ソニーが初代「PlayStation VR」ヘッドセットを発売してから約7年、バーチャルリアリティ技術は大きく進歩しました。モバイルチップセットを搭載したワイヤレスのスタンドアローン型(ネットワークから切り離された状態)システムのおかげで、VRは主流なものになったのです。

しかし、より多くの人がルームスケールVR(現実世界の部屋の中を動き回れるVR)を体験できるようになった一方で、処理能力の弱さが原因となり、VRゲーム業界は単純な3Dグラフィックスや限られた世界観にとどまざるを得ませんでした。

そんな中、ソニーの「PlayStation VR2」は次世代の高忠実度VRを実現するために、4K HDRのビジュアルと新たに統合されたアイトラッキング技術に対応。これによって大幅にパワーアップを実現し、この問題を改善しました。7万4980円という価格は最高レベルのVRゲームをプレイするのにふさわしく、あらゆるヘッドセットの中で非常にパワフルな性能を誇っています。そして「PlayStation 5」のハードウェアを活用することで、リアルなグラフィックスと広大なオープンワールドを表現することが可能になったというわけです。

playstation(r)vr PlayStation(R)VR

PlayStation(R)VR

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Credit: SONY
PlayStation VRの歴史

2014年、FacebookがVRハードウェアのスタートアップOculusを買収したことで、芽生えつつあった一般消費者向けVR市場は一気に盛り上がりました。

2年後の2016年3月に「Oculus Rift」、4月に「HTC Vive」、10月にソニーの初代「PlayStation VR(以下、PSVR)」と、第一世代のデバイス(ヘッドセット)を発売。前者2つのヘッドセットは「PSVR」より値段が高いだけでなく、使用するには強力なゲーミングPCや室内追跡センサーといった高価なハードウェアを追加することが必要でした。

一方、「PSVR」とその動力である「PlayStation 4(以下、PS4)」を合わせたコストは、PC用のVRヘッドセット(以下、PCVR)とその付属品よりも安く、10万円以上するコンピューターを買う必要もありませんでした。そのうえ「PSVR」の発売までに、すでに5000万台以上の「PS4」が使われていたので販売数も望めました。入手しやすさと価格の安さから、「PSVR」は多くの人に好まれる高性能ヘッドセットとなったのです。

psvr testing

そしてソニーは、今でも人気の高い『バイオハザード7 レジデント イービル(Resident Evil 7)』のVRモードや『アストロボット レスキューミッション(ASTRO BOT: RESCUE MISSION)』など、ゲーム機の限界をうまく克服した大ヒットタイトルを中心に構成された強力なゲームのラインナップを提供しました。

さらに、「PSVR」の没入感を体験できる店頭デモも行ったのです。当時17歳だった私(筆者ハンター・フェノロール)はこのデモで、過去に試した「Oculus Rift」や「HTC Vive」のようなコンピューター接続型のVRヘッドセットと比べて、「PSVR」がどれほど優秀であるかを知ることになったのです。

ソニーはゲームとハードウェアの関して、他社よりもよりよく理解しているのは(個人的に)明白で、「PSVR」を『スター・ウォーズ』のようなメジャーな作品を生き生きと体験できる場所にしたのです。店頭で体験した私はすぐにネットで検索し、アメリカ・ニューヨーク州のロングアイランドの最も治安が悪い地域にあるスーパーの駐車場へ行き、転売屋から900ドルで「PSVR」を購入しました。

初代「PSVR」を購入してから1カ月も経たないうちに、私はバーチャルリアリティにどハマりし、その後地元のインディーズのVRゲーム開発会社でマーケティングの仕事まで始めてしまいました。そして、ハイエンドのPCVRシステムと「PSVR」でゲームのビルド(ソースコードから実際のプログラムをつくること)をテストしていないときは、アメリカ各地でゲームの展示をするために走り回っていました。

