[目次]
▼ スマートトラッカーとは? 「音を鳴らす」「場所を知らせる」
▼ スマートトラッカーはGPS非搭載。Bluetoothの通信範囲で使える
▼ Appleの「探す」機能対応製品なら遠く離れても位置がわかる
音と位置情報で、失くしものを探せる「スマートトラッカー」。別名、紛失防止タグや忘れもの防止タグとも呼ばれています。
スマートトラッカーをつけた財布やバッグなどと、アプリを入れたスマホの距離が離れると通知を送って忘れものを防止する製品もあるため、忘れものが多い人にもおすすめです。また、AirTag(エアタグ)に代表されるAppleの「探す」機能に対応した製品なら、Bluetoothの通信範囲を超えて、どんなに長距離でも探し出せる可能性を秘めています。
このページでは、スマートトラッカーの基本的な機能・仕組みを解説するとともに、iPhone/Androidで利用できるApple、Anker、tile、diglなど人気のスマートトラッカーを紹介します。
スマートトラッカーとは? 「音を鳴らす」「場所を知らせる」
スマートトラッカーは音を鳴らしたり、位置情報をスマートフォンに知らせることで、忘れ物やなくした物の場所を知らせるアイテムです。操作は一般的にスマートフォンで行います。
キーホルダー型やカード型があり、カバンや財布などにつけたり、ペットのハーネスなどにつけたりするなどの使いみちがあります。
スマートトラッカーはGPS非搭載。Bluetoothの通信範囲で使える
スマートトラッカーはスマートフォンとBluetoothで接続します。そのため、Bluetoothの通信範囲が利用できる範囲となります。なぜならスマートトラッカーには、GPSが内蔵されていないためです。
Bluetoothを利用したスマートトラッカーの通信距離は最大で70m前後、屋内などでは10~15m程度であることがほとんどで、この範囲を超えると利用できなくなります。
Appleの「探す」機能対応製品なら、遠く離れても位置がわかる
iPhoneやiPad、Macには「探す」というアプリ、もしくは機能が搭載されています。これを使うと、他のスマートトラッカーと同じく音を鳴らすことや位置を知れます。
大きく違うのは、Appleの「探す」機能に対応したスマートトラッカーは他人のiPhoneと通信して、iCloud経由で位置情報を知らせてくれることです。そのため、近くにiPhoneユーザーがいれば世界中どこでも位置がわかるようになっています。
なお、こうした通信は暗号化されており、個人情報が漏れ出すことはありません。この機能を使うにはAirTag、もしくは「探す」アプリに対応した他社製品を利用します。
おすすめのスマートトラッカー8選
Apple製のスマートトラッカーで、iPhoneやiPad、Macと連動して使えます。連動させたAirTagの位置情報は「探す」アプリに表示されて現在地がわかるほか、比較的近くにあるAirTagの音を鳴らして場所を知ることもできます。
AirTagが従来のスマートトラッカーと大きく違うのは、自分の所有物ではなくても、世界中のiPhoneと通信してiCloud経由でAirTagのオーナーに位置を知らせることです。近くにiPhoneユーザーがいれば、暗号化された通信を通して場所がわかる仕組みになっています。
AirTagはアクセサリーが豊富なのもよいところです。Appleだけでなくハイブランドなどからもケースが販売されていて、選ぶ楽しみがあります。
- 大きさ:直径 31.9mm、厚さ 8mm
- 重さ:11g
- 使用可能範囲:―
- 防水:IP67
- 対応OS:iOS
iPhoneとAndroidの両方に対応したスマートトラッカー。キーホールダー型で、カギやカバンなどに手軽につけて使えます。
iOS、Androidともに専用のアプリを入れることで、音を鳴らして探しものの場所を知れるようになるほか、Bluetooth接続圏外になると3分後にスマホアプリにお知らせが来ます。また、iPhoneやiPadなどのiOS、もしくはMacの「探す」機能にも対応できます。
- 大きさ:37mm × 37mm × 6.5mm
- 重さ:約10g
- 使用可能範囲:最長80m
- 防水:IPX4
- 対応OS:iOS、Android
