートフォン、専用カードキー、暗証番号、鍵
  • 合鍵シェア機能:
  • オートロック機能:◯
  • 履歴機能:
  • 緊急解錠機能:

Lockin(ロックイン) G30 Smart Lock

ロックイン(Lockin) G30 Smart Lock

G30 Smart Lock

ロックイン(Lockin) G30 Smart Lock

¥32,800

「粘着テープで貼り付けるだけのタイプは、落下しないか心配」という人には、ロックインの G30 Smart Lockがおすすめです。扉の内側はサムターンを取り外しねじで固定し、扉の外側は粘着テープで貼り付ける仕様となっています。

取付方法は穴あけと貼り付け両方の特性を持つハイブリットタイプで、現状回復もしやすいモデルです。賃貸住宅にも戸建てにも気軽に取り付けられることでしょう。あらかじめ設定したパスワードを用いて解錠することもできるため、スマートフォンのバッテリーが切れてしまっても締め出されなくて済みます。

  • 取り付け方法:穴あけタイプ、貼り付けタイプ
  • 施錠・解錠方法:スマートフォン、パスワード
  • 合鍵シェア機能:◯
  • オートロック機能:◯
  • 履歴機能:◯
  • 緊急解錠機能:

まとめ

既存の玄関ドアに取り付けるだけで、スマートホーム化を目指せるのがスマートロックの魅力です。外出先から開閉履歴をチェックしたり、侵入者を検知してアラームを鳴らしたりするモデルもあり、防犯性を高める一助にもなるでしょう。このページを参考に、ぜひスマートロックを導入してみてはいかがでしょうか。