「PSVR」には、「Moveモーションコントローラー(手の動きを感知し操作できるコントローラー)」の貧弱さや、ルームスケールのトラッキングができないといった欠点がありましたが、RiftやViveといったブランドが手掛けるハイエンドのPCVRシステムとほぼ同等のグラフィックと没入感を安価に提供できました。3つの第1世代ヘッドセットのうち「PSVR」が特に長く支持されたのは、ソニー自社の開発者たちによるコンテンツのラインナップが充実していたからと実感しています。

psvr dev team
VR、AR、3Dエンターテインメントタイトルを開発しているLabrodex Studiosの開発チームと私(筆者ハンター)。

これまで、私はRiftからリリースされた主要な消費者向けヘッドセットをすべて試してきました。2018年の「Oculus Connect(Facebookによる開催するVRやARなどをテーマにした発表会)」では、マーク・ザッカーバーグが初代「Oculus Quest」のスタンドアローン型ヘッドセットを発表。そのときに私も観客として参加していたのですが、これは現在の主流である低価格・低スペックのポータブルシステムの時代の到来を告げた重要な瞬間でした。

VRの状況や、ユーザーがバーチャルリアリティヘッドセットに何を求めているのか理解している私が自信を持って言えることは、「PSVR 2」は性能と価値の点で最高級のヘッドセットであるということです。その理由をご紹介します。

「PSVR 2」は高忠実度のVRを
簡単かつ身近なものにした

psvr2 testing
Trevor Raab

「PlayStation VR 2(以下、PSVR 2)」を箱から取り出すと、まずしっかりとしたパッドとヘッドセットの着脱のしやすさに重点を置いた、快適さを重視したデザインであることがわかります。

また、見た目は前モデルと似ていますが、「PSVR 2」は内蔵トラッキングカメラや触覚フィードバックモーターなどの技術が追加されているにもかかわらず、重量は前モデルの600gに対して560gとわずかに軽くなっています。

さらに上部のIPD(瞳孔間距離)調整ダイヤル、アップグレードされた豪華なシリコン製遮光板、より高級感のあるヘッドバンド調整ダイヤルなどの装飾も、他とは一線を画す洗練さを感じさせれてくれるのです。

「PSVR 2」にも特徴的なオリジナルヘッドストラップ(競合他社もMetaのEliteストラップのように別売りのアクセサリーとしています)が付いており、目の上で引き出してから締めつけることで、安定したフィット感を得ることもできます。

このヘッドバンドにより「PSVR 2」は、バッテリーを内蔵した競合製品のように前面が重くなることはないでしょう。私がこれまで試した中で、最も快適なヘッドセットです。箱の中にはピカピカの新しい「PlayStation Senseコントローラー」が同梱されていますが、設定中は脇に置いておきました。

ps4 and psvr2
Trevor Raab
初代「PSVR」は、別途プロセッサーユニットと大量のコードが必要でした。

「PSVR 2」には4メートルのUSB-Cケーブルが1本同梱されており、「PlayStation 5(以下、PS5)」とペアリングすることができます。

初代「PSVR」では別途プロセッサーユニットと大量のコードが必要だったのですが(上の画像)、接続が簡潔化されたことにより、使用しないときにはヘッドセットをシステムから簡単に取り外すことができます。たかがコードだと思うかもしれませんが、ルームスケールゲームをプレイしているときに足に巻きつく可能性があることにご注意ください。

「PSVR 2」を「PS5」の前面に差し込むと、装置がシステムを認識し、5分もかからない初期設定プロセスの案内が始まります。開始するには、両方の「Sense VRコントローラー」にあるPlayStationボタンを押してゲーム機とペアリングし、「PSVR 2」の外部カメラで部屋を見渡してプレイスペースの3Dメッシュ(立体構造データ)をマッピングしたのちアイトラッキングを調整するだけです。

ps homescreen menu
Hunter Fenollol

ルームキャリブレーション(部屋の構造を測定すること)のプロセスは完全に自動化されており、動きを認識させるためにカメラの前に立つ必要はありません(初代「PSVR」ではその必要があったため、プレイスペースが著しく制限されていました)。さらにプレイスタイルを、座った状態、立った状態、そして完全なルームスケールVRに調整できるので、マッピングされたデジタル環境を物理的に歩き回ることもできます。