Eufy Securityシリーズの、カードタイプのスマートトラッカーです。厚みはクレジットカード約3枚分となるおよそ2.4mm。財布や名刺入れなどにも無理なく入ります。
基本的な機能は、専用アプリからの操作で音を鳴らす、本体とアプリを入れたスマートフォンなどの機器の距離が離れてBluetoothが途切れると、3分後に通知を送るといった内容です。
iOSもしくはMacユーザーなら「探す」機能で、AirTagと同じ用に遠く離れていても位置情報を知れます。価格はリーズナブルですが、18カ月の製品保証がつくことも魅力でしょう。
- 大きさ:85mm × 54mm × 2.4mm
- 重さ:約12.4g
- 使用可能範囲:最長80m
- 防水:IPX4
- 対応OS:iOS、Android
Appleの「探す」アプリに対応した製品です。PCなどに本体を貼り付けられるケースや、ペットのハーネス(首輪)に付けられるケース、内部に本体を収納できる自転車の反射板型ケースなどアクセサリー類が豊富に用意されています。
使い方はAirTagと基本的に同じで、世界中のiPhoneを通してiCloudへ位置情報がアップロードされる仕組みも同じです。Apple純正のAir Tagよりリーズナブルに利用できるため、スマートトラッカーを手軽に試してみたい人にもおすすめです。
- 大きさ:36mm × 36mm × 9mm
- 重さ:約9g(電池込み)
- 使用可能範囲:最大10m
- 防水:IP66
- 対応OS:iOS
iPhoneの「探す」機能に対応したスマートトラッカーです。Apple社正規認証品なので、AirTagと同じように「探す」アプリから音を鳴らせるほか、世界中のiPhoneと通信して場所情報を知らせてくれます。
AirTagより大きく分厚いものの、リーズナブルに購入できて近い機能を使えるためコストパフォーマンスに優れています。IP66防塵・防水設計なので子どもに持たせたり、ペットにつけたりといった用途でも使いやすいでしょう。
- 大きさ:41mm × 41mm × 12mm
- 重さ:約10g
- 使用可能範囲:約10m以内
- 防水:IP66
- 対応OS:iOS
iPhoneとAndroidの両方に対応している、人気のスマートトラッカーです。スマートフォンアプリから操作することで音が鳴り、見つからない探しもののありかを知らせてくれます。
自分のスマートフォンとBluetoothで接続できるほか、世界中のTileユーザーのスマートフォンなどでも検知でき、位置情報を確認できます。キーホルダー型なので、カギやカバンなどに簡単につけられて便利です。
- 大きさ:38mm × 38mm × 7.2mm
- 重さ:約8.6g
- 使用可能範囲:最大75m
- 防水:IP67
- 対応OS:iOS
財布の中やスマートフォンケースの中に忍ばせておくのに最適な、カードサイズのTileです。薄さは2.5mmで、クレジットカード(厚み0.76mm)3枚分程度の厚みとなっています。
基本的な性能はTile Mate(2022)と同じで、最大75mmの通信が可能です。電池持ちが約3年、防水性能がIP67といったスペックも共通なので、自分にとって使いやすい形状を選ぶのがおすすめです。
- 大きさ:54mm × 86mm × 2.5mm
- 重さ:約16g
- 使用可能範囲:最大75m
- 防水:IP67
- 対応OS:iOS、Android
スロベニア生まれの、音を鳴らす機能に特化したシンプルなスマートトラッカーです。アプリから音を鳴らすことはもちろん、Chipolo ONEを2回押すとBluetoothで接続されているスマホから音を鳴らすこともできます。
カラーバリエーションが豊富で、6色の中から好きなカラーを選べます。7.65gと他のスマートトラッカーより軽く、ペットのハーネス(首輪)などにつけるのにも向いているでしょう。
- 大きさ:38mm × 38mm × 6mm
- 重さ:約7.65g
- 使用可能範囲:最大60m
- 防水:IPX5
- 対応OS:iOS、Android
最後に
スマートトラッカーがあれば、失くしたものを簡単に見つけ出せたり、忘れものを予防できたりします。また、AirTagなどAppleの「探す」機能に対応した製品なら、遠く離れても位置がわかるため万が一盗難に遭った際でも場所がわかる可能性があります。また、スーツケースや自動車につけて盗難対策として役立てるのもおすすめとなります。