初期設定が完了すると、ヘッドセットに「PSVR 2」のメインメニュー(PS5のインターフェイスのバージョン)が表示されます。メニューにはすべてのアプリが表示され、ワンクリックでアクティビティを起動したり、開始することができます。

他社のヘッドセットのメニューには、アプリとゲームの引き出しが別々になっているせいでコンテンツが見つかりにくい…という歯がゆさが否めませんでしたが、このようなスムーズなナビゲーションは実に新鮮です。「PSVR 2」を装着すれば、通知やアプリの広告などに煩わされることなく直感的にタイトルを起動することができるのです。

「PSVR 2」の高度な技術は
現在の他のどのヘッドセットよりも
優れている

ゲームを読み込むと、有機ELパネルが非常に鮮やかな色彩と片目あたり2040 × 2000の解像度でシャープな画像を表示します。これは初代「PSVR」のシャープネスを2倍にしただけでなく、現在非常に人気の高い「Meta Quest2」を上回るものになります。

これらの利点に加え、「PSVR 2」はより高いリフレッシュレート(ディスプレイが1秒間に画面を更新する回数を表す数値。ヘルツで測定され、「PSVR 2」は120ヘルツ)でぼやけるのを抑え、110度の視野で広がりのある詳細なビジュアルを実現。また、ヘッドセットを外してレンズの周りを見ると、「PSVR 2」の最大の特徴であるアイトラッキングを可能にしたカメラが内蔵されているのがわかります。

psvr2 lenses
Trevor Raab

アイトラッキングを搭載しているヘッドセットは、それほど多くは他にありません。「PSVR 2」を装着するとすぐに、ヘッドセットがこの機能を使って瞳孔間の距離を完全に合わせてくれるので、“スイートスポット”を見つけてできるだけシャープな文字や画像を見られるようになります。ゲームでは、アイトラッキングを利用してメニューから項目を選択したり、特定の方向を見て決定したりすることが可能です。

この技術は実用性だけでなく、「PSVR 2」の秘密兵器である「フォービエイテッド・レンダリング」を可能にします。これはデジタル世界でユーザーの視線が集中している場所ではリッチな4Kグラフィックスを映し、周辺視野では解像度を下げるというものです。この処理はリアルタイムで行われるため、ティアリング(映像がずれたように見えること)を感じることはなく、常に最高の状態で世界を見ることができるでしょう。

この技術は、ゲーム開発者がより優れたグラフィックスに処理し、より多くのデータを空間に配置することを可能とします。よって、ジャングルをより青々とさせ葉であれビーチの砂の隆起であれ追加されたデータで、ほとんどゲームにおいて他のヘッドセットよりも「PSVR 2」のほうが映像に現実味があり見栄えがよくなっています。

playstation vr 2のコントローラー
Trevor Raab
playstation vr 2のコントローラー
Trevor Raab

「PSVR 2」では、ヘッドセットとコントローラーの各所に埋め込まれた高度な触覚フィードバックセンサーにより、ゲームの見た目だけでなく感触も改善されています。

ソニーの「Senseコントローラー」は、アナログスティック、フェイスボタン、トリガーからなる標準的なレイアウトはもちろん、長時間のプレイでも熱くなりにくいグリップを備えています。また、コントローラーの周囲にあるリングは手指の動きを追跡するので、指を伸ばして何かを掴んだり、ボタンを押したりといった動作を検知します。

これらの修正だけでも、アナログスティックがなく小さなフェイスボタンしかなかった初代「PSVR」の「Moveモーションコントローラー」からの大幅なアップグレードです。

「Senseコントローラー」は、アダプティブトリガー(ゲーム内でのアクションに応じてボタンから感じる抵抗力が変化する機能)の搭載により、「すべてのVRコントローラーの基準をつくった」と言えるでしょう。開発者は重みのある銃の引き金を引くようなアクションや、VR上で触れたアイテムに手応えを感じるような触覚フィードバックを特別に調整することができるのです。

ちょっとしたことですが、バーチャルなものに触れたときの臨場感を高めることができ、結果的に優れたVR体験につながります。最近VRで「すごい!」と感動することはほとんどなかったのですが、あるゲームで雨の感触が顔や手に伝わったとき、次世代のVRがやってきたと実感しました。

トラッキングシステムは前方を見るカメラに依存していますが、バーチャルの弓の鞘(さや)を外したり矢を掴んだりするために、身長187cmの私が後ろに手を伸ばしても問題なくトラッキングできました。

素晴らしいPlayStationの
ゲーム開発者と
充実したコンテンツラインナップ

最終的に重要なのは、やはりコンテンツ。ソニーはその点、何十年もの経験があります。優れたハードウェアに加え、PlayStation最大の強みは、世界で最も才能ある開発者たちによってつくられた大ヒットフランチャイズのカタログです。発売中のタイトルや発売予定のタイトルには事欠きません。

「PSVR 2」向けの最初のタイトル『ホライゾン コール・オブ・ザ・マウンテン(Horizon Call of the Mountain)』は、このVRシステムが単なる技術デモではなく家庭用ゲームレベルの体験へと向かっていることを示唆しています。デジタルワールドが細部にまでこだわってつくられると、忘れらがたい体験が得られ、3年前にValvaが開発した『ハーフライフ・アリックス(Half Life: Alyx)』でわかるように、何年経っても楽しめるものになるというわけです。

バーチャルリアリティには、全体的に最高レベルのタイトルがありませんでした。大手スタジオもインディーズゲームデベロッパーも、ほとんどのユーザーがモバイル用のゲームを購入している現在、ごく限られた市場のためにハイレベルな体験を開発するリスクを避けているからです。

これが業界の足かせとなっており、『バイオハザード7 レジデント イービル(Resident Evil 7)』、『ライアン・マークス リベンジミッション(Blood & Truth)』、『アストロ ボット(ASTRO BOT)』といった初代「PSVR」のゲームが、今でも人気な理由の1つとなっています。それでは、私が試した、他では再現できない傑出した次世代体験の感想をいくつかご紹介します。

『ホライゾン コール・オブ・ザ・マウンテン(Horizon Call of the Mountain)』

ソニーはこのデバイスの目玉ソフトウェアとして、ゲーム『ホライゾン(Horizon)』シリーズの終末世界を舞台にしたアクションアドベンチャーゲーム『ホライゾン コール・オブ・ザ・マウンテン(Horizon Call of the Mountain)』を独占販売しています。

同シリーズは現実世界の何キロ分にも及ぶ巨大な環境と、非常に緻密でハードウェアに負担をかけるロボット恐竜の敵で知られているので、これをVRで体験できることは圧倒的な感動を与えてくれるでしょう。「PSVR 2」はその大規模な世界スケールを、淀みなく再現していました。

game screenshot
Hunter Fenollol

ゲームのオープニングシーンから、水や葉っぱに触れることができ、さまざまなものを掴むこともできます。探索可能な場所が数キロ先からリアルタイムで描かれるので、世界が生きているように感じられるのです。

簡単なイントロシークエンスが終わると、リアルなモーションコントロールを使ってジャングルの中を自由に動き回ったり、道具をつくったり、弓矢を射たりすることができます。巨大な山を登り、木々や水面から何百メートルもの高さにあるジップラインに乗ると、本当に落ちるかもしれないと恐怖を感じました。また、太陽光や敵のレーザーのHDR効果で、爆発による熱や日差しの暖かさを想像することもできました。

game screenshot
Hunter Fenollol

このゲームでは、目に入るほぼすべての物体を自由につかんで操作できるため、好きに行動して楽しむことができます。例えば鐘を叩くために巨大なハンマーを手に取ると、両手で強く振らなければうまくいきません。絵の具を手に取って岩壁にブラシで絵を描くこともできました。

これらのアイテムはストーリーの一部ではなく、『ホライゾン コール・オブ・ザ・マウンテン』のVRの没入感をさらに高めるものです。背景的なアイテムも遊ぶことができ、ゲームの中の世界に影響を与えることができるというのは、実に素晴らしい体験です。ほとんどのVRゲームでは、光っているなど特定のアニメーションが加えられたアイテムに触れることができるだけです。

デジタルオブジェクトとのインタラクションで、これほど没入感のあるゲーム環境はなかなかありません。このような丁寧なつくりこみが、充実したゲームをさらに魅力的にさせ、世界をより生き生きとしたものにさせるのです。

『Kayak VR: Mirage』

game screenshot
Hunter Fenollol

このカヤックシミュレーターゲームは、リアルなパドルリングや水の動き、写真のようにリアルな環境といったレンダリングが厳しく要求される、最近の数少ないPCVR専用ゲームの1つです。

砂浜に並ぶ岩や砂の模様、水中を泳ぐ魚や亀などなど、細部までリアルに再現されています。まだ数時間しかプレイしていませんが、リアルなメカニックとグラフィックは『ホライゾン コール・オブ・ザ・マウンテン』に匹敵するほどで、たった3人でつくり上げたとはとても思えません。

ゲームでは、ノルウェー、オーストラリア、コスタリカ、南極の4つのロケーションを探索することができます。時間帯や天候などの条件をカスタマイズすることで、さらに難易度を上げることも可能です。主に2つのモードがあり、フリーローミングモードで各ロケーションを探索するか、時限レースに挑戦できます。

私がすぐに気づいたのが、HDRが暗いシーンをどのように表現するかなど、「PSVR 2」の新技術が余すところなく使われてるという点です。夜のフリーローミングでノルウェーを漕いでいるとき、雨粒が落ちてきて水面にぶつかるのを一つ一つ確認することができました。

触覚フィードバックと組み合わせることで、このバーチャルな雫が私の顔や手に飛び散るのを感じられました。また嵐が来ると、雷が空のさまざまな場所を照らし、パドルに対する水の抵抗が大きくなるのもわかりました。

『アフター・ザ・フォールAfter The Fall)』

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Hunter Fenollol

『アフター・ザ・フォール』は武器をアップグレードし、新しいギアをアンロックし、オンラインの世界で他の人と遊ぶことで、何度もプレイする価値のあるゾンビシューティングゲームです。このタイトルは既存のVRゲームをうまく別のゲーム機に移行し、よりよい体験ができるように拡張できることを証明しています。

これはもともと、モバイルの制限を考慮してつくられたものですが、PSVR 2版ではより広い視野と4K解像度を最大限に活用できるようにアップグレードされています。敵や環境のテクスチャ、照明効果、そして「Meta Quest 2」で体験したときよりもはるかにシャープになったマップに、常に目を奪われていました。

アダプティブトリガーも、撃つ銃によってトリガーの重さが異なります。この感触が戦略的に弾を発射したり、クリップに手を伸ばす際に感じる恐怖感をさらに高めてくれました。Meta Quest 2版と違って、バッテリー残量を気にすることなく何時間でもプレイできますし、長時間プレイしても快適です。

結論

最新のVRゲームをプレイするなら、やはりPlayStationが一番です。アダプティブコントロールに加え、高忠実度のグラフィックと他のプラットフォームでは見られないビッグタイトルがそろっています。

「PSVR 2」の登場は、何時間にも及ぶストーリーやデジタルオブジェクトとのより高いレベルのインタラクションを実現し、仮想世界での臨場感を高める最高レベルのVRゲームの復活を告げるものです。このような高度なVRプロジェクトは絶滅してしまったのかもしれないと、私は長い間恐れていました。ですがソニーは、大ヒットVRゲームのために優秀な開発者を再参入させるために必要なものを備えていたのです。

「PSVR 2」は、初代「PSVR」と現在最も人気のヘッドセットである「Meta Quest 2」の両方から大きく飛躍しました。 ワイヤレスのスタンドアローン型ヘッドセットには、携帯ゲーム機として、また「PSVR 2」には欠けている仕事用の生産性アプリケーションのセットとしての居場所がまだ残されています。「PSVR 2」がよく売れることは間違いありませんが、その将来はソニーのコンテンツサポートや、他のスタジオや他社とのコラボレーションによって決まってくるでしょう。

source / POPULAR MECHANICS
Translation / Keiko Tanaka
※この翻訳は抄訳です